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いいとこ取りのUXデザインツールとは?完全ガイド2019版

本記事は、Best-of-Breed UX Design Tools and Recommendations
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約6分11秒

“仕事に取り掛かる前にはいつでも適切なツールを準備しておきましょう。ティースプーンとストローではステーキは食べれません。”

―アンソニーT・ヒンクス

 

私たちのエージェンシーでは、以下のUX業務をこなすため、約27のサービスとツールに予算を使っています:コンセプト開発、ユーザーフロー、ワイヤーフレーム、UIデザイン、プロトタイプ作成、バージョン管理、クライアントレビュー、開発者ハンドオフ、デザインシステム、そしてハンドオフを含みます。

 

クレイジーですよね?そしてこのライセンスいくつかは、ユーザー数の多い、価値の高い大企業バージョンなのです。

 

私たちは一人ではありません。デジタル商品のデザイン業界で話を聞く大体の人々が、同じ問題に直面しています。

 

以前はもっと簡単でした:Mac対PC、プラス興味深い機能を備えたAdobe Suite。そして2、3年前、市場にSketchが現れ、大きな変化の要因となりました:シンプルなOS問題ではなくなったのです。現在のUXデザイナーは、MacかPCかの選択に加えて、AdobeかSketchの間でも悩まなければなりません。その頃に比べると、物事はより複雑になりました。

 

 

検討することのなかった基準

 

今では複数の選択肢が存在します。その中の多くのツールでは、得意な分野もありますが、デジタル商品をデザインしたり、プロジェクトを実現したり、維持していくなどの、全体的なニーズの実現はまだ叶っていないのが現状です。ですから、私たちのエージェンシーで、新しいアプリを綿密に点検する際には、この基準の一部である以下の要因には注目しないことが多いのです:

 

1.専門的な能力

現在の市場では、デザインプロセス上の各側面に対して専門的なツールが存在します。これらのツールは、商品デザインの初めから終わりまで導いてくれるホリスティックツールより、ワイヤーフレームやプロトタイプなどの特定のタスクに適しているのです。ツールの中では、FramerやWhimsicalのような、全体を通したシステムとしては理想的でないが、1つ2つの分野では極めて有利なものも存在します。Framerは、初期コードを使用する、やり取りの多いプロトタイプに高い柔軟性を与えてくれ、Whimsicalはワイヤーフレームに優れている、と考える人もいますが、問題解決の初めから終わりまでのツールとして使う人は多くないでしょう。

 

“写真に千の言葉の価値があれば、プロトタイプには千の会議の価値があります。”

―トム&デイビッド・ケリー

 

全ての要点を結ぶため、ポテンシャルのあるサービスと、よりよいサービス統合のための可能性が、存在するのに対して、現在は、SketchとZeplin、またAbstractを使うような、より簡易的なアプリ変換にカテゴリーが限られています。FramerやInVisionへSketchのファイルを移行する作業は、まだまだ課題が残るコンビネーションの例として挙げられます。ここまでのプロセスに耐えられたなら、私の意味がよくわかるはずです。

 

2.コスト

 

安めのソフトウェアに登録して月に10ドル節約しようする会社は、逆に、労働で1万ドル、10万ドルと使う羽目になるケースが多いです。この間違えは犯さないよう気を付けましょう。使うツールに関わらず、あなたのチームが、可能なかぎり効率よく、協力して働いていける環境をつくりましょう。ハッピーな従業員は、生産力の高い労働と、満足度の高いクライアントに繋がっていくからです。(警告ですが、もちろん、複数の違ったソフトウェア商品にお金を使う際は、経理に大きな影響が出ることになるでしょう。)

 

 

実際に可能性のある基準

 

“役立つツールはあなたの働き方を改善してくれます。しかし素晴らしいツールはあなたの考え方も改善してくれます。”

―ジェフ・ダンテマン

 

UXのデザインソフトウェアで重要なのは、自分のチームでの高い生産力と、チーム、クライアント間の調和のとれた連帯性です。さらに、全プロセスを通して、クライアント認証から開発者ハンドオフまで、バージョン管理をすることも大切です。できるだけツールの数を最小限に減らすため、必要なステップなのです。

 

現在、経験値の高い商品デザイナーは、どんなツールでも使いこなせるはずです。本当のことを言うと、業界一のデザイナーはツールについてそこまでこだわりがなく、彼らにとってはギアチェンジも簡単なのです。これは、従来のPhotoshopやIllustratorとは反対で、今やほとんどのアプリが広範囲なデザインで、よりユーザーフレンドリーな仕様だからだと考えられます。

 

ですから、より素晴らしい商品のため複数の業務をこなす、私たちのような経験のあるデザインチームには、以下のデザインコンビネーションがお勧めです。

 

 

プランA: Sketch + Zeplin + Dropbox

 

このコンビネーションは実際に機能します。そして私たちと日々関わる人全員が、これらのツールを使用しています。あなたのニーズに合わせて、この三連勝法則をカスタマイズできるようなプラグインやエクステンションは、いつでも存在しますし、ユーザー導入は前から人気のあるトピックだと言われています。オンラインのデザインシステムを管理したいと思ったことはありますか?私たちは、Lingoのような特定のデザインシステムのための商品をお勧めします。革新的でベストのコンビネーションだ、というわけではないですが、今までで一番安定していて伸縮性のあるコンビネーションです。

