Facebookの「Power5」広告戦略は、過去数年間に起こったすべての主な変化と業界の成功事例を取り入れています。Facebook広告が変わったのですから広告主も戦略を変えるときです。
過去数年にわたって、Facebookの広告アルゴリズムは、キャンペーン管理の自動化がとても優れ、人間がやるよりも簡単で優れたパフォーマンスを発揮できるようになりました。今回の変更では、一連の更新、成功事例、新しい機能の追加が行われました。
これらを1つずつ実行することで、このプラットフォームの進化が複雑に思え、戸惑うこともあります。しかし、一度立ち戻って、新しいフレームワークで新しいFacebookを理解すれば、ずっと理にかなっていることがわかるでしょう。
Facebookの「Power5」では広告戦略のセットになっています。ソーシャルメディア広告の成功事例をすべて抽出、過去数年間に起こったあらゆる主な変化を取り入れていますので「Facebookを活用して成功するにはどうすれば良いのか」というのに答えてくれます。
「Power5」は、次の5つの広告戦術で構成されています。
・自動で行う高度なマッチング
・アカウントの簡素化
・キャンペーン予算の最適化
・自動配置
・ダイナミック広告
各戦術の簡単な説明、ユーザー獲得キャンペーンを改善する方法を以下に示していきます。
1.自動で行う高度なマッチング
追跡が命である。
ユーザー獲得マネージャーは、キャンペーンをどれだけ追跡できるかによって生死が分かれるものです。
すべてのクリックを追跡し、すべての売上がどこから来たのかを把握し、各アクションのバリューを設定する必要があります。近年の広告主は以前よりも優れた追跡ツールを使ってはいますが、追跡はまだ未解明の科学です。
自動詳細マッチングは、従来より正確に行うことができます。 自動詳細マッチングを有効にすると、Facebookはウェブサイトで収集したデータ(電子メールアドレスなど)を使用して、ユーザーベース全体で類似したオーディエンスを探すことができます。
それだけではありません。今までより多くのアクションや追跡される人ごとにデータパラメータが追加されるため、追跡は他のソリューションよりもはるかに正確になります。
キャンペーンをより適切に管理でき、結果がどこから来ているかをより正確に特定できるため、広告費対効果が大幅に向上します。
2.アカウントの簡素化
Facebookの簡素化されたキャンペーン構造により、アカウントはこのような状態から、
このような状態へ変わります。
広告セットに名前を付ける必要がなくなったのが良い点なのではなく、本当の利点は今までは自分たちで行なっていた数十(あるいは数百)のテストと設定をFacebookの広告アルゴリズムに処理を任せられるようになることです。必要な結果を伝えて実行するだけで済んでしまいます。
しかし、慎重に構築していたキャンペーンと広告セットをアルゴリズムに任せるのをためらってしまうのも理解できます。
我々はFacebookが成功事例の更新を発表した昨年の2月までは自前の何百ものキャンペーンと広告セットを行なっていましたが、このような最適化作業はAIに任せた方が効果的であることが示され始めました。
キャンペーンも「学習モード」に入る頻度が少なくなり、広告費用を大幅に節約できます。そして顧客獲得単価目標を達成する可能性が高くなります。
3.キャンペーン予算の最適化
現在、キャンペーン予算の最適化は成功事例かのように扱われていますが、必須のことになるまで1か月もかからないでしょう。 Facebookは、2019年9月1日にほとんどのキャンペーンを「キャンペーン予算の最適化」に切り替えます。
APIツールを使用していない場合、キャンペーンは自動的に移行されます。また、これから作成する新しいキャンペーンもこれを使用します。
使用方法を理解すれば「キャンペーン予算の最適化」は素晴らしいものなです。賢明な目標を選択し、そのためのクリエイティブな要素を与え、毎週数時間の自由時間を持てるようになるのです。
4.自動配置
賢明な広告主は、正しい配置がキャンペーンの成功と失敗の違いを生むことを知っていて、あらゆる機会に配置をテストしています。
やっかいなのは、Facebookの現在の広告は14箇所に配置ができることです。配置をテストするには時間がかかり、世界クラスの広告アルゴリズムがない限り、莫大な広告予算を使い果たしてしまうことになります。
そこでまさに自動配置が役に立ちます。作業が少なくなるだけでなく、より良い結果が得られます。まさに「いいね!」
5.ダイナミック広告
関連性は、広告のべき法則の1つです。消費者の関心に沿った、関連性の高い広告は、常に関連性の低い広告の掲載結果を押し下げます。
Facebookのダイナミック広告は、その関連性の法則を活用しています。ウェブサイトやアプリで人々が見ていた特徴と同じ広告を表示させます。
ダイナミック広告を使用するには、製品カタログをアップロードし、ダイナミック広告キャンペーンを設定します。その後、広告は何も介入することなく引き続き実行されます。
誰かがあなたのウェブサイトまたはアプリにアクセスしてそこにある製品を見たときは、同じような特色を持つ広告を自動的に表示します。製品カタログを更新することにより、広告の価格設定、在庫状況、製品の更新を管理できます。
ある広告主は、ダイナミック広告によりクリック率が280%向上し、顧客獲得単価が最大60%削減されましたので間違いなくテストしてみるのに値するでしょう。
もっと詳しく知りたいでしょうか?それならダイナミック広告の設定に関するFacebookのブループリントコースをご覧ください。
結論
Facebookでの広告のやり方を変えるときがきました。プラットフォームの機械学習アルゴリズムのおかげで、ユーザー獲得マネージャーはキャンペーン管理の一部分から離れることができます。
だからといって、(まだ)広告職がなくなって行くわけではありません。ギアをシフトして、クリエイティブな開発や競合分析など、人間だけができることにより多くの時間を割くことができるのです。
もちろん、人間が機械を監督する必要があります。キャンペーン管理の日々のタスクの多くは自動化できるようになりましたが、ユーザー獲得という包括的な戦略には依然として人の力が必要です。
広告がどこに向かっているのかを観察し、アルゴリズムが進化するのと同じくらい素早く中心的役割を担うことができる人が必要になってきます。