コンテンツ管理システム(CMS)は巨大なソフトウェアで、主にウェブ向けコンテンツとエンタープライズ向けコンテンツの管理に使われています。
CMSが現在の形になったのはDrupalの登場がきっかけと言われており、そこから進歩を続けたCMSは、強力かつ簡単に使える便利なソフトウェアとなりました。
万人向けのCMSには問題も
CMSと聞いて思い浮かぶのは、きっとWordPressやDrupalでしょう。特にWordPressは現在最も普及しているCMSで、そのシェアは58%にもなります。豊富な機能が便利に使えるのは利点ですが、普及すればするほど脆弱性の問題がついて回ります。しっかりと設計されていないプラグインやテーマが、大きな問題を引き起こしているのです。
豊富な代替CMS
無料でオープンソースのセルフホスト型CMSが成熟し、今では十分な機能を提供してくれるようになりました。触れてみれば、きっとその品質に驚くことでしょう。今回は特にオススメの2つを紹介します。
1.Anchor
MarkdownやHTMLを愛用しているユーザーには特に便利なCMSです。
ページのカスタマイズは全てCSS、JavaScript、HTMLで行えます。シンプルさを目指して開発されたCMSですが、コードを書くことで拡張も可能です。さらにドラッグ&ドロップ機能も備えており、投稿に画像やCSSをドロップするだけで、Anchorが全ての面倒を見てくれます。
Anchorは非常に軽量で、インストールも2分以内で完了します。フレンドリーさには少し欠けますが、しっかりとしたエコシステムが確立しているのです。
2.BoltCMS
さまざまな用途に使えるCMSで、開発者、フロントエンドデザイナー、そしてコンテンツ編集者の全てに使いやすいバランスを目指して設計されています。
開発者の好みに拡張できる自由度、デザイナーが美しいテンプレートを作れる土台、編集者が手軽にコンテンツを作成できるレスポンシブなダッシュボードの3つを備えています。Boltの設定ファイルは編集しやすいYAMLファイルになっており、チェックボックスだらけの管理ページには戻りたくなくなるでしょう。
ここで紹介した以外にも、代替となるCMSは多数存在します。WordPressの地位は当分揺らがないでしょうが、だからと言ってWordPressを選ぶ義務はないのです。最適なものを選ぶコツは、とにかく試してみることです。無料のCMSにたくさん触れて、ベストなものを選んでください。
※本記事は、10+ Free Alternative Open Source CMS Tools to Exploreを翻訳・再構成したものです。