企業が求めるUXライターの姿とは、一体どんなものでしょうか?
実は非常に明確で、熟練の腕を持ち、かつコピーライティングもこなすことのできる人物です。最近はUXライターへの需要が高まっており、この仕事に興味を持つ人が増えてきています。
そこで今回は、企業の求めるUXライターになるための方法をご紹介しましょう。
・とにかくたくさん読もう
UXライティングは、基本的なユーザー重視のデザイン知識と、説得力のあるコピーライティングの両方の技術が必要となります。
その知識をつけるために、とにかくたくさんの本や記事を読んでください。コピーライティングの本を選ぶ時には、確立された、リサーチ重視のライティングを扱った本を探すと良いでしょう。
ウェブには「説得力のあるコピーの書き方」のような記事が溢れていますが、あまりおすすめしません。そうした記事は、時にコンバージョンを重視するあまりUXをないがしろにしてしまうのです。
ユーザーを騙すような手法が登場した場合には、その本や記事からは身を引きましょう。
・勉強会などに参加しよう
自分の専門が何であろうとも、つながりというのは非常に重要です。勉強会などのイベントはそうしたつながりを作る絶好の機会となります。コピーライティングがテーマの会合にはマーケターの参加者が多いでしょうから、UXライターを目指すのであればUX関連のものが適しているでしょう。
・常に目を光らせておこう
他者よりも上を行くためには、実際のUXライティングに常に目を光らせておきましょう。
仕事中でも、また自宅でゆっくりしている時でも、コピーは至るところに存在します。そうした実例を見ることで、制作チームがどういった選択を行ったのかを考えることができます。
なぜTwitterがお気に入りをやめていいねに移行したのか、なぜGoogleのネイティブ通知は他のアプリとか違うコピーを使っているのかなど、そうした理由について考えてみてください。
UXライターとしては、どうしてその選択に至ったのかを明確に説明できる力が重要です。様々なものに触れて考えて、そうした力をつけましょう。
・ポートフォリオを作ろう
これは多くの人々がつまずくポイントです。「仕事をもらえるほど十分な経験がないのに、どうやってポートフォリオを作ればいいのでしょう?」という質問が頻繁になされます。
気持ちはわかりますが、そこまで高いハードルではないのです。たとえば、友人の仕事を手伝ってみましょう。ウェブやブログ、YouTubeチャンネルなどを作りたいと思っている人がいれば、絶好のチャンスです。
UXライティングの視点からアドバイスしてみましょう。また、現在行っている仕事をUXライターとしてこなしてみるのもおもしろいでしょう。他のデザイナーやライターに制作物を見てもらい、アドバイスを求めるのも有効です。
新しい分野に挑戦するのは大変なことであり、数日でうまくやれるようなものではありません。時間はかかるでしょうが、辛抱強く学び、多くの人々と出会い、ポートフォリオを構築していってください。そうすれば必ず結果がついてくるはずです。
※本稿は 「How to Break into UX Writing」を翻訳・再編集したものです。