創造性ということについて多くの人が忘れがちなのは、それが勤勉な訓練を必要とすることです。つまり、人はあまりにもしばしば、創造性をあたかもチャンス、つまり「その瞬間」、あるいは個人の才能に尽きることであるかのように考えます。
しかし真実は、創造性を養うにはしかるべき習慣が必要なのです。つまり、自分の仕事を研究する時間を作ること、他のことに妨げられない長いスパンにわたる訓練、そしてわけても、それらを毎日行うことが必要なのです。
最も困難な部分は、毎日の習慣ということです。「創造力が天から降りてきたら働こう」というのはずっと簡単でしょう。しかしこの考え方は、本来行われなければならないハードワークを等閑にする悪い習慣につながります。
さて、それではどうやって創造的な火を毎日発火させるのでしょうか?
1. 「インプット」の行為を優先する
最近なにも創造的なことをしていないと感じるとき、自分自身に尋ねる必要がある最初の質問は、「私は勉強しているか」ということです。
しばしばインプットの重要性は過小評価されています。インプットは、いわば創造的な筋肉を伸ばすように強制する行為です。例えば著述家は、「書く」ことが彼らの主要な仕事であるとしても、書くよりも多くの時間を読むことに費やす必要があります。理由は、書くことは「出力」であり、読むことが「入力」であるからです。
デザイナーも同じです。デザイナーはしばしば、比がなスクリーンを凝視しているという罠にはまり、その結果クリエイティビティをすべてムダに垂れ流してしまうことになることがあります。
たえず「垂れ流し」していると感じたら、インプットのための時間を増やす必要があります。
2. 気を散らすすべてのものを排除し、自由に考える
社会に住む私たちは、沈黙の中でしか起こらないワイルドなイマジネーションを失いがちです。
たとえばスマホでFacebookのフィードを見ているとき、それは想像力豊かになるというのは無理があります。メールボックスを更新したり、お気に入りのブログをブラウズしているときも同様です。これらのことが「間違っている」ということではなく、それは「気を散らす」ものだからです。
そうではなく、すべてをオフにします。沈黙のうちに座り、周りを見てください。退屈な気分になり、心がさまようようにしてください。あなたが何を考えているか考えてみてください。 5分か10分の後、アイデアをキャッチし、それを楽しむことができるかもしれません。
少なくともこれが想像力の仕組みだからです。想像力には、逍遥するためのスペースが必要なのです。
3. クラシック音楽を聴く
音楽は一般的に創造性の素晴らしいトリガーになることがありますが、時にはそれも気を散らすことがあります。特に、音楽が現代的、あるいは叙情的なものであれば、かなりの注意を払う必要があるようになります。
この点でクラシック音楽は強力です。瞑想的といってもいいでしょう。集中するための音を与えてくれるものとしてはバックグラウンドノイズが最善なのです。
他のすべてが失敗したら、「ボールを転がす」ためにインスピレーションを与えてくれるようなものを探し、それが気を散らすようになったら消してください。
4. 友人とブレインストーミングする
ホワイトボードとマーカー二本があれば、そして特に自分が居心地よく感じる人とブレーンストーミングすれば、しばしば遠くまで進むことができます。
友人とのブレインストーミングについて最も重要な部分は、視聴者がいることです。アイデアを声にのせて語ることは、それを別の様々な角度から見ることを必要とします。他の人に説明することはいわば妥当性のテストになります。
もう一つの利点は、しばしばできないことを自覚することができるということです。
5. アイデアを10個書き出す
とにかくこれは毎日の習慣でなければなりません。これから作成したり作りたいことのアイデアを10書き留めてください。何でもかまいません。可能ならば毎日これをしてください。
「アイデアを思いつく」という習慣を実践することによって、そのための筋肉が時間の経過とともに強化されることが分かるでしょう。
6. インスピレーションを見つける
空白のキャンバスを凝視し、素晴らしいものを考え出すことは非常に難しいです。最初に土地の特徴を把握し、着地前にこのスペースで何が行われているかを見ておく方がはるかに良いです。
特にデザインでは、他の人が何をしているのかを見て、何がうまくいき何が失敗しているのかを把握しておくことが重要です。 これで多くの時間を節約できます。
目を引いたりアイデアを触発したりするものを見つけて、ボードにピンで留める。 または、インターネットをブラウズするときに保存した画像とスクリーンショットを使用して、デスクトップにフォルダを作成します。 これらの「インスピレーショントリガー」は、ことを進めるのに非常に役立ちます。
※本記事は、6 Ways to Spark Your Creativityを翻訳・再構成したものです。
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