一口にメールマーケティングといっても、それには様々あります。今後、ますます投資すべき重要なポジションとなるでしょう。
しかし、そのためにはきちんとしたデザインや工夫されたキャンペーンが必要です。
近い将来やってくるメールキャンペーンを、最大限活用出来るものは一体なんでしょうか。
1.読みやすさと拡張性
デジタル世界において、注目されている時間は明らかに短いです。処理しやすくて簡単なものの方が読まれやすいからです。ビジュアルデザインも、読みやすさに大きな影響を与えます。
文字と背景がコントラストになっているような画面では、文字の大きさと全体のデザインが最も重要な要素です。
Sonoの例を見てみましょう。ビジュアルデザインは悪くありませんが、読みやすさはまた別の問題です。見出しが小さいので、本文との違いがほとんどありません。文字の見た目が似ていて見出しのインパクトが負けているので、いざという時に読みにくいです。
一方で、Appleのメールはどうでしょうか。視線の誘導が上手く、コピー、リンク、見出し、本文が非常に見やすいです。視認性に優れているため、メールの長さも苦になりません。全体のデザインも大変よく出来ています。
2.約束の固守
目的にかなった使われ方を、メールというものはきちんとなされているのでしょうか?ここいくつかの誤った例をご紹介します。仮に私が定期購読や無料ダウンロードのために新規登録をしたとして、不要なプロモーション広告などが送られてくる場合を考えてみてください。販売促進は大いに結構ですが、やりすぎは大変不愉快ですし、かえってコンバージョン率に悪影響を及ぼしかねません。
これはReturn Pathのメールの例です。コンテンツから判断するに、どうやらしばらくメールを開いていないユーザーに向けたメッセージのようです。メールを開くかどうか、巨大なボタンが設置されています。とてもシンプルな要素ですが、メール本来の目的をきちんと捉えています。
次に、ASICSのメールを参考にしたいと思います。このメールは割とどこでもよく見受けられます。見た目がウェブサイトのようなデザインになっていて、カートの中のアイテムとともにランダムに女性の写真が表示されています。カートの中にはアイテムに対するコメントや、「お買い物を続ける/購入へ」もしくは「おすすめ商品を見る」という二つのCTAボタンが設置されています。紛らわしい他の要素がたくさんあって、ユーザーにはちょっと分かりにくいメールかもしれません。
3.件名とプレビューの賢い利用
メールの件名とプレビューは、忘れずにカスタマイズしてください!私の場合は一番初めに設定した際、間違えてブログでなくウェブサイトの名前が件名になってしまっていましたので、これはかなり重要です。(参照:1)
次に、プレビュー部分にブログの説明を入れるようにしましたが、それでも上手くいきませんでした(参照:2)。さらに、ブログのタイトルを件名にするよう試してみましたが、まだ分かりにくいままです(参照:3)。三つとも失敗に終わりました。
文字の情報量が多いので、件名とプレビューは違う内容の方が良いです。メール開きたくなります。私のやり方は、悪い見本ですね。
4.パーソナル化と連続配信
メールの内容はパーソナルな内容にします。あちこちで個人名を使うのもそうですが、さらに踏み込んでください。UXの視点を意識し、キャンペーンに関するメールを連続配信したり、段階的に送信したりすることです。読者に関する情報をまとめることが出来ます。
ターゲットに特化してより正しい情報を伝えるには、段階的にメールを連続配信やすることが重要です。以前に購入したことがある商品やダウンロードしたことがある景品を把握しておけば、何もアクションを起こさなかった場合と比べ、メールの内容も大きく変わってきます。
メールの内容や連続配信から全体のフローチャートを作成すれば、キャンペーンにも効果があるでしょう。その利点は、一度作成してしまえば自動的に再利用出来る部分にあります。時間と手間はかかりますが、それと引き換えに高いコンバージョン率やメトリックを入手出来ます。
5.連絡をとる
メールといえば、私はいつも返信に苦労していることに気がつきました。企業の規模によってそれぞれ対応が異なるからです。一番嫌なのが、”noreply@…”で始まるメールです。非常に迷惑で、ビジネスチャンスも逃すことになります。
私のお気に入りにMel Robbins to deathというものがあります。Mindset Resetの支援者は数多く、彼女自身もたくさんのキャンペーンを抱えていたにも関わらず、決して巨大なチームではなかったということをここに強く主張しておきたいと思います。にも関わらず、メールのフッターにある一番最初のリンクは一般向けのFAQに飛ぶようになっています。
私の記憶では、ニュースレターに返信した人物といえばPaul Javisがいます。彼はメールの機能を利用して、ダイレクトな返信を完璧にやりとげました。メールマーケティングの成功事例としてはトップに君臨するでしょう。今もそれを自身のビジネスの核としています。
Mobile Design Bookのキャンペーンでメールを仕掛ける時は、読者にフィードバックをお願いするか特定の質問を投げかけるようにしています。上にある画像は、その回答の様子のスクリーンショットです。キャンペーンの推進にも繋がり、最終的に売り上げもアップしています。
6.モバイルの派生
モバイルと同じようにデスクトップでもメールのテンプレートが使える必要があります。MailChimp、Omnisend、ConvertKitのような既存のテンプレートのサービスはモバイルでも対応可能です。ですが、もしカスタマイズするのであれば迅速なレスポンスが出来るかどうか確認しておきましょう。GmailyやOutlookのアプリでもそのデザインが作動するかテストしてください。異なるデバイスでも、テストする必要があります。
従来のデバイスやプラットフォームで見る場合は、時間節約のためにも解析ツールの使用をおすすめします。全てのオプションでいちいち確認せずに済みます。
カスタムデザインが簡単に
メールのカスタマイズを頻繁に行うのであれば、Postcardsのようなツールを使ってみるのも一つの手でしょう。ドラッグ&ドロップで、高レベルかつ高機能のブランディングが簡単に作れます。このツールで作成したデザインは、モバイル用とデスクトップ用に自動的に変換されます。
Designmodoにある一連のチュートリアルもチェックしてみてください。カスタマイズのコーディング方法や、HTML、CSSで書かれたメールテンプレートを確認出来ます。
7.テスト! テスト! テスト!
最後のアドバイスは、メールテストの実施です。なんでも構いません。お母さんでも、自分自身でも、誰もがたくさんのマーケティング戦略を知っています。それらのヒントは大いに役に立ちます。あらゆる角度からのテストを試みることで、一番良い結果が得られるでしょう。
先ほど述べたような有名なマーケティングサービスを使えば、簡単にテスト出来ますよ。
まとめ
メールマーケティングの人気は確実に高まってきています。しかし結局、それは便利なツールに過ぎません。メールやキャンペーンを始める際は、今回の七つの法則がきっと役に立つはずです。