フルスタックエンジニアという単語には聞き覚えがあっても、フルスタックデザイナーという言葉はあまり聞きません。以前は、エンジニアとデザイナーには明確な境界線があり、お互いそれを越えることはありませんでした。しかし製品開発の変化やチームメンバー間での協業が進み、多くのウェブデザイナーはウェブ開発のスキルを身につけています。
では、いわゆるフルスタックデザイナーとは、一体どのようなものなのでしょうか?
フルスタックデザイナーとは何か
実は、フルスタックデザイナーのコンセプト自体は、エンジニアよりも先に登場しています。ただし、フルスタックは全てを行うという意味ではありません。この場合には、複数のスキルを持っており、製品開発を独立して完了できるという意味で使われています。
つまりフルスタックデザイナーとは、プロジェクトの基本コンセプトを構築でき、そこから全体のデザインや開発を完了できる者を指します。
フルスタックデザイナーの出現
彼らの登場は必然と言えます。モバイルアプリの出現にともなって起業の流れが起き、十分な数のスタッフを持たない小さな開発チームが多数現れました。こうしたチームのスタッフたちは、一人でさまざまな作業を担当しなければなりません。
強み
フルスタックデザイナーの強みは、製品開発全体を考慮に入れられることです。プログラミングやデザインプロセスを知っていれば、製品開発の限界もわかります。開発プロセスに関する広い知識があれば、マーケティングやUXも含めて、チームの動きを効率化できます。余計な作業をなくし、スムーズな開発が行えます。
重要性
フルスタックデザイナーは、自身が持つスキルツリーをソリューションに応じて分析し、変化させられます。製品の構造やデザイン、プログラミングの進捗について正確に把握できます。製品開発に役立つ複数のスキルを持ち、体系的に仕事を進められます。もちろん、製品もより良いものになるでしょう。
もしあなたがフルスタックデザイナーであれば、間違いなくチームに貢献しています。もしあなたがフリーランスのデザイナーならば、フルスタックデザイナーになることで仕事の機会や幅が大きく広がるでしょう。
まとめ
優れたフルスタックデザイナーになるには、好奇心を持ち、新しいスキルを学び続けてください。デザイントレンドや新しい技術、パターン、ツールなど、常にチェックしておきましょう。
※本記事はWhat is a Full Stack Designer in 2017? Will You Be One?を翻訳・再構成したものです。