日常的にさまざまなフォントを使いわけているWebクリエイターは多いでしょうし、特にデザインに関わる人なら、お気に入りのフォントや「ここぞ」という時のフォント、飛び道具的なフォントなど各種フォントの引き出しを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも「フォントについているあの言葉の意味は?」と聞かれたらいかがでしょうか。なんとなく法則性みたいなものがありそうな感じはしていても、詳しい意味までは知らない方が多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではあまり知られていないフォントに関する言葉の意味をおさらいしましょう。意味がわかれば法則性がより見えやすくなりますので、膨大なフォント群の中から最適なものを選択するスピードがアップしますよ!
Thin, Light, Regular, Medium, Semibold,
Bold, Extrabold(EB),Ultra Bold(UB),
Heavy,Blackなどの意味
これらはフォントのウェイト(weight:太さを相対的に示すもの)やスタイル(個々の用途に合わせて作ったバージョン)に関するものです。そしてウェイトは字の「高さに対する割合」によって定義されます。
「Regular」・・・12-15%
「semi-bold」・・・16-20%
「Bold」・・・25%
これらよりさらに割合の高いエクストラライト(EL)やエクストラボールド、ウルトラボールドなど様々な種類が派生しています。
Book, Regular and Normalの意味
「Normal」は「Regular」の別名なので意味合いは同じです。そのフォントを作った人によって呼ばれ方が変わります。一方、あまり見かけませんが「Book」は可読性が特に高く、「Regular」よりも若干細いスタイルを指します。
オブリークvsイタリック
両方とも斜体ではあるのですが、オブリーク(Oblique)は一般的に電子計算に基づきに傾けたものを指し、イタリックはフォントデザイナーが個々の文字を傾けたものを指し、筆記体など続け書きをする書体では特にフィットします。
ゴシック体とは?
「ゴシック体」は字間が広く、また明朝体のように細い箇所と太い箇所のコントラストがない書体のことを指します。海外では「グロテスク体」と呼ばれるものがありますが、こちらよりも字間が広いことが多いです。
「Pro」の意味とは?
「Pro」がつけられている書体は字間が広いのが特徴であり、オープンタイプフォント(MacとWindows双方で利用できるもの)を指します。国際的なサイトで使われたり、タイポグラフィで使われるのに適しています。
フォント名につけられている「mono」の意味って?
「mono」は通常モノスペースフォントのことを指します。つまり文字の横幅がすべての文字で同じに統一されているフォントのことです。
まとめ
以上、あまり知られていないフォントにまつわる語の意味をご紹介しました。
ちなみに余談ですが、この記事を書きながらPhotoshopにデフォルトで入っているフォントタイプを眺めていたのですが、「エクストラボールドレギュラー」というフォントを発見してしまいました……。
これってボールドなの?それともレギュラーなの……?
フォントの種類は実に多岐にわたっていますね。
(※本記事は「What Do Font Names Actually Mean?」を翻訳・再編集したものです)