2016年の政府の発表によると、スマホ・携帯の所有率は小学生が50.2%、中学生が60.9%、高校生が96.7%だそうです。
いまや半数以上の小学生が携帯電話を所持する時代です。
それだけ多くの学生がスマホを持つと同時に、LINEやTwitter、Facebookの学生利用者も年々増加しています。
それにより、「いじめ」にも変化が起きています。
これまで基本的にいじめは学校で起きていましたが、今はスマホを通じていじめが行われる例が増えているそうです。いじめはいつでもどこでも行われるようになったのです。また、スマホによるいじめは人目に触れることもないので実態を把握することが難しいとも言われています。
Kids’ Sign(キッズサイン)は、逆にそのスマホ保有率の高さを利用した、いじめ対策サービスです。
子どもたちは「いじめられている」や「いじめ現場を見た」といった情報をスマホを通して匿名で通報できます。通報された情報は、サービスを提供するアディッシュ株式会社を通して、学校にレポートが送られます。
いままで学校では紙アンケートを使っていじめ調査を行っていたそうですが、紙アンケートではリアルタイムでいじめをキャッチすることに限界がありました。そこで、インターネットを通して調査を行うことで、より早期にいじめの実態を把握できるとされています。
SNSで話題になったこのサービスに対する反響をいくつか抜粋してご紹介します。
・いじめの早期発見は良いこと。
・周りの第三者が「傍観者」でなくなる可能性があるのは大きい。
・匿名で通報はできても、対処の段階でバレたら更なるいじめを受けることになりそう。
・最終的に学校の対応がいじめの解決を左右している気がする。
・理想は学校にこういう仕組みが欲しいところ。
・学校がいじめをもみ消したら意味がない。
・報告後までサポートするのは難しいのかな?
新しいサービスの登場に期待を持つ意見は多い一方、うまく機能するのかと疑問を持つ人も少なくないようです。「Kids’ Sign」はスマホを通していじめをリアルタイムでキャッチするサービスですが、最終的にそのいじめをとめられるのは人間です。反響でもあったように、やはりサービスを利用する学校側の対応こそ、いじめ抑制の最も重要なカギになりそうです。
スクールガーディアンのURL: https://www.school-guardian.jp/