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あなたは2020年以降,「Webデザイナーとして」どう生き残りますか?

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4年後「Webデザイナー」という職業はどのようになっているのでしょうか?少し視野を広げると、安価で使える優秀なデザインツールや、コストの安い海外人材などWebデザイナーを圧迫する要因はいくつか見当たります。

一方で最近だと、グラフィックデザインはWeb上で行うのが標準となりつつあります。例えばWebサイトビルダーはハイクオリティのWebサイトテンプレートを提供します。また、デザインテンプレートを集めたWebサイトもたくさんありますね。このような状況の中、Webデザイナーはどのように「適正な価格」を保ち、キャリアを築けばいいのでしょうか?

本稿では英国に拠点を置きグローバルな顧客をもつデザイナーMike Kus氏の記事をご紹介します。

 

顧客のアイデンティティを見つける

私(※編集註:Mike氏のこと)はデザインを始めてからずっと、テンプレートからは得られないユニークなデザインを心がけています。デザインを行う最初の段階で、顧客側からアイデアが出ることがあるかと思います。

しかし、この段階のアイデアは他の企業(多くはライバル企業)のアイデンティティに基づいていることが多くあります。自社のユニークなアイデンティティを見つける手助けをすることが大切です。ユニークなアイデンティティこそが、素晴らしいデザインへのキーとなります。

顧客から「本当のところ彼らは何者なのか?」という情報を引き出します。何が彼らを動かしているのか?なぜ彼らは存在しているのか?彼らの目的は?これらのことを、数回の会議に分けて明確にしていきましょう。最終的に、他とは異なるユニークなデザインのベースを手に入れることとなります。

 

ストーリーを語る

引き出した情報を使うためには、話の筋が通るように整理する必要があります。全体像を、シンプルで分かりやすい形に変えましょう。私はよく、企業の価値や目的をシンプルな数単語の小見出しやフレーズに置き換えます。

この小見出しやフレーズは、顧客のストーリーのベースになります。デザインやブランディングをする時にこれらによって方向性や理由を見出すことができるようになるのです。

 

顧客のアイデンティティ、価値、目的は作り出したストーリーと同様に、Webサイトデザインのベースとなります。タイポグラフィ、色、レイアウトなど全てが顧客にとって意味のあるものになります。この時点ではもう、何もないところからアイデアを生み出す必要はありません。デザインを決めるための理由があるのですから。

 

このプロセスを行うことで、顧客に対して良いデザインは棚から買うことはできないということを示すことができます。それは、他とは異なるユニークなWebサイトを欲している他の顧客を引き寄せることになるでしょう。

 

まとめ

「テンプレから脱却して発想すること」や「顧客のアイデンティティを見つける」という行為は決して簡単なことではありません。しかし裏を返せば、難しいからこそそれができるデザイナーには価値があることになります。

 

フロントエンド開発とデザインが急接近して境界があいまいになっているように、Webデザイナーに求められる領域は年々広くなっています。

 

自動デザインツールや安価な海外人材にWebデザインを依頼できるのが当たり前になった世界は遅かれ早かれやってきます。そんな世界で「Webデザイナーであり続けること」とはどういうことなのか?一度この問いに向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

 

(※本稿は「How to survive as a web designer beyond 2020」を翻訳・再編集したものです)

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