2020年末までに、メディアバイヤーのコンバージョン率が上昇し続けアプリ内広告は60%成長します。 2020年以降のモバイル広告に何が予測できるでしょうか?
2019年が「モバイル広告の年」と言われているのは、先の予測をたてているマーケターにとって秘密のことでもありません。実際のところ、多くの著名な業界専門家が昨年と一昨年にそのような予測をしていました。
実際、広告業界は、ユーザーがデスクトップからモバイルに大規模に移行し始めた10年前に、モバイル概況に関して探りだしていてこれは新しいニュースでもありません。
現在、トレンド内でさらに新しいトレンドが誕生しており、情報が得られれば得られるほど、モバイルマーケットの将来の可能性に対応できるようになります。
先に少しネタバレ:GoogleやFacebookのような広告の巨人は2019年も変わりませんが、広告主はAIを活用したプログラムプラットフォーム、未開拓のチャネル、革新的な広告フォーマットを通じてより多くのトラフィックにアクセスしようとしています。
準備はいいでしょうか?何が起こっているのかを見ていきましょう。。
忙しいマーケティング担当者向けのモバイル情報
IAB Mobile Advertising Revenue&Usage Report 2018によれば:
ユーザーはインターネットをする時間の約4分の3(71%)をモバイル経由で行なっています。
2018年、モバイル広告の収益は大幅に増加し、現在ではデジタル支出全体の3分の2を占めています。モバイルの収益は2013年から10倍に増加しています。
あらゆる広告フォーマット(検索59%、バナー74%、ビデオ60%、モバイル73%)の中でモバイルエコシステムは最も大きな収入を占めています。2019年末までに、メディアバイヤーのコンバージョン率が上昇し続け、アプリ内広告はさらに60%成長していくことになります。
それはどういうことで、どんな影響があるのですか?
人々は無料のゲームやアプリを好み、ユーザーがアプリを無料で利用する前などに 広告が挿入されます。そのため、今日の広告主はデジタル広告により多くのお金を投資しています。
モバイル環境は成長を続け、新しいオーディエンスを引き付けています。 この成長には、子供を含む人々がデスクトップからモバイルに移行していることに起因します。
アプリ内でユーザーを引き付け、保持する、最もコンバージョン率の高いROI主導のインタラクティブ広告フォーマットをモバイル広告エコシステムがサポートしています。
あらゆる年齢の多様なオーディエンスのモバイルゲームの人気からもアプリ内のモバイルセグメントで最も速い成長が見られることが説明することができます。
Webサイトユーザーの大半がモバイルを利用しているなら、モバイル開発と収益化に注力する必要があるのは自明のこととなります。
モバイルの世界をリードするトレンドとしてのアプリ内
2019年の第3四半期の終わりまでに、モバイルユーザーは、App Storeで200万、Androidで210万のアプリが選べるようになりました。
しかし、モバイルアプリとモバイル版Webサイトとでは利益とユーザー定着率が高いのはどっちだったのでしょうか?
答えは両方だったのです。
モバイルアプリは、ユーザーがWebサイトのコンテンツにアクセスするのに便利な方法です。モバイルゲーム以外なら、モバイル版Webサイトはアプリと同様の機能があり似ていますが、アプリにはいくつかの利点があります。
アプリはかけがえのないユーザビリティ機能をサポートしていると言います。
たとえば、スワイプ機能でデータを入力できたり、コンテンツを簡単に保存、共有できます。アプリはトラフィックを節約し、モバイルWebサイトはやや面倒になります。
さらにアプリはモバイルWebサイトでは使用できないインタラクティブな広告フォーマットをサポートしており、広告を見た見返りとしてプレイ可能にするという、インセンティブとゲーム的要素も持っています。
こうしてユーザーはアプリに引き付けられるようになり、広告が排除されにくくなるのです。
メディアバイイングは今日どのように見えますか?
