D2Cとは、「Direct to Consumer」を略した言葉です。
2019年3月から4月にかけての最新eコマース動向調査によると、回答者の約50%がFacebook広告とGoogle広告への投資を増やす予定であるのに対し、
Amazon広告への投資を増やす予定であると回答したのは18%に過ぎませんでした。
The State of D2C Marketing 2019という最近の調査によると、D2Cブランドは、Amazon広告よりもFacebook広告、Instagram、およびGoogle広告(Googleの検索とショッピングを含む)に投資していることがわかりました。
2019年の3月と4月に500人以上のeコマースとマーケティングの専門家を対象に実施されたこの調査では、2019年と2018年を比較して、約50%がFacebook広告とGoogle広告への投資を計画していると回答したとのことです。
Amazon広告は買収チャネルとして「ソーシャルメディアインフルエンサー」に遅れを取っており、回答者の36%が今年インフルエンサーとの支出を増やすことを計画していると答えました。
デジタル広告にかかる支出の増加はオフラインチャンネルにかけていたコストを犠牲にしており、多くの回答者は、2019年は2018年と比較して、印刷物・屋外広告・テレビCM・ラジオCMへの支出を減らす計画であると回答しています。
D2C(Direct to Consumer)のユーザー生成コンテンツ導入
ユーザー生成コンテンツ(UGC)は今年、力強い成長を見せており、回答者の70%以上が何らかの種類のUGCプログラムを既に実施しており、20%がそれを実施する計画を立てていると回答しています。
UGCとは、レビュー・写真・ビデオなど、消費者によって作成されたコンテンツのことです。
ブランドは、ソーシャルメディア(66%)、Eメール(41%)、デジタル広告(20%)など、さまざまな方法でUGCコンテンツを取り入れています。
企業規模別 マーケティング投資の内訳
Yotpo社は、D2C企業の規模が、マーケティング投資にどのような影響を与えたかを調査しました。
サイズは次のように収益によって定義されます。
小:500万ドル以下 中:6ドル – 1億ドル 大:1億ドル以上
デジタルイニシアチブの有効性を評価する際には、大小を問わずすべての企業が3つの主要なKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)に注目しました。
企業が成功を測定するために使用する上位3つのKPIは、eコマースの売上率、新規顧客獲得率、およびコンバージョン率です。
小規模ブランドはFacebook広告とInstagramを好む傾向が見られ、回答者の約50%がこれらのプラットフォームへの支出を増やす計画を示しています。(一方で15%がAmazon広告への支出を計画していると回答しました)
中規模企業はGoogle広告による効果が現れやすく、全業界の47%と比較して、60%がより多くの投資を計画していると回答しています。
回答者はまた、Googleショッピング(42%)と同様にFacebook広告(55%)とInstagram(42%)により多くの予算を投じることを計画しているとのことです。
大規模ブランドはすべてのメディアに投資する傾向があり、回答者の大部分が業界の平均よりもすべてのデジタルチャネルへの投資増加を計画しても不思議ではありません。
中小規模のブランドの場合と同様に、Google広告とFacebook広告は圧倒的勝者です。
回答者の60%以上がGoogle検索とGoogleショッピングにより多くの投資を計画し、53%以上がFacebook広告への投資増加を計画しています。
大企業は中小企業よりもAmazon広告への投資を増やす可能性が高くなっており、全業界の18%と比較して32%がこのプラットフォームへの投資を増やす計画があると回答しています。
Amazon広告への支出についての詳細
この調査では、Amazon広告がFacebook広告やGoogle広告と比較して圧倒的敗者となっていますが、Yotpo社の調査によると、計画される支出は業界によって変動していることが明らかになりました。
自動車・通信・スポーツ&アウトドアの3つの業界の約4分の1の回答者が、今年はAmazon広告に対する支出増を計画しています。
一方エンターテイメント業界は極端な結果が出ています。この業界の回答者の3%のみがAmazon広告への支出増を計画し、12%は支出減を計画しているとのことです。
Yotpo社の調査はMagentoと共同で実施され、さまざまなeコマースプラットフォームを使用する、世界規模のD2Cマーケティング担当者の回答を元にしたものでした。