グラフィックデザイナーにとって色選びは作品の良さを左右する重要なファクターです。
それゆえに、色を扱う人にとってそのルーツを探ることは大事なことだと思います。
ここでは、過去400年の間に様々な手法や形で「色」というものを表現してきたビンテージのカラーチャートをご紹介します。
以降の写真は2006年に電子出版されたSarah Lowengard氏の本 『The Creation of Color in Eighteenth-Century Europe』から主に引用されています。これらのルーツやバックグラウンドについて詳しく知りたい方は本を読むことをお勧めします。また、芸術と化学、テクノロジーが時代ごとにどのように関わり合ってきたのかを知るためには2003年に出版されたPhilip Ball氏の『Art and the Invention of Color』を参照してください。
1688年出版Richard Waller氏著『A Catalogue of Simple and Mixt Colours with a Specimen of Each Colour Prefixt Its Properties』からの写真です。1686年から1687年までのイギリスの学術論文誌に掲載されていたもので、カラーコレクションのサンプルになっています。
1895年にMark Maycock氏により出版された本『including color definitions, color scaling, and the harmony of colors』から、補色対比を扱ったカラーチャートです。100年以上前のこの時代にすでに綺麗なカラーチャートがあったようですね。
1914年出版の『Priced catalogue of artists’ materials』から。ピラミッド型のカラーチャートです。色の三原色も書かれており、油絵や水彩画、陶磁器への色付けを行う際に使われていたそうです。
以上、3つご紹介しました。ほかにもたくさんのビンテージカラーチャートがこちらで掲載されているので、気になる方はチェックしてみてください。
この記事は「Vintage Colour Wheels, Charts
and Tables Throughout History」を翻訳・参考にしています。