2016年も早くも折り返し地点である6月に到達しました。今年もさまざまな新しいWebデザインのトレンドが発生していますが、スピードが速いので追いかけるだけでも大変ですね。
どうせWebデザインの勉強をするなら、今後使える技術を学ぶのが効率的です。そこでちょっと気が早いですが、2017年に来るかもしれないトレンドを確認しておきましょう。
2017年に来るかもしれないWebデザイン4つのトレンド
■マイクロ・ミニ・インタラクション
2015年あたりから「マイクロ・インタラクション」が話題となり始めています。マイクロ・インタラクションとは「ユーザーのアクションに対して小さなアクションを返すこと」です。
例えば、ボタンをクリックしたときにアニメーションなどを用いて「あなたは今クリックしましたよ」とユーザーにリアクションとして通知することなどがそれに当たります。「神は細部に宿る」とはよく言われますが、Webデザインの作りこまれた細部表現です。
しかし現在のマイクロ・インタラクションはややリアクションが薄すぎてユーザーに認識されていないこともしばしば。2017年にはさらに「マイクロ・ミニ・インタラクション」として改善が進みそうです。
■触覚フィードバック技術
触覚フィードバック技術(ハプティクス)というのをご存知でしょうか?例えば、スマートフォンのキーボードに触れるとガラスの感触がしますが、これを実際のキーボードに近い感触としてフィードバックする技術のことです。
今のところまだそれほどメジャーな技術とは言えないところがありますが、数か月内に大きく話題に昇ってもおかしくない技術でもあります。
そしてこの「触覚フィードバック技術」をさらに洗練させると、ユーザーはWebサイト上で実際の製品に近い感触を確かめることができるようになりますね。もしくはザラつく背景なんかもあるかもしれません。もちろんこれらは実際の触感をシミュレーションしたものですが、そう遠くないうちに「触感」もWebデザインの一要素となるかもしれませんね。
ちなみにこの触覚フィードバック技術に取り組んでいる企業のひとつとして、「ディズニー」が名を連ねているそうです。
■レイテンシーへの取り組み
例えば、あるWebサイトの「次へ」ボタンを押して、目的のページが表示されるのに5秒以上かかった場合大半のユーザーは離脱してしまうのはUXデザインにおいては、もはや常識となってきました。
Webページに限らず、こうしたさまざまなレイテンシー(遅延)がUXを著しく損なわせるのは間違いないのですが、Webデザイナー側ではその対応策のアイデアが考案され始めています。
例えば、現在でもユーザーにとって目的となるページのスクリーンショット画像をクリックする前に表示して、レイテンシーによるユーザーの離脱を予防しているサイトがありますが、2017年にはこうしたさまざまな対策案が考案されていくでしょう。
■年齢レスポンシブデザイン
現在のレスポンシブデザインは、デバイスのスクリーンサイズに応じて表示形式や表示するコンテンツに適合するものですが、今後は閲覧者の「年齢」に応じてコンテンツ表示をを変えるデザインが出現するかもしれません。
例えば日本の場合で考えると、閲覧者が幼い子どものときは漢字を使わない文章を表示し、その子どもの親が閲覧している時は一般的な文章を表示するというイメージです。
その他にも、
・ユーザーの年齢に合わせ表示するナビゲーションメニューを変える
・高齢者のユーザーにはフォントサイズを大きく表示する
・サイトカラーも若年層向けには明るく、高齢層には落ち着いた色で表示する
などが考えられます。
年齢レスポンシブデザインは今後Webデザインに取り込まれていくでしょう。
(※本稿は「Web Design Trends To Expect In 2017」を参考にしています)