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bug tracking systemがTwitterで大活躍!差別用語の言い回しを変換しよう

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読了時間 : 約3分21秒

言葉とは、最も強力なツールの一つです。変化・順応を繰り返し、いつの時代も私たちの社会的価値観をよく反映しています。

私たちは幼少期から、一部の人々を疎外するような用語や言い回しを覚え、不平等な権力構造をより強化させてしまっています。多くは大人になるまでそのような言葉がいかに他人を傷つけるかに気づきません。

その結果、有害な言葉が職場にしばしば蔓延し、そのような言葉を発見したり、異議を唱えたりしづらい状況になっています。

 

この記事では、言葉が他人に対していかに影響を及ぼすのかに関して、いくつかの事例を紹介したいと思います。また、これを読むあなたが差別のない表現を推進し、差別的な言葉に対して反対の声を上げるきっかけとなれば幸いです。

 

 

 

Inclusive languageとは?

Inclusive languageとは差別のない包括的表現のことであり、社会における多様性を反映し、尊重するためのものです。意識の有無に関わらず、私たちの言葉は偏見や否定的なステレオタイプを生み出し、それらを助長してしまいます。私たちはinclusive languageを使い、時代遅れで不快な社会の規範に異議を唱え、将来のためのより良い社会を形成していきたいと考えています。

 

 

 

Exclusive language(排他的表現)とは?

英語圏の国では、よく誰かが「That’s crazy!(ばかじゃねぇの?)」や「lame(ダサい)」と言うのを耳にします。これらの言葉は日常に蔓延していて、普通の言葉のように思われますが、crazy=「頭のおかしい」、lame=「足が不自由な人を指す形容詞」のように、実際は差別的な意味を含んでいます。この種の言葉は「健常者優先主義表現」に分類されます。元々は医療用語として使用されていたのが、いつのまにか罵り言葉として使われるようになったケースが多いです。

 

英語では「めそめそするな」という意味で「man up!」と言ったりしますが、このような言い回しは「性差別語」に当たります。このような用語を使用し続けると、社会に間違った性の固定概念を定着させてしまいかねません。

 

また、不快なものを見たときに「that’s gay!」などと叫ぶ人がいますが、これは「同性愛嫌悪表現」であり、明らかに差別用語です。

 

上記はexclusive languageのほんの一部にすぎません。さらに知識を深めたい人はGoogleで「exclusive language」と検索してみましょう。

Exclusive languageは職場に広まり、性別問わず様々なバックグラウンドを持つ人々に使用されています。中には、差別語の対象となり得るような人が、このような言葉を平気で発しているケースもあります。

 

 

次に、そのような表現の使用を防ぐために私たちには何ができるのかを検討してみましょう。

・使用する表現を変える

差別語を無くすための第一歩は、シンプルにそれを使用しないことです。代わりにinclusive languageを使いましょう。人はよく耳にする言葉ほど、自然に感じます。この原理を利用し、inclusive languageの使用を定着させましょう。自分の発した言葉を振り返り、他の言い方ができないか考えることが大切です。

 

・他人の言葉にも変化を促そう

自分の使用している表現や言葉遣いをよく理解できたら、次は他の人に言葉をもっと包括的な表現に変えるよう促しましょう。

最初、言葉遣いを指摘された側は少し戸惑うかもしれません。言葉を指摘された際に「自分は悪い人間」だと錯覚してしまう人もいます。これを避けるためにも、相手の人間性ではなく、言葉に問題があるのだということを明確に伝えましょう。

 

以下に指摘の際に効果的な3つの方法を紹介します。

  1. 1.より良い表現を提示する

他人の言葉を指摘する際に「その言い方は良くない」というだけでは物足りません。別の表現を提供することで、相手が自分の過ちに気付くだけでなく、学びを得る良い機会にもなります。

代わりの表現を提供する際に、元の表現から差別的な要素を取り除くことがポイントです。英語の例では「hi guys」を「hi everyone」などとすることで、guysの持つ男性性を排除し、よりニュートラルな表現に変えることができます。

 

  1. 2.相手の言葉の悪さを示す

誰かの言葉を指摘する際に、その言葉がどれほど馬鹿馬鹿しく聞こえるのかを示すという方法があります。@manwhohasitallというツイッターアカウントは、皮肉を用いてこの方法をとても上手に使用しています。

「私は職場でgirlと呼ばれても気にしない。だってその言葉には男性も含まれているんだから」

 

  1. 3.無視する

これは最終手段です。あなたが散々指摘したにも関わらず、依然として相手が差別的な表現を執拗に使うのであれば、一つの選択肢として考えるのもいいでしょう。ですが、実際に行うかどうかについては十分に検討してください。

 

 

 

最後に

自分の言葉を変えていくのも、他人の言葉遣いに変化を促すのもたくさんのエネルギーが必要ですが、それができれば職場にプラスの影響を及ぼし、多様性を受け入れる場所に変えていくことができるのです。言葉の持つ力を理解し、より平等な社会の実現を目指しましょう。

 

 

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※本記事はInclusive Language (For the ‘Guys’)を翻訳・再構成したものです。

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