ソーシャルメディアの世界では、すべての人に同様に好まれることはまずありません。誰にメッセージを届け、ターゲット層は誰で、ライバルは誰かを考えてください。人数が多いほど嬉しいですか?少ないほうがいいですか?それとも数ではなく質の良さ?
あなたのソーシャルメディアを気に入って来てもらうには、どうアプローチするのが良いでしょうか?ソーシャルメディアの世界を分析するにあたって、数だけを重視するのは簡単なことです。
しかしこれは、最終的にあなたがターゲットにしたい層を引き込もうと思うなら、辿るべき道ではありません。あなたは誰が見てもいいようなコンテンツを作成するべきではないのです。
正確なターゲット層や、彼らがどのプラットフォームを最も使用しているかを把握し、競合他社が行なったソーシャルメディアのエンゲージメント分析を見ることで、コンテンツのリーチ数だけでなく親密度も評価できます。
そして、ブランドはオンラインで顧客集客をうまく出来るものと消費者の半数以上(56%)が考えているということは、見逃すことのできないデータです。
これらの3つの基本を押さえることは不可欠です。ですから、自身のコンテンツを顧みることを忘れないでください。
誰をターゲットとしますか?
まず最初に、コンテンツとあなたの意図する視聴者とがどういう関係かについて、深く知ることが重要です。まず視聴者の分析を行いましょう。これは、様々な種類のメディアを用いて、様々な年齢層や心理統計グループでのパフォーマンスの向上を評価することによって実行出来ます。
これはあなたのファンをセグメント毎に分け、彼らが望んでいるものを理解するのに役立ちます。ですが忘れないでください、すべての人に平等に好まれるわけではないということを。Facebookやリツイートのシェアは、受動的な「いいね」やお気に入りよりも価値があると見なすべきです。
ユーザーは、あなたのコンテンツを共有し、あなたのメッセージを自身のフォロワーやフレンドなどに披露しても構わないと思っているということなのですから。このことをよく覚えておいて下さい。
例えば、12〜24歳のアメリカ人の約72%がSnapchatを使用しています。
ストーリーやスナップなどの一時的なコンテンツを投稿すると、Z世代(1990年代後半から2000年代にかけて生まれた世代)の視聴者はFOMO(見逃してしまうかもしれないことへの恐怖)が植え付けられることになります。
Z世代はインフルエンサーマーケティングを支持していますが、一方でミレニアル世代(1980年前後に生まれた世代)はブランドから消費者への直接的なアプローチを重視しています。動画のストリーミングはインターネットでの全情報の内の74%をも占めており、そこでの親密度のレベルを理解することは重要です。
動画は、リーチ数を獲得し、関心を維持するための最善の策と言え、動画ではなく、写真やブログの投稿をするのは好機を逃す可能性があります。多様なプラットフォームで使われている、様々なタイプのメディアの分析をすることも、多種多様なユーザー宛てに投稿するのに最適な曜日や時間帯などを理解するのに役立ちます。
また、現在のパフォーマンスと過去のパフォーマンスを比較して、どの戦略が最も効果的かを確認することも出来ます。自身のソーシャルメディアの顧客親密度を分析することでまた、あなたが予想だにしていない、あなたに関心のある聴衆がいることが分かります。
コンテンツに興味のある人々がどんな人々かを詳しく調べることで、自分に魅力を感じていたことを知らなかった、または最初は優先順位が低かった、様々な層を見つけることが出来ます。この情報を利用し、コンテンツに最も魅力を感じているのは誰かということに基づいて、戦略を再評価することが可能です。
ただし、注意してください。定期的に特定のハッシュタグやキーワードを使用している場合は、ボットから偽のコンタクトを受け取ることはあり得ないことではありません。
そしてもちろんその場合は、ユーザーがあなたの製品やサービスを使用するようにはなりません。Facebookでのモニターのコメントやメッセージも必ず確認してください。
これは顧客の感想を確認し、ブランドに関するフィードバックを直接得ることが出来る最良の方法の1つです。さらに進んで、顧客やフォロワーのためにFacebookのコミュニティを作り、定期的に近況を投稿したり、コメントやメッセージに返信することで彼らと交流することも出来ます。
あなたの望む視聴者はどこにいるのでしょうか?
現在あなたに関心のある視聴者が、ソーシャルメディアのどのチャンネルに時間を費やしているか、そしてどのコンテンツが注目を集めているかを分析することにより、あなたの探している視聴者がどうしているのかを調べることにも役立ちます。
対象ユーザーが主にZ世代、またはミレニアル世代の消費者で構成されているとします。
Facebookを好む傾向がある彼らより上の世代のユーザーよりも、彼らがInstagramで積極的に活動しているらしいと分かります。
また、都会的なライフスタイルを持っている人や大学を卒業した人をターゲットにしている場合は、彼らは、田舎に住んでいる高校の卒業生以上に、Twitterに時間を費やしている可能性が高くなります。
これらのプラットフォームを観察して、ターゲット層のユーザーが最よく使っているプラットフォームを見つけることは、ソーシャルメディアでのマーケティングを行いながら、コンテンツをさらに改善し、収益を最大限に引き出すための素晴らしい方法です。
視聴者達が一番使用しているプラットフォームだけでなく、彼らがよく使うコンテンツの種類も観察することで、この戦略をさらに強化出来ます。
例えば、視聴に慣れている人達は、アドバイスやケーススタディ、および信頼性の高い情報源からの参照などの、新しいことを学ぶことに関心がある可能性が高いでしょう。しかし、ただ単に閲覧しているだけの視聴者は、写真や動画のような視覚的コンテンツに興味を惹かれるでしょう。
あなたの競合他社のコンテンツを魅力的だと思っているのはどんな人達でしょうか?
最後に、最も価値が高いユーザーからの愛着心を得るためには、彼らに合った適切なコンテンツをしっかりと作成し、競合他社のブランドとやり取りしているユーザー、そして彼らにぴったりのコンテンツはどのような種類のものかを検討することがとても大事です。
彼らが気に入っているソーシャルメディアと自分のものとを比較すると、視聴者がどんなコンテンツを求めているのか理解を深めることが出来ます。自分の投稿にどれだけの「いいね」や共有、コメントがあるのか、そして誰がそれらを投稿したのかを必ず記録してください。
その後、彼らとフォロワーやフレンドとのやり取りとその反応を見ることで、あなた自身の顧客との信頼関係における戦略が、軌道に乗っているかどうかの指標となるでしょう。視聴者の数は限られているので、あなたが望む視聴者の興味を引くためには、競合他社が行っていることに注意を払い、それを確実に上回るようにすると実を結ぶでしょう。
今や、あなたがソーシャルメディアに公開したコンテンツのパフォーマンス、それをどんな人が好んでいるか、そしてどういう風に好まれているかを、深く調べることがいかに重要であるかは明らかです。
これは、単に「いいね」の数と来訪者数を分析するだけではありません。
自身の顧客をよく知り、意図した視聴者の好みを理解することは、ブランドイメージやロイヤリティーを高め、あなたの商品への心変わりを促すという最終的な目標である、ソーシャルメディア戦略を合理化するのに役立ちます。
結局のところ、一般化されたマーケティングキャンペーンは聞き流されることが多く、消費者の内の42%は、見当違いのコンテンツがブランドマーケティング戦略の最も厄介な側面であると考えているのです。