IABによると、2019年モバイル広告の収益は、デジタル支出全体の3分の2を占めています。モバイル用にプログラマティックプラットフォームの広告収益は、米国のモバイルディスプレイ関連の広告収益の43%を占めました。
世界のモバイル広告シェアの3分の2は、GoogleとFacebookです。2019年、広告主はFacebookやGoogleに代わる安価なものを求めて新しいチャネルを積極的にテストしています。
広告主は、コネクテッドTV(CTV)ソリューションというオーディエンスを惹きつけているソリューションを通じて再びオーディエンスを獲得しようとしています。
このようなプラットフォームは、アルゴリズムを通じた測定可能性と効率性と、フルスクリーンのテレビエクスペリエンスを併せ持っています。通常、CTVは家族全員やさまざまな種類のデバイスで視聴されるため、広告主の視聴あたりのコストも削減されます。
専門家は、不正関連の予算損失が2025年までに500億ドルまで増加すると予測し、不正措置に特別な注意が払われています。
モバイル詐欺は、アプリ開発者のなりすまし(37%)、 クリックインジェクション(27%)、偽のアプリインストール(20%)、クリックスパム(16%)です。
大手の広告技術プロバイダーは、デジタル詐欺防止の高度化を急いでいます。多くの広告主は、ブロックチェーン技術に基づいた広告プラットフォームを選択し始め、本質的に詐欺のないCTVエコシステムを嗜好するようです。
広告技術プロバイダーは、「ads.txt」と「ads.cert」の認証と確認を実装し、在庫は処分されるようです。
モバイル広告ツールとその利点
多くの広告プラットフォームは、特定のトラフィックでモバイルアプリを宣伝する広告フォーマットとサービスを提供しています。 一見、どれも似ているかもしれませんが、それぞれのモバイルキャンペーン用に作成されているか、パフォーマンスに違いがあります。
1. Google Adsenseを使用したコンテンツ広告
コンテキスト広告プラットフォームは、アプリ宣伝用の既知の広告フォーマットを提供しています。 Google Adsenseでは、よく知られているGoogle広告チャネルを利用するユニバーサルアプリキャンペーンになっています。
チャネルは、検索、メディア形式、YouTube、Google Playです。 ユニバーサル広告キャンペーンのパフォーマンス管理は限られていますが、IOSトラフィックはより高価で入手が難しいため、有料Androidモバイルトラフィック広告主が増えています。
最適なのは?・・・ Google Adsenseは、Androidベースの広告アプリに最適です。こちらでiOSアプリを宣伝する場合は、CPIとCPAのコストが平均よりも高くなることに注意してください。
2.SNSとFacebook
特にゲームの場合、SNSはモバイルアプリの優れたプロモーションチャネルになるでしょう。 Facebookはモバイルインターネットトラフィックの大部分を占め、キャンペーンでは差別化をはかれます。
アプリのインストールの価格を最適化し、コード操作なしで数回クリックするだけでユーザーイベントをカスタマイズし、Facebook分析システムでイベントを追跡します。
そのためには、Facebook SDKをアプリに統合し、Ads ManagerまたはPower Editorを使用して最初の広告キャンペーンを作成する必要があります。
ただし、Facebookキャンペーンの厳格なモデレーションでは、製品全ては受け入れられない可能性があるので、事前に利用規約を読んでおくことをお勧めします。
最適なのは?・・・ Facebookは、モバイルアプリプロモーションの初心者とプロの両方に便利な機能を提供します。これは、ターゲット広告をより効果的に機能させ、FacebookはInstagramとも統合されているため、これらSNS全体で広告キャンペーンの分析結果を自動的に手に入れられます。
3. CPI(インプレッションあたりのコスト)広告ネットワーク
CPIネットワークの80%以上がアプリ内トラフィックで動作します。この販促チャネルは優れた結果をもたらしもしますが、慎重なトラフィック検査とスキャンが必要になります。
この理由から、CPIネットワークは認定されたトラフィックセキュリティプロバイダと提携しています。さまざまなトラフィック品質を提供するCPIネットワークが多数あり、すでにGoogle Adsenseとの競合に成功しており、チャネルとバーティカル全体で大量のトラフィックをもたらしています。
最適なのは何ですか?・・・ CPIネットワークはアプリのインストールに基づいて機能するのでターゲットを絞るモバイルキャンペーンの多くに適しています。複数のCPIネットワークを組み合わせれば十分な数のインストールに到達し、望ましいコストを解決できます。
広く知られているCPIネットワークには、WebEye、The Cactus Road、Adcolony、Fanbytesなどがあります。
4.プログラマティックプラットフォーム
