今から11年前の「2006年」――あなたは何をしていましたか?
すでにWebデザインに携わっていた方も、まだ学生だったという方も「この11年間にどれだけWebデザインが変化したか」を俯瞰してみるのはいかがでしょうか?
2006年はサイトビルダーサービス「Weebly」がスタートした年です。同サービスは毎年リニューアルをしていますので、2006年から2016年までのトップページを一気に見てみましょう。
【Weebly】
懐かしさを覚えるものもありますが、2000年代中頃はPCのウィンドウサイズも「1280× 1024px」などやや正方形に近いものが主流だったと記憶しています。
またこうして振り返ってみると、Webデザインは2011年と2012年に大きなターニングポイントを迎えていたことがわかります。つまり2011年はLTE(4G)回線の恩恵を、2012年は本格的な「モバイルアプリ」の登場を、Webデザインに落としこむアプローチがとられ始めた時期と言えます。
また2013年まで、画面いっぱいに画像を使うデザインはあまり現実的とは言えませんでしたが、現在ではよく見るデザインになっています。こうした「パッと見た」時のインパクトやメッセージ性が重視さるここ数年のトレンドの発端と言えそうです。
もちろんこれらはスマートフォンの普及による「モバイルシフト」という閲覧環境の変化に大きな影響を受けています。レスポンシブデザインという言葉を、デザイナーの口から聞かない日がなくなった時代の到来ですね。
これらに関して「Weebly」は、以下のようなコメントをしています。
「こうした変化はデザイナーにとってサイトの構造やレイアウト、小さいスクリーンで閲覧された時に強いアピールができるかを考えるきっかけとなりました。またミニマリズムの影響を受けたデザインがとられるようにもなりました。これらは2008年には根付いていなかったアプローチですが、現在では広く浸透しています」
最近では「動き(アニメーション)」を取り入れたデザインが主流になりつつあり、Webデザイナーが担当する領域は拡大していっていると同時に、フロントエンド開発の領域とより重なるところが大きくなっています。
今後11年の間にもWebデザインは数回の大きな変化を経ることになるでしょう。次の大きな変化はどのような変化になるのか、楽しみですね!
(※本稿は「Weebly looks back on 10 years of Web design, and it’s amazing」を参考にしています)