今の時代は何でもインターネットで情報を拾ってくることが出来ます。プログラミング学習においてもそれは例外ではありません。
しかし、それを効率的に理解して、記憶し、自由に使いこなせるかは本人の能力次第です。
今回は、プログラマーとして効率よく成長するためのあるユニークな学習方法を紹介します。
ツァイガルニク効果とは
プログラミングを学ぶためにコーディング作業を行っているとき、別画面にブラウザーを立ち上げて、作業の参考になるような記事を読む。あなたは、次のどちらの行動を取りますか?
A) ちょっと読んで、作業に戻り残りは次の日の朝に読む
B) 記事を全文読んでしまってから作業に戻る
ツァイガルニク効果によると実はAの選択肢を選ぶ方が記憶に残りやすいとされています。ドイツの心理学者であるツァイガルニクは、人間の行動と記憶の原理として「達成できなかったことや途中でやめてしまったことの方が記憶に残りやすい」とした研究データを発表しています。
もしあなたが、プログラミング学習を効率的に進めたいのであれば、断続的なマルチタスクを意図的に行うことが重要です。
ツァイガルニク効果を活かした学習法
プログラミングを学ぶ最も良い方法は、実際にコードを書いて何かを作成してみることです。
通常プログラマーは、アイディアに沿って、それを実現するためにはどのようなフレームワークや手法、手順で進めれば良いかを事前に考えます。そして、それがある程度まとまると実際のコーディング作業に進みます。
プログラマーのスキルの核となる部分は、このアイディアを実際のコードに落とし込む作業です。これができれば、変幻自在にコンピュータを操り、重い道理のアプリケーションを動作させることが出来ます。
上達させるためには、やはりコーディング実務を通した訓練が必要になるのですが、ここでツァイガルニク効果を意識的に作業に取り入れると、効率的です。
まさに、アイディアを具現化している瞬間がこの効果の使いどころです。
パズルのピースがはまったような感覚を得られて、すらすらコーディングを行えている時こそ、作業を止めてみてください。
初めは「なぜそんなことを?」という感覚に駆られるかもしれませんが、ツァイガルニク効果によるとその感覚こそが記憶の肝なのです。
いかがでしたか?
一風変わった学習方法ですが、やってみると意外にも効果を実感する方も多くいられるかもしれません。きちんとした研究に基づいたものなので、試してみる価値はありそうです。
(※本記事は、Use the Zeigarnik Effect to learn to code fasterを翻訳・再構成したものです)