Feature Factoryという造語があります。
海外で人気のメディア「Hackernoon」に投稿された記事で提唱された言葉です。
ある日、記事の著者の友人のソフトウェアデベロッパーが「まるで工場で座って、製品の形成をして、それをラインに送るだけの仕事なんだよ」と愚痴をこぼしたことで生まれました。
Future(=未来)ではなく、Feature(=特徴)。
日本語では「機械のように単純作業を次々と行う職場」という感じでしょうか。
記事では、Feature Factoryの特徴が纏められています。あなたの職場にも、もしこんな特徴があったら、Feature Factoryといえるかもしれません。
1、数値化しない
Feature Factoryの部署では社員の仕事の出来を数値化しません。
たとえ数値化が施行されたとしても、製品管理部によって分断されて、限られた人にしか情報は共有されません。
つまり、あなたは自分の仕事がどのように機能しているのかわからないままなのです。
2、事あるごとにチームとプロジェクトをシャッフルする
仕事や責任よりも、色々な地位を頻繁に与えられるようになります。
残念ながら、そこには慢性的なマルチタスクと長時間労働がはびこっているだけなのです。
3、成功劇場
Feature Factoryでは、製品を公開したことによる影響について議論することをほとんどしないまま、「出荷したこと」を成功として祝います。
会社が何に対して喜ぶかによって、その組織について多くのことがわかるでしょう。
4、失敗や製品の削除をめったにしない
成功の度合いはあくまでどれだけ製品を生み出せたかできまり、どれだけ結果を出したかは成功に含まれせん。
質よりも量重視なので、結果を出せなかったときの対策を欠くチームもあります。
5、ビジネスのコアに関わる権限がない
顧客の理想像や仕事の結果についての会議はまれにしか行われません。
そこでは、チームはビジネスの核となる部分や顧客満足の測定に携わることができません。
6、プロダクトマネージャーによる振り返りがない
Feature Factoryのプロダクトマネージャーは製作方針の質を振り返ったり、予想と実際の利益の比較をしません。
デベロッパーはいわゆる「品質検査」を行いますが、プロダクトマネージャーは行いません。
彼らは指示を出す速さや指示者としてのパフォーマンスの高さしか見ていないのです。
7、優先順位付けに取りつかれている
何を最優先でするべきか、という優先順位付けに夢中になって、本当にその仕事をするべきなのかを考えません。
どのアイデアを採用するか決定することに多くの時間が割かれ、データを基に検証や改善を施すところまで行き届いていないのです。
8、メンテナンスがない
着手していた仕事が完了すれば、すぐに次のプロジェクトへ移ります。
そのため、データの質や量を振り返る暇がありません。
9、「作ったらそのまま」の文化
チームは研究、問題調査、実験や検査などに直接的にかかわることができません。
一度製品が公開されると、チームは製品のサポートや販売実績に携わることがほとんどなくなります。
10、オブジェクトは輝いているけど・・・
成功の度合いはあたらしく実装した機能の数によって測られます。
新たなオブジェクトの輝かしさと反比例するように、製品全体におよぶ健全性にはほとんど輝きがありません。
既存の製品に対して新機能が影響を及ぼすことにほとんど意識が向けられていないのです。
以上です。あなたの職場はどうでしょう?
この記事は「12 Signs You’re Working in a Feature Factory」を翻訳・参考にしています。