たくさんのウェブサイトを見ていると、Aboutページに関して悲しくなるくらい残念なものが多いことに気が付きます。
Aboutページというと自分のことを書かなければならないと思われがちですが、それは大きな誤解です。
Aboutページは、それを読む人・読んでほしい人について書くべきものです。
大事なことなのでもう一度言います。
Aboutページは、あなたのポテンシャルクライアントについてであるべきです。
もっと言うと、Aboutページの役割はあなたの潜在的なクライアントに
1.「なぜ自分のページを読むべきなのか」
2.「自分に貴重な時間とお金を割いてまで依頼すべき理由」
を伝えるのが役割なのです。
この2つのポイントさえ押さえれば、潜在的クライアントがクライアントになってくれる可能性はグッと高まります。
本記事では、以上のことを踏まえた具体的なAboutページの作り方をご紹介します。
1.タイトルで自分の提供できる価値をアピール
まず必要なのは、あなたと一緒に仕事をするメリットは何なのかを分かりやすく伝えてくれるタイトルです。自分がクライアントに提供できる価値は何なのかを意識して書いてみてください。例えば私のAboutページでは、タイトルを「クライアントを見つけ、信頼関係を築き、売り上げを伸ばす…あなたの最高のパフォーマンスで。」にしています。「私について」と書くよりもずっと効果的ですし、タイトルが私の代わりに営業してくれているようなものです。あなたのAboutページのタイトルも同じように、クライアントにあなたと一緒に仕事をすることで得られるものが伝わるようにしてみてください。
2.本文のコピーでクライアントへのメリットを深く伝える
タイトルでクライアントにどんな価値を提供できるのかをアピールしたら、今度は本文のコピーでそれを掘り下げましょう。ここでも潜在的なクライアントの視点を意識して、あなたの提供するサービスの利点をコピーにしましょう。
ここで行き詰ってしまっても、ご安心ください。Copybloggerから拝借したコツをご紹介します。
まず、あなたが紹介したいと思うサービスを思い浮かべて、それを利用するとクライアントにどんなメリットがあるのか考えてみてください。
→ 例:レスポンシブなサイトを作る
では、そのメリットがあるとクライアントにどんな良いことがありますか?
→ レスポンシブなサイトをつくることで、モバイルデバイスを利用するユーザにも他の人と同じエクスペリエンスを提供できる
いいですね。では、その良いことがあるとどんなことが期待できますか?
→ ウェブサイトがレスポンシブでなかった場合と比べて、利用者が増える
するとどうなりますか?
→ 売上が上がる
完璧です。つまり、この例の場合はレスポンシブなウェブサイトをつくるのが売りなのではなく、モバイルデバイスを使用している顧客層の利用を増やせるのが売りということになりますね。
3.SNSでのフィードバック等の社会的証明を付け加える
よりパンチのきいたサイトに仕上げるために、今度は社会的証明を付け加えていきます。そんなものない…と言って諦めてしまうのはもったいないですよ。LinkedIn、Google survey、Facebookといったツールを活用してクライアントからのフィードバックや口コミを集めたり、募集したりしましょう。ウェブの世界では信頼が命です。この人なら大丈夫そうだ、と思ってもらうためにも社会的証明は欠かせません。クライアントの背中を押すためにも必ず入れるようにしてください。
4.飾らずクライアント目線で会社についても触れておく
Aboutページで重要なのは潜在的なクライアントの目線に立ってアピールすることだと言ってきましたが、それは会社のことについて触れるときも同じです。「私たちは10年以上前からWordPressでウェブサイトを制作してきました。」と書くよりも、「私たちは中小企業がウェブを通して売り上げを伸ばすお手伝いを10年前から続けてきました。」と書く方が、Aboutページを見た人に親近感を持ってもらえます。ここでも大切なのは、サービスを通じてどんなふうにクライアントを助けられるのかを飾らずに伝えることです。
5.売り上げを意識しないアピールでサインアップする機会を提供する
サイトを見た人がeBookをダウンロードしたり、メールマガジンを申し込んだりできる機会を設けましょう。相手に情報提供を行う手段を持つということは、ビジネスにつながるようなコミュニケーションがとれたり、相手に価値を提供して自分の専門性をアピールしたりする手段を持っているということです。あなたの力になりたい!ということをアピールして売上を意識しなくなればなるほど、逆に依頼は増えていきますよ。
※本記事は、Five Steps to an About Page That Sellsを翻訳・再構成したものです。