最近「クラウドフレームワーク」という言葉をしばしば聞くようになりました。その言葉が表す通り「クラウド+フレームワーク」ということなんですが、これだけじゃピンときませんね……。
そこで本稿では「クラウドフレームワークができること」のアウトラインをご紹介します。開発環境がローカルからWebへと移行していく流れの中で、開発者の方にとっても、また非開発者の方にも革新的な存在となるかもしれませんよ!
瞬時にデプロイできる‐それがクラウドです
「クラウド」は、開発者にとってインフラが必要ないことを意味しています。Webブラウザを開けば、開発に必要なもの全てが揃っているのです。数クリックで既存のテンプレートからアプリケーションをデプロイし、自身のWebブラウザでカスタマイズを開始することができます。
これはインフラの管理、例えばローカルの開発環境やApache/PHP/MySQL/Nginx/Ruby/Tomcatなどの設置が必要ないことを意味しています。
クラウド環境は自動的に、オートスケール、設定済みのキャッシング、グローバルCDN、メールサーバー、バックグラウンドプロセスエンジン、その他の主要なインフラを提供します。
何でも構築可能‐それがフレームワークです
典型的なクラウドツールは簡略化に重きを置いているため、開発プラットフォームとしてのツールの拡張性を制限してしまいます。でもここが、フレームワークが役に立つところです。
Laravel、Django、 Zend framework、 Ruby on Rails、Yii2などのフレームワークは、拡張性があるために開発者に選ばれています。
クラウドフレームワークは昔からあるフレームワークの柔軟性、基本的設計概念を備えています。
加えて、クラウドフレームワークはコードとインフラについて熟知しています。これにより、ソフトウェア開発のための新しいユーザーインターフェースを、コードを書くことなしに提供可能になります。これは、昔からあるフレームワークではできないことです。
より早く開発‐クラウドフレームワークならそれができます
瞬時にデプロイできる
「deploy」をクリックすると数秒のうちにコーディングを開始できます。
与件内での開発も可能
デプロイされたアプリケーションと開発環境は全てクラウド中にあり、互いを認識しています。これにより与件内での開発(アプリケーションを改変すること)が可能になります。
より早く学習できる
今までフレームワークを使ったことが無い人にとっては、新しくフレームワークを学習することは骨が折れる作業です。しかし、クラウドフレームワークはシンプルなユーザーインターフェースを提供しており、アプリケーションの開発や修正のための適切な場所へとガイドしてくれます。
より早く開発できる
WebのためにWeb上に開かれたフレームワークは、新しい可能性をもたらします。開発プロセスを単純化し新しいワークフローを作ったり、開発者ではない人のためにローコード環境を提供することなども可能になります。
(※本稿は「What is a Cloud Framework?」を翻訳・再編集したものです)