ネット上で「コメント」をする人々はどうしてコメントをするのでしょうか。
すでに記事に書いてあることをわざわざ知らせるコメントが溢れたり、記事の内容の至らぬ点を指摘するコメントがきたり…。
インターネット上のコメントについて以下の調査を行い、その正体について考察を行いました。
なぜ人々はコメントするのか?
我々が一番知りたいことは、なぜコメントするのか、そして彼らが何を求めているのか、です。
調査の対象者は?
年齢
20歳未満 5%
20-29歳 29%
30-39歳 28%
40-49歳 14%
50-59歳 12%
60-69歳 9%
70-100歳 2%
性別
女性 23%
男性 76%
その他 1%
コメントをする頻度
毎日 24%
週に1回 17%
何週間かに1回 10%
月に1回 4%
数か月に1回 15%
1年に1回以下 16%
したことはない 15%
コメントをすることで何を達成しようとしていますか?
間違いを訂正する 19%
情報の追加 18%
個人的な見解の提供 10%
自身の見方を表現 10%
おどける 8%
記事やコメンターをほめる 8%
質問するため、または学ぶ 7%
他者の説得 6%
自尊心を満たす 4%
コミュニティに関わる/参加する 4%
自身の考えを探求/説明 3%
怒りのはけ口 2%
荒らし 1%
「自転車と犬」理論
コメントがたくさんつく記事のテーマは、読み手にとって個人的と感じさせるもの(読み手自身もよく知っている、実生活での体験談など)です。例えば、車と自転車との衝突は誰の責任か?や、犬が街中をリードなしで走るのを許すべきかどうか?、など。この理論が正しいかを試すために以下の質問をしました。
読み手がコメントをする時は大体・・・
記事中のテーマについて、記載されていない知識を持っている時 55%
トピックと自分を重ね合わせた時 41%
追加したい個人的な体験がある時 35%
著者に反論がある時 34%
間違いを見つけた時 33%
とてもいい話だと思った時 31%
著者に同意する時 27%
酷い話だと思った時 12%
上記アンケートに加え、記事を最後まで読まずに送信されるコメントも多数見られたため、コメントをする前にどれくらい念入りに記事を読んでいるか、という質問もしました。何人かの対象者は、「ざっと見るだけ」「見出ししか見ない」と答えましたが、多くの人は「記事を全部読む」と答えました。これはライターとして良い結果です。しかし、ある大学の心理学教授によると、「人々は自身が文章から何を理解したかを理解することが下手である」そうです。1982年に行われた調査では、対象者に明らかな矛盾のあるテキストを読ませたところ、矛盾を発見できなかった人でも、自身の理解度を高いと評価しました。
これらの調査を通して、包括的に、人は自身の意見を聞いてもらいたい、考えてもらいたいと思っていることが分かりました。私たちはみな、発言したいのです。
※本稿はWe Asked 8,500 Internet Commenters Why They Do What They Doを翻訳・再編集したものです。