マーケティング

マーケティング

PR

いつの間にこんなに増えたの?【図解】でわかるGoogle検索結果画面の「すべて」

5,754 views

読了時間 : 約4分58秒

Googleの検索結果が同じ結果を検索ユーザーに表示しなくなって久しくなりました。現在ではユーザーごとにパーソナライズ化された検索結果画面が表示されていますが、こうした検索結果は様々な要因によって変化します。

 

現在の検索結果画面を視覚的に理解するため、まずは下図をご覧ください。

 

visual-guide-to-google-serp

この検索結果画面はあくまで「作り物」ですが、実に11種類もの表示項目から構成されています。まずは上図につけられている各イニシャルから表示項目のタイプ別分類を見ていきましょう。

 

K=ナレッジグラフ

A=アドワーズ

L=ローカル検索

F=フィーチャード・スニペット

O=オーガニック検索

 

以下、各タイプごとに表示項目の詳細と掲載される難易度を見ていきましょう。

 

ナレッジグラフタイプの表示項目

【K1】カルーセル表示

google-carousel-results

 

現在、このカルーセル表示は非営利的な情報をそれに準じたクエリに反応して表示されるようになっています。かつてGoogleは多くのローカルビジネスに対してもカルーセル表示を行っていましたが、2014年以降は商業的なものはすべて表示されなくなりました。

 

またカルーセル形式で表示される結果もサイトへのリンクはなく、クリックしても新たな検索ページへと飛ぶだけなので、SEO的な活用法やその掲載の実現性は博物館や有名ミュージシャンでない限り低そうです。

 

【K2】ブランドナレッジグラフパネル

brand-knowledge-graph-panel

 

ナレッジグラフパネルは主要なブランド名のクエリに反応して表示されます。現在のバージョンでは「企業名、ロゴ、コーポレートサイトへのリンク、ディスクリプション、ソーシャルアカウントのリスト」が表示されます。

 

ただしこのナレッジグラフパネルに表示される効果は絶大ですが、掲載されるハードルは高いです。まず企業としてのオーソリティが確立されGoogleにも認められていなければなりませんし、wikipediaに記事が掲載されているような企業でなければなりません。

 

アドワーズ(広告)タイプの表示項目

【A1】アドワーズ広告

adwords-ads

アドワーズ検索ネットワークは現在検索画面上部か下部のどちらかにのみ表示されます(※編集註:サイドバーの広告表示枠は廃止されました)。ご存知の通り、この枠は広告出稿を行う誰にでも開放されており、検索クエリに反応して出稿しているアドワーズ広告が表示されます。

 

【A2】ショッピング広告

google-shopping

こちらも「ショッピング広告」という広告枠ですが、テキストだけでなく商品画像も掲載されます。「ショッピング広告」枠への広告出稿はGoogleの厳しいガイドラインやポリシーに準拠する必要がありますが、出稿費用はアドワーズ検索広告よりも低い傾向があります。

 

【A3】Googleフライト

google-flights

Googleは各航空会社の料金を一覧で比較できる「Googleフライト」をサービス提供してます。この結果がクエリによっては検索画面に表示されることがあります。

 

(※編集註:「成田 台湾」などの検索ワードを入れると表示されます)

 

ただこちらの枠に掲載される方法は不明ですし、航空会社でもない限り掲載される実現性はないでしょう。

 

【A4】ホテル広告

google-hotel-ads

先述のナレッジグラフのホテル版リスティング広告のようなものです。検索結果画面ではしばしば右カラムにこの広告欄が表示されます。もちろんですがここに掲載されるのはホテルの運営者かホテルの予約代行業者のみですので、一般開放されているわけではありません。

 

ローカル検索タイプの表示項目

【L1】ローカルパック(3店舗)

the-local-google-pack

現在このローカルパックはマップとともに3店舗のみ表示されるようになっています。このリストに載っている店舗はその検索ユーザーがいる位置に大きく依存します。実店舗をもっていれば誰でも掲載される可能性はありますが、掲載されるハードルは高くGoogleマイビジネスのアカウントを開設していることや、ユーザーからいいレビューをつけてもらっていることなどが条件となっています。

