ここ数年で、インフルエンサーマーケティングは企業が他から際立つための「大きな次の一手」なる存在となりました。
そのコンセプトはその当時かなり注目を集めましたが、まだ大々的に長期的価値を評価した例は見られません。インフルエンサーマーケティングは全ての課題解決に役立つでしょうか?それとも、実用的になるまで道のりは長いでしょうか?
インフルエンサーマーケティングができることにはまだ未知の部分も多いです。これらの問いに答えるには、該当分野を成熟・安定させる必要があります。しかし現時点でも、私達は完全に先の見えない中にいるわけではありません。この記事では、これまでの働きを踏まえた公正な考えを紹介したいと思います。
Linquaによる2018年インフルエンサーマーケティング報告書には、マーケティング調査担当者の実に86%が2017年にインフルエンサーマーケティングを使用し、その92%が成功を収めたとされています。今では、Amazonさえも深く活用しようとし始めています。
インフルエンサーマーケティングに何が起きている?
インフルエンサーはあなたのブランドに信頼性をもたらします。今日の大多数の消費者のにとって従来の広告アプローチは強引と受け取られるため、回避すべきです。また、インフルエンサーマーケティングは売上を伸ばすためにも有効に機能しているようです。
例えばTwitterによると、インフルエンサーのツイートを読んだ40%のユーザーが何かを購入したことがあるという調査結果が報告されています。
インフルエンサーは興味を持っている人の注目を既に惹いています。フォロワーはインフルエンサーの意見に信頼を寄せているので、あなたのブランドは馴染みある顔ぶれの中でも光を放っていることでしょう。
もちろん、これは同時にあなたが自身のブランドに相応しいインフルエンサーを的確に選ぶことの重要性も示しています。あなたは真に魅力的で信頼のおけるSNSフォロワーと質の高い投稿を持っている、インフルエンサーを見極めたいと思うはずです。実際、人が投稿に返信するときには、Webサイト上で正しい熱心なユーザーの熱狂度を観察する必要があります。
そのような観察を通してタッグを組むインフルエンサーを選択します。それは効果的なキャンペーンの重要な要素でもあります。どのインフルエンサー戦略があなたのブランドに有効でしょうか?
インフルエンサーマーケティングで成功を収めるために使用できるアイデアを以下にご紹介します。
1.ローカルと体験の視点で考える
契約する人物は、100万人以上のフォロワーを誇るメガインフルエンサーである必要はありません。
フォロワーが10万人未満(ただし1,000人以上)のマイクロインフルエンサーは、インフルエンサー市場で貴重な存在です。マイクロインフルエンサーは、フォロワーと一対一で対話する能力が高いため、フォロワーの数が少なくなるとエンゲージメント率が高まる傾向にあります。Linquaの調査によると、マーケティング担当者の90%が、パフォーマンスの評価軸としてエンゲージメント率が重要であるとしています。
さらに、フォロワーが少ないインフルエンサーは、その地域の利用者(フォロワー)に対してインタラクティブな体験キャンペーンを実施することがあります。このことはマイクロインフルエンサーをミレニアル世代向けのマーケティングキャンペーンに最適とされています。
Harrisのミレニアル世代調査によれば、彼らの78%が買い物に出費することに大きな関心を抱いています。
コカ・コーラ社はこれらの千年指向のマーケティング戦略を次のように報告しました。彼らはオーストラリアのマイクロインフルエンサーとコメディアンであるAlan Tsibulya氏によるビデオを通して、次回のライブイベントを宣伝しました。彼のフォロワーに彼らの友達にコメントしてタグ付けするよう誘導することにより、Tsibulya氏は23.9%のエンゲージメント率向上を達成し、コカ・コーラの活動に関する認識を広めました。
2.あなたの業界外とタッグを組む
インフルエンサーの募集を自身の業界内から考え始めるのは自然なことですが、明らかな関係者をインフルエンサーとしてしがみつくことにはやや抵抗があります。
そんなときはあなたの業界のインフルエンサーにフォーカスしてみると、リーチ拡大に非常に有効です。
例えば、ある食品会社が旅行ブロガーと提携して地元の郷土料理を楽しみながら自社製品の調達方法を紹介するようなケースがあります。
そして、溢れる美容インフルエンサーの世界で道に迷わない方法が分かりますか?MACやNARSなど美容ブランドは、Arielle Vandenbergなどコメディアンと提携し、幅広いフォロワーを獲得してきました。
その多くは既に報酬を得ている指導インフルエンサーとして、他業界でのエンゲージメント率向上のための機会を多く提供しています。
LysolはDun&BradstreetのMDRと提携して、製品を学校用品のリストに掲載しました。キャンペーンでは1000万以上のインプレッションを叩きだし、指導インフルエンサーのロイヤルティを高め、父母がLysol製品を購入するインセンティブを生み出しました。
MDRは、指導インフルエンサーが10代の若者に影響を与えうるという点はその両親と同じであることに気づきましたが、この戦術は更なる次世代(ジェネレーションZ)へも有効であることは明白です。ブランドの信頼性を示し、共感することによるプラスの社会的メッセージを伝えられるようなインフルエンサーと協力すれば、エンゲージメント率は加速的に向上します。
3.各フォロワーに合わせ戦略を微調整する
もちろん、ミレ二アル世代とジェネレーションZが、あなたの範疇とすべき唯一の存在ではありません。
ベビーブーマーとジェネレーションXもインフルエンサーキャンペーンの重要な世代です – 特に55歳以上の人々は全体の消費支出の約40%を占めています。
こちらの世代へのアプローチにはFacebookに注目しましょう。他世代と比較して、ベビーブーマーはFacebookコンテンツのシェア率が19%も高く、あなたのインフルエンサーの到達範囲の拡大に繋がるでしょう。
また、ベビーブーマーは画像を好む若い世代の人々と比較して、よりテキスト指向とされています。製品購入前に注意事項をしっかり調べる傾向があります。そのため、ブログ記事のような、より長いテキストコンテンツを活用しましょう。その際、あなたのフォロワーが関係するような同世代のブロガーを選びましょう。
あなたがインフルエンサーマーケティングで成功を証明すれば、あなたのブランドにとってその戦略はまさに恩恵となります。
高尚な期待は捨て、従来のマーケティングチャネルの外で働く心構えをしましょう。ローカルレベルの体験的なエンゲージメントの促進、業界外への拡大、複数世代に関わる新しい市場の模索など、これらが今年のマーケティング活動に大きな影響を与えるはずです。