企業はウェブサイトを利用してユーザーに何かを購入するよう説得したり連絡を取ろうと試みます。
でもその説得を担う「コピーライティング」はコピーライターが担当しているわけはなく、自分たちでできてしまうと思っています。
プレスリリースやビジネス書類を普段書いているからといって、上手なコピーが書けるわけではありません。
上手なコピーライターというものは惹きつけられるような説得力のある文章を書くことができ、ブランドの情報を伝えるだけでなくユーザーにそのブランドが欲しくなるようにさせるのです。
今回は上手なコピーを書くための7つのポイントをご紹介します。
人間味をもって書く
コピーを書こうと思うと、人間らしくないロボットのように書きがちです。
プロフェッショナルな文に聞こえる、と思いますが実はユーザーから距離を置いているだけなのです。人間同士の対話のように書きましょう。
明確さと賢さのバランスをとる
コピーは賢く、ウィットがあり、注目を集めるものであるべきだとコピーライター達は考えます。
でもはっきりと伝えられる必要もあるのです。
ウェブサイトのコピーについてはユーザーは細かいところまでじっくり読まず、情報を早く掴みたいと思っています。
伝えたいことをはっきり伝え、要点に触れ、スキャナビリティ(コンピューターの画面上の文字が読みやすいこと)を良くするのが上手なライターなのです。
どこでやめるべきかが分かっている
私たちがコピーを書くと主張が強くなります。
長くて過剰な文章になったり、絶望的に見えてきたり、同じセリフを繰り返したり…。
良いコピーライターはどこで止めるべきかを分かっているので、説得力のある文で伝えたら後はそこで止めます。
どのくらいの詳細が十分なのかを理解していますし、必要以上に同じメッセージを繰り返さないのです。
ユーザーの持つ疑問から始める
ユーザーがウェブサイトを訪れると質問したいことが色々とあるものです。
でも私たちはいかに商品やサービスが素晴らしいかを伝えようとしてしまいがちです。
結局ユーザーの質問に答えられないので、彼らは他を探し始めてしまいます。
FAQは特にその特徴が強く「あなたの商品はどうしてそんなに低価で品質が良いのですか?」など、マーケティング部門がユーザーに聞いてほしい質問だけ載せています。
実際にユーザーが聞いてきそうな質問を隠す傾向さえあるのです。
でも上手なコピーライターはユーザーが受け入れてくれるような方法で問題点を提示することもできます。
特徴ではなく利点にフォーカスする
Webデザイン業者も電化製品店も、商品の特徴を語るのが好きです。
けれど大抵の人はそんなに特徴を気にしておらず、もっと利点を気にしています。
ネットの接続スピードを知りたいのではなく、Skypeを使って途切れることなく話せるかを知りたいのです。上手なコピーライターはこの利点を並べるだけでなく、説得力のある内容に織り上げていけます。
ストーリーを伝える
私たちはストーリーを聞くと、まるで自分で経験しているかのような気持ちになります。
コピーライターはお客様、従業員、もしくは企業自体のストーリーを伝え、その商品やサービスを使うのがどんな感じなのかを自分の言葉に乗せて描きます。
私たちがどう考えているかを理解している
上手なコピーライターは心理学もよく理解していて、恐怖、社会的証明、フレーミング効果などのテクニックを使い、求める成果へユーザーを少しずつ動かします。人間の基本的なニーズを満たすように商品を提示してみましょう。
もうフリはやめよう
コピーライティングはビジネスの成功に欠かせないものです。
時間とお金を投資して自分たちのコピーのスキルを上げていくか。それともそんな時間はないと見切って誰か上手にできる人を雇いましょう。
※本稿は「7 ways a great copywriter crafts compelling web copy」を翻訳・再編集したものです。