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【猛毒/危険】死のリスクがある世界のヘビ13種をご紹介

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本記事は、13 Most Venomous Snakes In The World
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約5分22秒

これまでに、20科520属から約3,600種のヘビが確認されています。約600種のヘビに毒がありますが、死のリスクがあるものは数種だけだと言われています。

 

ヘビの毒は、自己防衛や獲物の消化など重要な役割を果たし、目のすぐ後ろにある耳下腺の唾液腺の中で分泌されています。

 

半数致死量、またはLD50値は、ヘビの毒の致死量の標準化された尺度です。LD 50は通常、受毒した被験者の単位質量あたりの物質の質量(mg / kgやng / kgなど)で表されます。

 

半数致死量とは、投与した動物の半数が死亡する容量のことで、LD 50値が下がると、その分毒性は強くなります。

 

それでは、強力な毒をもつ世界のヘビをいくつかご紹介します。

 

13.コモンデスアダー


学名:Acanthophis antarcticus
LD 50:0.4 mg / kg

 

コモンデスアダーは、オーストラリアで最も危険なヘビの一種です。生息分布はオーストラリア東部の沿岸地域ですが、オーストラリアの他にも、パプアニューギニアでも発見されています。

 

砂漠や荒れ地に潜み、棘のある尾をカモフラージュにして、獲物を捕食します。

 

攻撃的な性格ではありませんが、デスアダーに咬まれると、身体が麻痺し、未治療の場合には死亡につながる場合もあります。

 

12.カスピコブラ


学名:Naja oxiana
LD 50:0.21 mg / kg – 0.4 mg / kg

 

中央アジアに生息するカスピコブラは、おそらく世界で最も危険な「真のコブラ種」でしょう。フィリピンコブラの毒よりも強力です。平均全長は1メートルですが、1.5メートルをはるかに超える個体もいます。

 

乾燥地域に生息するカスピコブラは、一年で最も暑い時期になると、夜行性もしくは薄明活動性になることもあります。カスピコブラは機敏で、水上でも見つけることができます。

 

咬まれてから1時間後に、筋肉麻痺などの深刻な症状が出始めます。カスピコブラの毒には、局所的な組織損傷を引き起こし、神経毒の効果を加速、拡大させるヌクレアーゼが含まれています。

 

11.モハベガラガラヘビ


学名:Crotalus scutulatus

 

ガラガラヘビの中でも最も危険で、強力な毒を持っているのが、モハベガラガラヘビと言われています。モハベガラガラヘビの中でも、モハベグリーンガラガラヘビとモハベガラガラヘビと二つの亜種があります。

 

この二つの亜種は見た目の他にも、毒の組成とその効力が異なります。モハベグリーンガラガラヘビの毒は、その近親種の毒性よりも約10倍低いですが、咬傷による出血はあります。

 

モハベガラガラヘビの生息地は、ネバダ州南部やカリフォルニアからメキシコの奥深くまで広がっており、アリゾナ州やニューメキシコ州の一部にも及んでいます。

 

10.イボウミヘビ

学名:Enhydrina schistosa
LD 50:0.099 mg / kg

 

イボウミヘビは、世界で最も危険なウミヘビの一種で、世界のウミヘビによる咬傷被害件数の半数がイボウミヘビによるものです。

 

イボウミヘビの毒は、強力な神経毒とミオトキシンで構成されています。人間の致死量は約1.5 mgですが、一回の咬傷で注入される毒量は9.0 mgにもなります。

 

9.タイガースネーク

学名:Notechis scutatus
LD 50:0.099 mg / kg

 

タイガースネークは、タイガースネーク属に属する多様なヘビ種の共通名です。タイガースネークの毒は強力な神経毒で、麻痺を含む様々な病気を引き起こす可能性があります。2005年から2015年までにオーストラリアで報告されたヘビによる咬傷被害件数の約17%がタイガースネークによるものです。

 

タイガースネークは、西オーストラリアと南オーストラリアの沿岸地域などに生息しています。

 

8.エラブウミヘビ


学名:Laticauda semifasciata
LD 50:0.111 mg / kg(生理食塩水)

 

エラブウミヘビ(中国ウミヘビ)は、南西太平洋に広く分布する有毒ウミヘビの一種です。サンゴ礁のある海洋に生息し、ウナギや小魚を捕食しますが、小さな獲物を捕まえるために大きな魚種と協力することもあります。

 

