2016年がスタートして早くも1/4が経過しました。毎年デザインのトレンドにはその1年を象徴するようなものが出現しますが、2016年はどのようなデザインがトレンドとなるのでしょうか?
そこでこのタイミングで2016年1月に書かれたトレンド予測記事と現在を見比べてみるのもいいかもしれませんね。以下9つのトレンド予測ですが、中には早くもトレンドとして形成されているものもありますよ。
【1】「モダン」レトロスタイル
1900年代初頭から60年代の間に描かれたスタイルである「ビンテージ」や「オールド・レトロ」に対立するものとして、「モダン」レトロは1970年代後半から90年代に描かれたものに影響を受けているスタイルのことを指します。
この時期はちょうど初期のPCやテレビゲームが流行った頃をイメージすればいいでしょう。こうした「おたく」っぽさもクールなデザインとなっています。
文具ブランドである「 Write Sketch &Officemilano」の80年代スタイルから影響を受けているデザインもあります。
【2】マテリアルデザイン
マテリアルデザインはGoogleが推奨しているWebやモバイル向けデザインのことです。フラットデザインを参照している部分もありますが、このマテリアルデザインに関しては下記ガイドライン(英文)から確認できます。
http://www.google.com/design/spec/material-design/
構成から色使いまで細かくガイドラインに記載されています。
【3】明るくて大胆なカラー
80年代/90年代のモダンレトロスタイルとマテリアルデザインに適合するように、色使いもトレンドが見られそうです。
http://www.pantone.com/pages/fcr/?season=spring&year=2016&pid=11
明るいパステルカラー、蛍光色、よりリッチな色、飽和したような色などが特徴的です。
【4】幾何学模様
幾何学模様は80年代によく見られたトレンドです。幾何学的なシェイプやパターンはグラフィックのエレメント単体として、背景として、イラストのテクニックとして、などさまざまな用途で使われています。
【5】空白
空白やスペースもデザインの一部です。戦略的・効果的に使われた空白やスペースはデザインに深みをもたせたり、意味を持たせたりすることもあります。特にロゴやブランディングに関するプロジェクトでは多様されますね。
【6】モジュラーレイアウト
モジュラーやカードに基づいたレイアウト大手ブランドのWebサイトやアプリでも見られるようになり、目新しさはなくなりつつあります。現在ではこのカード形式のレイアウトにひねりをくわえたものが新しいトレンドになりつつあります。
【7】ドラマチックなタイポグラフィ
このトレンドにおいて、タイポグラフィは単に読まれるものではなく、大きく、太いフォントが画面の中心に置かれ「主張するもの」として使われます。
フォントサイズだけでなく色、テクスチャ、アレンジなども加えてドラマを演出することができますね。
【8】オリジナルのイラスト
素材画像や素材イラストがオリジナルにとって代わっていくことが頻繁にみられるようになってきました。
結局のところ、自分の作品がありふれたものに見えることを望むデザイナーはいませんし、競合サイトと同じ素材を載せたいと思うビジネスパーソンもいないということなのかもしれません。
【9】抽象的でミニマルなスタイル
上記の80年代にインスパイアされたけばけばしいスタイルとは対照的に、この抽象的でミニマルなスタイルもひとつのトレンドを形成しそうです。
いかがだったでしょうか?
最後のミニマルスタイルを除けば、2016年のトレンドは「80年代スタイル」を基調としたトレンドと言うことができるかもしれません。
特にモダンレトロスタイルは海外のサイトで多く見られるようになってきており、日本でもこうしたテイストのデザインを目にする日は近そうですね。
(※本記事は「The 9 Graphic Design Trends You Need to Be Aware of In 2016」を
翻訳・編集したものです)