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【フォームデザインのコツ】リアルタイムアラートがユーザーの入力速度を遅くする理由

UX movement

UX Movement is a user experience blog that publishes articles showing how good and bad design practices affect user behavior.

本記事は、Why Users Make More Errors with Instant Inline Validation
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約2分19秒

フォーム入力において「リアルタイムアラート(バリデーション)」を使用するデザイナーは、ユーザーが入力を完了するのを遅くしています。

 

リアルタイムアラートでは、エラーメッセージがインラインで問題のあるフィールドと共に表示されます。ユーザーがフォームを送信する前にこれを行うと、エラーが多く発生し、フォームを完了するまでに時間がかかります。

 

 

送信前のフィールドバリデーション

77名の参加者と90名の参加者による2件の調査研究では、ユーザーが間違って記入したフィールドから移動した瞬間にエラーメッセージが表示された場合、ユーザーはフォームを完了するまでにかなりの間違いを生じたと結論付けました。

 

ユーザーはエラーを直ちに訂正することができますが、エラーメッセージは無視されました。ユーザーは引き続きフォームに記入し、フォームを送信したときにさらにエラーメッセージが表示されました。提出前に提示されたエラーメッセージは、ユーザーを不満にさせました。

 

この発見は、送信前のフィールドバリデーションがユーザにより多くの誤りを起こさせ、より多くの不満につながるということを証明します。

 

 

送信後のフィールドバリデーション

対照的に、この調査では、送信ボタンを押した後にエラーメッセージが表示されたときに、ユーザーのエラーは減少することがわかりました。

 

この発見は、フォームの入力時のユーザーの思考モードを考えることで理解できるでしょう。ユーザーはフォームへの入力を開始すると、フォームを完成させようというモードに入ります。彼らは多少のミスがあったとしても、まず各フィールドへ記入することに焦点を当てています。そして、各フィールドに記入し終えた後、ミスを訂正していこうというモードに切り替わり、修正することに集中します。

 

フォームを完成させることからエラーを修正していくことへの意識を頻繁に切り替えさせることは、ユーザーの注意をそらし、集中力をそぎます。

 

ユーザーは一度に1つのタスクモードに集中することを好みます。そのほうがフォームをより速く完成できるからです。

 

 

例外的なフィールド

送信ボタンを押した後のフィールドバリデーションは、あらゆるタイプのフィールドに適している訳ではありません。ユーザー名とパスワードのフィールドは、厳しい入力要件があるため、提出前に検証する必要があります。これらのフィールドのエラーが送信後に検証された場合、ユーザーは有効な入力をするために何度もフォームを提出することになります。

 

ユーザーは、他のユーザーがすでに使用しているユーザー名を選択することがよくあります。使用可能なユーザー名を見つけるには、複数の入力試行が必要です。

 

パスワードフィールドには、ユーザーセキュリティのための多くの文字ルールがあります。各文字ルールを満たすには複数の入力を必要とするでしょう。

 

 

ユーザーがフォームを送信した後にフィールドを検証する

特定のケースを除き、送信ボタンを押した後にフィールドバリデーションを行うことで、完了時間、フォームエラー、ユーザーの不満を最小限に抑えます。

 

 

※本記事はWhy Users Make More Errors with Instant Inline Validationを翻訳・再構成したものです。

 

 

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