 

Sketchは中心となる他のデザインアプリとは少し違い、ユーザーベースがその証拠としてあります。それを理由に、たくさんの新商品がSketchと対比されます―または“Sketchより上の”品質が強調される際に使われます。しかし、最後にはSketchが勝つのです。なぜならSketchは、デザインスペクトラムを通して一番の万能家でありながらも、素晴らしい使いやすさを実現しているからです。

 

メモ:あなたの会社がAdobeの環境に慣れている場合、簡単にSketchをAdobe XDに変換できます。もし他にもAdobe商品を使っているならこの方がやりやすいはずです。

 

私たちの意見では、Zeplinが今存在する一番の開発者ハンドオフであり、Sketchとの相性も完ぺきなのです。(メモ:経験値の高い開発チームの多くは、Zeplinへの変換は忘れてSketchのファイルを直接渡すことを望んでいます。)

 

私たちはたくさんのクラウドサービスを使用していて、使い勝手はどれも大体素晴らしいのですが、私たちの意見ではDropboxがベストだと断言できます(その他のお勧めは:Googleドライブ、Oneドライブ、Box)。私たちのテストは科学的ではないですが、Dropboxはサイズの大きいデザインファイルを、どのアプリよりも素早く同期してくれます。特に、何百人もが同じファイルを使うオフィス環境ではとても助かります。結局、最後には、GoogleのUXピラミッドのように、スピードが勝つのです。

 

気を付けること:Sketchでは、プラグイン、ライブラリー、統合(インテグレーション)などたくさんのプラグインを管理していくことになります。接続から設定まで、全てを理解している専門家を最低一人でも用意しておきましょう。経験のあるチームや大きなチームだと特に、大変な状況に直面する可能性も多いからです。そして、Dropboxも役立ちますが、効率性を高めるにはしっかりツールに慣れた、訓練された人が必要になってきます。不都合が生じたときのためにもこれらが必要になりますが、もしも実現するのが難しそうであれば、他の代行案を紹介しましょう。

 

 

プランB:Figma

 

ツールはたった一つ?本当に?そんなことは可能でしょうか?

 

はい。Figmaは、GoogleドキュメントがMicrosoft Wordにしたことと同じことをSketchにもしています。もしこの会社が今の勢いを維持できた場合、現在理想とされる業務の流れも、王座の位から押しのけられるかもしれません。Figmaはクラウドベースで、プライベートブラウジングであり、いつでも同調されていて、何よりとっても簡単に管理できます。どんな経験豊富なチームでも、現段階の業務の流れが上手く機能するのには、ちょっとした裏技が必要なのが現実です。

 

しかしFigmaは、初期段階からすでにこれらの問題を解決してくれます。ファイル管理や、問題解決、バージョン管理、そして商品デザインには欠かせない小さなイライラを改善しているより、私たちのつくろうとしている商品により時間をかけて集中できるところが、私たちにとっては一番の利点です。

 

しかしFigmaは私たちのリスト上でもまだ2番手で、それにも理由があります。どんなにスイスアーミーナイフみたいに万能であれと願っても、現段階の可能性はまだ制限されています。Sketchがリリースされて2、3年経ち、今では3から5倍のユーザーベースを掲げています。半分はこれが理由で、またAppleとGoogleが、デザイン資源とマテリアル・デザイン・テーマ・プラグイン(Googleから)で商品に大きな支持を見せたからです。

 

モバイルデザインシステム界では、この2つの大企業の支持が必要不可欠となってきます。はっきり言うと、Sketch以外を考えている人は少しクレイジーだと言ってしまいましょう。

 

 

警告

 

特定の使用ケースにとっては、業務によってよりベターなツールが存在することは、よく理解しています。特定的な使用ケースのいくつかの例では―誰の話をしているか当人はわかっているはずです―規模の大きいチームでのユニークなデザインや、ファイル管理を改善するために、ZeplinやDropboxをAbstractなどに変えることがあります。もちろんより有利な代替ツールがあるのも知っていますが、開発者にとっては、Zeplinがベストだと私たちは信じています。

 

その他の頻繁な提案として、特定のタスクにInVisionを使用することが挙げれます。もちろん受け入れるべき理由があるはずですが、先ほども説明したように、プログラムやサービスの量が多ければ多いほど、あなたの企業全体を通して導入させ、全てを同期させていくのは難しくなってくるでしょう。

 

市場に登場するすべての新デザインツールを試す中で、目を向けがたい教訓も、たくさん学んできました。そして私たちはこれからも学び続けていきます。それこそが生まれ持った性格だからです。教訓の多くには、様々な特徴があり、多くを語り、説得力のある内容を共有してくれました。上の2つの構成こそが、私たちがベストだと信じる最終的な意見です。初めから終わりまでの改善策としては、どちらを使っても後悔しないでしょう。

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