今のアメリカのウェブデザインにおけるトレンドとしてThe Washington Postで紹介されていたのが、「醜い」ウェブサイト。
ここでは、そのトレンドの詳細をご紹介します。
Hacker News. Pinboard. The Drudge Report. Adult Swim. Bloomberg Businessweek features. を見てもらえれば分かるように、悪く言うと醜く見える、良く言えば手作り感のある90年代風のウェブサイトがちらほら増えてきています。
これまで多かった、テンプレートを多用したユーザーフレンドリーなウェブデザインを意図的に避けているようです。この流れは「ブルタリズム」と呼ばれており、この言葉はスイスのクリエイティブディレクターであるDeville氏により名づけられました。
彼は2014年から「ブルタリズム」なウェブサイトを紹介するサイトを運営しています。明るくて楽観的なものとは対称的に、荒々しく快適さがそぎ落とされたようなウェブサイトのみを取り上げています。
この数週間、取り上げられるウェブサイトの数が増えてきており、「ブルタリズム」が広まっていることが伺えます。サイトへの流入は一日に10万件を超えているそうで、その勢いは今も衰えていないといいます。
この流れについて、Deville氏に聞いたところ「面白いことに、ほとんどのデザイナーはブルタリズムをフォローするというよりかは、オリジナリティを追求するという方向へ向かっている」と、今のウェブデザインの流れを分析しています。「この流れが盛り上がってくると、ブルタリズムという言葉は通用しなくなるし、新しい言葉を考えなくてはいけませんね」と新しいウェブデザインの到来を示唆しています。
また、Deville氏は「デザインも勿論重要ですが、どのように作られたかという工程が大事」、「ブルタリズムのウェブサイトを作ったのは、いわゆる『ウケのいい』手法を使わなくても、私たちは自分の力でカッコいいウェブサイトをまだ作れるんですよ、ということを伝えたかったから」とインタビューで答えております。
Deville氏にインスパイアされて、オリジナリティを追求し始めたデザイナーはウェブデザインに新たな流行を持ち込むのでしょうか。
この記事は「The hottest trend in Web design is making intentionally ugly, difficult sites」を翻訳・参考にしています。