手動メディエーションでモバイルeCPM(1000インプレッションあたりの実効コスト)がどれほど高くても、プレミアム広告で作業している場合でも、プログラマティックプラットフォームによる自動化により既存の効果を2倍にできます。
自動入札メカニズムとローカルやハイパーローカルターゲティングは、最も効果的なプレースメントを継続的に探し、広告キャンペーン設定に一致する個人データを持つオーディエンスに広告を配信します。
プログラマティックマネタイズサービスは、大規模な広告ネットワークを1つのシステムに集約するため、広告主は複数のSDK実装をする必要がなくなります。
広く知られているプログラマティックプラットフォームには、DoubleClick、Oath、SmartyAds、Sizmek、AppNexus、Adformなどがあります。
最適なのは何ですか?・・・プログラマティックを使用すると、マーケティング担当者は、サイトでの行動パターン、収入レベル、ライフスタイルを考慮して、広告をできる限り絞ってパーソナライズできます。
エントリーのしきい値は、従来のメディアバイイングに比べてはるかに低くなっています。同様に、このプラットフォームは通常安全で、リワード、再生可能、ネイティブ、ビデオ、公開など、すべてのタイプの特定のモバイル広告フォーマットを提供します。
モバイル広告キャンペーンを開始する前に4つの注意点
どのプラットフォームを選んだとしても、モバイル広告キャンペーンを効果的にするには、デスクトップ広告に通常適用する標準のデザインと機能のアプローチとは変えるようにします。
1.クリエイティブタイプを調整する
ユーザーに広告メッセージが表示される画面サイズを考慮します。また、Flashバナーなどはモバイルプレースメントには適していません。
可能な限り幅広いオーディエンスリーチを目指したい場合は、標準の静的広告フォーマットとCPC課金モデルを選択しますが、この場合ネイティブ形式がうまくいきます。それは邪魔にならないのに有用で、有益で、共有可能であると認識されているためです。
モバイルキャンペーンのタスクが認知度を高め、顧客の生涯価値を高めることである場合、リワード、プレイアブルな広告ユニットを選択します。
リワード広告ユニットは、オーディエンスに広告を視聴する気を起こさせ、とても記憶に残るようになります。
プレイアブルな広告は、広告視聴の一部として新しいゲームを紹介する方法です。ユーザーは、実際のインストールの前に新しいゲームを試すので意欲的なオーディエンスが保証されます。
2.さまざまなタイプのクリエイティブを組み合わせる
配置のコストは、形式によって大きく異なる場合があります。クリエイティブのサイズにも依存します。
バナー広告キャンペーンでは、大きいサイズ(320 * 480、300 * 250)よりも小さいサイズ(320 * 50、300 * 50)の方が最適な場合があります。同時に、通常、クリエイティブ広告サイズが大きいほど、小さいサイズよりもCPMが高くなります。
また、CTRとROIの点でもより良い結果をもたらしますが、これは普遍的ではありませんのでキャンペーンを設定する前に、A / Bテストプラットフォームでさまざまなクリエイティブタイプとサイズをテストするようにしましょう。
3.常に適切なフリークエンシーを設定する
「ユニークユーザーごとの広告の頻度」は、モバイルターゲット広告キャンペーンの設定で無視してはならない必須パラメータです。フリークエンシーは、日中に1人のユーザーにクリエイティブが表示される頻度のことです。
たとえば、このパラメーターを「1」に設定すると、広告プラットフォームは24時間以内に同じユーザーに1回だけ広告を表示します。
キャンペーン設定の頻度を調整することは、広告の苛立ちを避け、広告予算を節約し、できるだけ多くのユニークユーザーにリーチするようにします。
4. 1日の上限費用について考える
キャンペーンの最初の数時間ですべてのお金を使ってしまいたくはないので、広告予算を賢く、1日の支出上限に基づいて配分することが重要です。ほとんどの広告プラットフォームのシステムにはこの設定があります。
以前に広告キャンペーンを実行したことがない場合、これはかなり難しいかもしれません。この点で、いつも事前に毎日の支出のA / Bテストを実施することを専門家はお勧めしています。
このようなテストでは、1日の最適な支出を定義することはできませんが比較する予定の最もコンバージョンの多いトラフィックソースとクリエイティブタイプに関するデータを収集するのに役立ちます。
まとめ
この10年の間に、モバイル広告はメディアバイイングの状況を大きく変えましたが、モバイルトラフィックの戦いはまだ始まったばかりです。 デスクトップのオーディエンスは徐々に減少しています。
コンテキスト、プレイアブル、リワード、ネイティブなどの新しいメディア形式は、モバイルエコシステムに大規模な可能性を見出しています。
新しいフォーマット、自動化、ターゲティングにより、モバイルアプリとゲームは顧客がどこにいてもブランドと繋がれるようになります。
モバイルキャンペーンを効果的に保つためには、モバイルユーザーのニーズを理解し、興味を引くパーソナライズされた広告を提供することなのです。