Webマーケター(特に男性)にとって悩ましい存在――それが「女子高生・女子大生」ではないでしょうか?
この「10代後半~20代前半女子」というセグメントは、ブームやカルチャーの発信源になると同時に、その消費様態も他のセグメントに比べ少々「異質」なところがあります。またファッション・音楽をはじめコンテンツ消費の中心層と重なるセグメントでもあり、業界によっては「是が非でもとらえたい層」と言えるかもしれません。
一方で、マスコミで報道されるようなどこか記号的な「女子高生・女子大生」像と実像とのかい離に悩まされながら、なんとか自分の想像力をフルに動員するも、このセグメントの尻尾すらつかめずに、
「どんなメッセージなら反応してくれるのか?/なんでこんなメッセージに反応するのか?」
と頭を抱えているマーケターの方も少なからずいらっしゃるのでは?
そんな「女子高生・女子大生」層が時に情報発信者にもなる「SNS」の利用動態について、プリントシール機市場でトップシェアを占めるフリュー株式会社における調査・研究機関「GIRLS’TREND(ガールズトレンド) 研究所」が発表しました。
■アカウントを開設しているSNS、第二位は「Twitter」
日本人が最も利用しているSNSがLINEであることを考えると、今回の結果の「LINE(98.8%)」が第一位であるのはコンセンサス通りですが、第二位がなんと「Twitter(93.8%)」。「Facebook(44.9%)」と倍以上のミゾをあけての第二位です。
さらに「1日1回以上使うSNS」でも、
同様の結果となり、Twitterが支持されているようです。
また近年「InstagramがTwitterを追い抜くのでは?」という観測もありましたが、今回の「GIRLS’TREND 研究所」の調査では、利用動態面においてもTwitterの優勢が見られます。
■Twitterの利用状況
さらに同調査の「Twitter利用状況」の詳細を見ると、
・開設している平均アカウント数_3.5個
・公開/非公開アカウントを使い分けている_84.7%
・平均フォロー/フォロワー数_297.5/337人
・1日の平均利用時間_119.7分
と、ヘビーユーズぶりと独特な「クローズ的」利用法があることがうかがえます。
さらに利用目的はと言うと、
大きくわけて「情報閲覧」と「コミュニケーション」という用途があることがわかります。また興味深いことに、自らが主体となった「情報発信」はTwitterの用途として2~3割程度にとどまり、さほどメインではないようです。
Twitterの本来のコンセプトが「ミニブログ」であったことを考えると、こうした「女子高生・女子大生」層は独自の利用方法を編み出しているのがわかり、面白いですね。
マーケティング的な解釈をすれば、Twitter上で「女子高生・女子大生」層に情報をリーチできる可能性は大いにあり、趣味さえマッチしていればコミュニティ内でシェアされる可能性もありそうです。
また「LINE上でのありのままの自分」と「Twitter上での盛った自分」の違いも同レポート内で指摘されており、SNSサービスとしての使い分けも見られるようです。
同レポートの詳細は、フリュー株式会社「GIRLS’TREND 研究所」で閲覧することができます。
それにしても気になるのは、
「女子高生・女子大生」層の「平均LINE友だち数」が140.3人って……
そんなもんなのでしょうか?それともやっぱ多すぎ……?