2017年、通常の生息域からはほど遠い韓国の南海岸でも発見されました。北上する移動パターンも特定されており、気候変動が主な原因であると思われます。

 

7.アマガサヘビ

学名:Bungarus multicinctus
LD 50:0.108 mg / kg(生理食塩水)

 

アマガサヘビは、アマガサヘビ属に分類され、アジアのさまざまな地域に生息しています。アマガサヘビの毒牙は比較的小さく、全長は平均1メートルから1.5メートルとなっています。

 

アマガサヘビの神経毒を受けると、全ての筋肉の動きが止まり、1時間ほど無痛症状となります。その後、瞼が下がる、視界がぼやける、筋肉麻痺や呼吸困難などの症状が出始めます。

 

6.コースタルタイパン


学名:Oxyuranus scutellatus
LD 50:0.064 mg / kg

 

コースタルタイパンは、世界で三番目に強い毒をもつ陸生ヘビであり、オーストラリア北部および北東部とニューギニア島の固有種です。1867年、ウィルヘルム・ピーターズによって初めてに単一種として分類されましたが、1956年に、ニューギニアの南海岸で別の亜種(パプアタイパン)が同定されています。

 

コースタルタイパンの毒液は神経毒で、吐き気、内出血、筋肉組織の崩壊などももたらし、合併症を引き起こします。咬傷による死亡時間は平均2時間半ですが、早ければ30分以内に死亡する可能性もあります。未治療の場合の致死率はほぼ100%となっています。

 

5.ツノウミヘビ

学名:Hydrophis peronii
LD 50:0.079 mg / kg(生理食塩水)

 

有毒ヘビの一種であるツノウミヘビは、名前の通り、頭に角状の背骨を持っています。熱帯太平洋が生息地で、オーストラリア北部および東部の沿岸地域の近くでも多く発見されています。

 

4.セグロウミヘビ


学名:Hydrophis platurus
LD 50:0.067 mg / kg(生理食塩水)

 

二番目に強い毒をもつウミヘビとして知られるセグロウミヘビは、背中が黒色(茶色)で、お腹が黄色と体色がくっきり分かれています。生理食塩水でテストした場合、半数致死量は0.067ですが、一回の咬傷で注入される毒量は1.0〜4.0 mgです。

 

世界中に広く分布しているセグロウミヘビは完全水棲種ですが、海水ではなく、雨水を飲んで、水分を補給しています。

 

雨の降らない乾期の間、セグロウミヘビは脱水状態であると報告されています。

 

3.イースタンブラウンスネーク


学名:Pseudonaja textilis
LD 50:0.041 mg / kg

 

イースタンブラウンスネークやその他のブラウンスネークは、1854年にフランスの科学者アンドレ・デュメリルによって初めて記述されました。その毒液は、凝固障害(血液が血栓を形成する能力を失う状態)を引き起こすほど強力で、発作や腹痛を起こし、低血圧や脳出血心停止にもつながります。

 

オーストラリアでは、死亡事故も起きています。猫や犬は、人間よりも神経毒症状(麻痺など)の事故が多く、オーストラリアのニューサウスウェールズ州では、2番目に多い犬の死因となっています。

 

2.デュボアトゲオウミヘビ

学名:Aipysurus duboisii
LD50(マウス):0.044 mg / kg

 

デュボアトゲオウミヘビは、世界で最も強い毒をもつウミヘビです。東南アジアや太平洋の沿岸地域の近くで発見されていますが、ニューカレドニアからオーストラリア北部のティムール海まで生息域は広くなっています。

 

カエルや魚は、ウサギやマウスよりもはるかに毒に敏感なので、デュボアトゲオウミヘビの半数致死量は、生物によって異なります。

 

成長したデュボアトゲオウミヘビの全長は、平均1メートル未満ですが、最大1.48メートルまで成長する個体もいます。毒牙の長さは約1.8 mmと、他のヘビよりも非常に短くなっています。

 

1.ナイリクタイパン


学名:Oxyuranus microlepidotus
LD50(皮下・マウス):0.01 mg / kg

 

ウェスタンタイパンとも呼ばれるナイリクタイパンは世界で最も強い毒をもつヘビですが、ベルチャーウミヘビの一種という誤った引用もあります。

 

オーストラリアに生息するナイリクタイパンは非常に素早く、機敏ですが、性格は穏やかで、人里離れた地域に住んでいます。

 

一回咬むだけで一時間以内に人間を殺すことができるのですが、その性格と生息地から、最も危険なヘビとは認識されていません。

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