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AIが日本の介護の闇を救う!? 介護ヘルパーの仕事を効率2倍増しでマッチングするアプリ登場

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介護や支援を必要とする人口が益々増える中、膨れ上がる費用を抑えようと国が実質的な介護報酬の減額となる措置を取り、ヘルパー不足は深刻な状況を迎えています。

日本の介護環境には課題がいっぱいです。一例を挙げると…

 

・軽度(要支援1、2)の介護保険利用者向けの生活援助サービスが、低報酬の新方式介護サービスへ順次切り替えられていくなか、現在この新方式介護サービスへの参入を見送る事業所が相次いでおり、今後更なる介護労働力不足が危惧されている

 

・(上記に関して)低報酬による労働力不足をカバーするために、この部分の介護サービスを担うヘルパーを資格なしでも可とした結果、介護サービスの品質低下が懸念される

 

・同じエリア内に介護事業所が密集することで事業所間競争が加熱し、結果的に各事業所が受け持つ訪問先が散在してしまう

 

・非正社員として働くことの多い介護ヘルパーは、移動時間が給与に含まれないうえ、非効率な移動が多く、労働に対しての賃金が安く、継続しない・新規の成り手が少ない

 

ざっと挙げただけで非常に重い課題が山盛りです。

そんな課題をまとめて解決するためのサービスがこのほどスタートしました。AI(人工知能)によって訪問介護ヘルパーと事業所を最適にマッチングさせる無料のWEBサービス『ユアマネージャー』です。

 

求職者の入力情報と事業所情報を元に、AI(人工知能)が求職者へ最適な働き方を自動で提案します。これにより訪問介護サービスの効率性が高まり、事業所は訪問先の近隣の求職者を的確に割り出すことができ、介護労働力の確保が容易になります。求職者は、希望エリアの仕事を事業所横断で組み合わせることができ、訪問介護の課題である移動時間の非効率さや仕事量の不安定さを解消できます。

 

また、従来の訪問介護における仕事探しでは、希望条件に適した訪問先があるかどうかは事業所面接を受けるまで分かりませんでしたが、『ユアマネージャー』を使うと、予め訪問先がマッチングされている状態で事業所面接を受けることができるため、面接にかかる時間と手間を大幅に短縮することが可能となります。

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『ユアマネージャー』は今後、現在国内に約30万人いる訪問介護ヘルパーの働き方の効率を2倍にし、実質30万人分の介護労働力を更に創出することを目指しています。

現在、こちらのサービスは横浜市を中心として順次サービスエリアを拡大し、2017年秋以降にモバイルアプリのリリース、及び全国主要都市圏への展開を予定しているとのこと。

 

アプリの最大の特徴は、求職者が、本アプリに就労を希望する地域や時間帯を入力すると、AI(人工知能)が最も効率良く、かつ高収入になるように、複数の訪問介護の仕事をコーディネートし、最適な働き方を提案するところです。

 

例えば、「現在地の周辺で、月曜日9時から15時まで働きたい」といった希望に対して、1日の移動ルートや想定収入を瞬時に表示します。AI(人工知能)のコーディネート結果に求職者が納得すれば、そのまま応募が可能です。複数事業所での掛け持ちを前提とした働き方を支援し、効率的な働き方を実現できます。なお、この最適化のアルゴリズムは、訪問介護の働き方に特化した設計がなされており、特許出願済みだそうです。

 

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このサービスが優れているのは、介護ヘルパー目線で作られているところです。利用ももちろん、ヘルパーは無料。マッチング成立の件数に応じて、事業者側が利用料を支払う設定です。

 

開発者のプロフィールを見ると、自らもヘルパー2級の資格を持ち、ヘルパーとして活動するなかで培った経験がアプリのコンセプトにいかんなく発揮されているようです。

こちらのアプリはこれからの成長拡大が期待されますね。

 

 

 

『ユアマネージャー』http://your-mane.com/

 

 
■代表プロフィール

ヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社 代表取締役 坪井俊憲
慶應義塾大学環境情報学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科(先端生命科学)在学中にヘルパー2級を取得し、ヘルパーとしての経歴を開始。新卒で神奈川県の訪問介護企業に就職。ヘルパーとして訪問介護サービスを提供しつつ、訪問看護事業と介護スクール事業の立ち上げ・運営を責任者として行う。訪問介護ヘルパーとして就業中、訪問介護のニーズに対する人員の配置や移動・待機の非効率さを感じ、地域には移動距離0、待機時間0で提供できる、在宅介護のニーズがあることに気づく。その後、地域の人材ニーズと、働きやすさの両方を実現するためにヘルスケアマーケット・ジャパンを創業。

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