選挙ポスターや商品宣伝用ポスターなど、ポスターには様々な種類がありますが、今回は60年前にイギリスで作られた「安全ポスター」をご紹介します。
第一次世界大戦直後の1920年~30年代ではイギリスで自動車の量産化が進み、そのころ街に貼られていたポスターは自動車の運転者や歩行者に注意を呼び掛けるものが多かったそうです。今で言うところの交通安全ポスターですね。
第二次世界大戦の1940年代になると「産業の安全があってこそ、国は生き残れる」との考えで、この時期は工場で働く人々に向けた、安全のためのポスターがたくさん作られました。ほとんどがLeonard Cusden氏が作ったもので、誰でも一目見ただけで意味が分かる明快なデザインになっています。ポップな色使いで、シンプルなデザイン。今でも新鮮に感じられるものばかりですので、チェックしてみてください。
保護メガネの着用を呼びかけるポスター。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
目を安全に。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
道路での注意喚起。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
その場しのぎのものは危ない。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
圧縮空気の取り扱い注意。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
これで怪我をしても自業自得。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
注意しないと指が切れてしまいます。
Lewitt-Him作(Wellcome Library, Londonより)
ちゃんとアース(接地)されているか確認しましょう。
Leonard Cusden作(Wellcome Library, Londonより)
いかがでしたか?
シンプルなデザインに一言添えられていて、それらの言葉はどれも訴求力があってウィットに富んでいます。
工場の労働者に向けたものと言うことで、絵だけで説明する分かりやすさがあるように感じました。
この記事は「Stark, Spare, Beautiful Midcentury British Safety Posters」を翻訳・参考にしています。