 

【L2】ローカルナレッジグラフパネル

local-kowledge-graph-panel

 

ローカルナレッジグラフは、企業の全般的な情報ではなく、主に企業なり店舗の「場所」を探しているユーザー向けに表示されるもので、クエリもそうした関連ワードに反応して表示されます。(※編集註:「マクドナルド 新宿西口」などのクエリ)

こちらも実店舗をもっていれば誰でも表示される可能性がありますが、掲載されるハードルは高いです。Googleマイビジネスにアカウントを持っていることは必須ですが、その他にもさまざまな情報メディアに取り上げられている必要がありますし、カスタマーからいいレビューをもらっていることも必要となります。

 

ーチャード・スニペットタイプの表示項目

【F1】トラベルボックス

google-travel-box

トラベルボックスはある場所から別の場所への移動方法を検索するクエリに反応して表示されます。目的地までの車、バス、電車などを使ったときの到達予想時間などが表示されますが、交通機関の企業でもない限りこの項目に掲載される可能性はないでしょう。

 

【F2】リッチアンサー

 

google-rich-answers

 

ダイレクトアンサーとも言われますが、リアルタイムなスポーツの試合の途中経過や天気予報、などの検索クエリに反応して表示されます。誰でも表示される可能性がありますし、掲載されると莫大なトラフィック流入が期待できますが、掲載されるハードルはかなり高いです。

Webサイトに構造化データマークアップを施し、Webページを最適化するのは必須で、またユーザーがどのような疑問をもっているか?に先回りしながらその回答をコンテンツ内で示さなければなりません。

 

オーガニック検索タイプの表示項目

【O1】オーガニック検索

google-organic-results

誰もが知ってるかつて「SEO」と呼ばれたものです。誰にでも掲載される可能性はありますが、ご存知の通り検索ニーズのあるビッグキーワードやミドルキーワード単体で上位掲載される難易度は高いです。

 

【O2】ソーシャルアカウント

google-social-listings

かつてこのソーシャルアカウントを検索結果画面に表示させる機能は何度も変更されてきました。そのため明日また変更されるかもしれません。現在の仕様ではTwitterアカウントが表示され、Googleを去ることなくツイートをクリックすることができます。活発にTwitterで情報発信している人なら誰でも掲載される可能性があります。

 

【O3】Googleニュース

google-news

 

Googleニュースは現在の仕様だと、検索結果の1ページ目に表示されます。またここに表示されるリンクは3つで、もし一番上のリンクに表示された場合はサムネイル画像とともに表示されます。

 

ブログやメディアで情報発信している人なら誰でも掲載される可能性がありますが、Googleニュースに掲載される基準であるガイドラインをクリアしていなければなりません。

 

【O4】画像検索

google-images

画像検索結果の表示はしばしば検索結果画面の1ページ目に表示され、クリックするとGoogle画像検索のページへと遷移します。

 

掲載されるハードルは平均的な難易度ですが、表示速度をGoogleは重視することもあり、画像のファイルサイズをできる限り小さくしておくことが重要です。もちろんいくつものWebサイトで使われているような素材画像ではなくオリジナル画像である必要があり、画像のタイトルなども明確なものをつけておきましょう。

 

【O5】動画検索

google-videos

ソーシャルアカウントのように動画検索結果がオーガニック検索の結果画面に表示されることがあります。その際カスタマイズされたスニペットが表示されます。マルチメディアでマーケティングに取り組まれている方にとって、こうした動画検索表示枠の活用は大きなレバレッジとなってくれるでしょう。

 

掲載される難易度は、当然ながらオリジナルの動画を作成する必要がありますので高めです。ただ動画を作っている誰しもに掲載されるチャンスがあります。

 

 

 

以上がGoogle検索結果画面に表示される様々なタイプの表示枠のご紹介でした。今後もGoogleが検索結果画面に表示される項目を追加していくか楽しみですね。

 

 

(※本記事は「Google Search Result Types:

 A Visual Guide」を翻訳・再編集したものです)

 

おすすめ新着記事

おすすめタグ