ウェブデザインは1990年代から始まり、進歩を遂げてきました。見た目だけでなくユーザビリティやユーザー体験についての理解もかなり深まりました。
それだけ様々なノウハウが蓄積されてきたということなのですが、デザイナーがミスをしないかと言われたら、自信を持ってそうだとは言えません。
実はウェブデザイナーたちは、基本的な3つのポイントでミスすることが非常に多いのです。それを学んで、優れたデザインの実現に役立ててください。
わかりやすさの欠如
最もやってしまいがちなミスは、ページをわかりにくいものにしてしまうことです。
ユーザーの認識や前提を無視したデザインにより、どこに何があるのかが伝わらなくなってしまいます。わかりにくさは主に次の3点が原因です。
- ・コンテンツが予想外の場所に配置されている
- ・リンクやカテゴリ分けがユーザーにとって明確でない
- ・価格情報が隠されていて見つけられない
特に収益に直結する価格情報に関しては、誠実にきちんと開示しましょう。
ユーザーはどれだけの費用が必要なのか明確な情報をほしがっています。
そんな重要な情報を隠してしまっては、何かやましいことがあると思われてしまっても仕方ありません。
UX上の問題
UXについても、まだまだ多くのミスが残っています。
- ・情報の孤立
- ・リンクの繰り返し
- ・ユーザーが迷子になってしまうナビゲーション
- ・不十分な検索結果
- ・不十分なフィルター
特に上の2つは重要です。
サイト内の情報が分断され、相互のリンクも貼られていない場合、ユーザーは求める情報に辿り着くために似たような情報へのリンクをいくつもいくつもクリックする羽目になります。
ユーザーの求める情報を提供するという基本を忘れないようにしましょう。
混乱を招く情報構造
情報をどう構成するかは、良いデザインのカギとなる部分です。
ユーザーにサイトの環境やコンテンツについて素早く伝えられれば、それだけユーザーは情報に辿り着きやすくなります。
情報のラベル分け、管理、構成はできるだけ明確にしましょう。しかしここでも、まだ大きなミスが見られます。
- ・情報過多
- ・リンクがユーザーに見えていない
研究によれば、ユーザーはコンテンツを「読んで」はおらず、かわりにざっと「眺めて」います。
そのためコンテンツは小さなかたまりに分け、読みやすいようにそれぞれがどんな内容を含んでいるのかを明示してください。
リンクも、できる限りユーザーに見える形で配置しましょう。デザイナーはリンクを隠したがりますが、ユーザーにとっては不便であることが多いです。
ウェブをデザインする際には、ユーザーに最高の体験を与えられるよう努めましょう。こうしたミスが減り、優れたウェブページを増やせるよう挑戦を続けましょう。
※本稿は「3 web design errors that just won’t die」を翻訳・再編集したものです。