良いデザインというものは、世界の動きや流行、環境を反映しているものです。
2017年にどんなことが起こるのか確かな予言はできませんが、ウェブにはトレンドが存在することも事実です。
そんなトレンドから、今年デザインにおいて一体何が起こるのかを予測してみたいと思います。どれも当たりそうなものばかりですよ…。
1.ウェブはもっと美しくなる
デザインについては、ここ5年以上、実用性の追求が標準的なアプローチとなっています。
デザインとは通常「透明」なものであり、ユーザーがそれを意識する時、ほとんどの場合デザインがひどいということを意味します。
2016年は見ていて楽しいデザインが増えました。簡素だったフラットデザインもグラデーションを取り入れて美しく進化しました。
2017年はレスポンシブなレイアウトなど高度な技術をマスターする開発者が増えることでデザイナーの個性がより発揮され、ウェブはもっと美しくなるでしょう。
2.デザインツールが激増する
デザインを行うためのツールは、実はそれほど豊富にはありません。
関心を集めているのは一部の製品だけで、その他の領域についてはあまり選択肢がないのが現実です。
たとえばカラーピッカーは山ほどありますが、ベクターグラフィックを作成するツールはせいぜい3種類程度です。
新たな問題に対する新たな解決法が求められています。最近のプロトタイピングツールの発展を見る限り、ソフト開発者が革新を起こす準備は整ってきているようです。
また大手デベロッパーのAdobeはAIに力を注いでおり、その他デベロッパーもそれに続こうとしています。
2017年は自動化がキーワードとなり、空いた時間でデザインにより集中することができるようになるはずです。
3.VXデザインが普及する
最近になりUX、ユーザーエクスペリエンスという単語がすっかりお馴染みとなりました。
今年はそこからさらに発展し、VX、バーチャルエクスペリエンスが流行しそうです。デザイナー10人のうち8人は、ソーシャルメディアのプロフィールにVXデザイナーと記載するようになっています。VXデザインに特化したブログも現れています。今年のAdobe MAXではVXデザイナーをターゲットにした新機能が登場するでしょう。2018年までには、デザイン=VXデザインと認識されるようになるはずです。
ここまで2017年デザインに起こりそうなことを3つご紹介しました。その他にも様々なことがクリエイターたちを待ち受けているはずです。新たな波にしっかりと乗れるようにしていきましょう。
※本稿は「7 design predictions for 2017, that might actually happen」を翻訳・再編集したものです。