Adobe Photoshopは疑いなく、事実上の業界標準の画像編集ソフトウェアです。その名前はGoogle同様に広く知られており、「フォトショップする（Photoshop it、Photoshop the image、Photoshopping）」のように動詞として用いられています。今のところ、このソフトのユニークな機能の多くは他に置き換えることはできません。
だからといってPhotoshopが画像に新しい命を吹き込むための唯一の方法だというわけではなく、たのもしい画像編集ツールを持ったアプリケーションは他にも存在しています。Photoshopの代わるものであるならば、赤目補正や基本的なフィルタなどの基本的な画像編集ツールが必要ですよね。もちろんあらゆるギャップを埋めるプラグインも必要でしょう。このページでは、そんな条件を満たすソフトをご紹介します。
それでは早速Photoshopに代わりうる１８の優れたソフトを見ていきましょう。なお、本記事で紹介するリストには無料版と有料版のどちらも含まれます。
18. GrafX2
価格：無料
プラットフォーム：マルチプラットフォーム
はじめにご紹介するのは、WindowsやmacOSを含むあらゆるオープンソースおよび有料のプラットフォームに対応している画像編集ソフトで、20年前から使用されています。しかし古いと思って甘くみてはいけません。最新版には「ブラシ」やパレットエディタ、そしてそのほか視覚効果など、画像編集に必要な基本的なツールがすべて用意されています。またJPEGやPNGといったほとんどのファイル形式に対応しており、こんにちでは主にピクセルアートに使用されています。
17. CinePaint
価格：無料
プラットフォーム：Unix-like
CinePaintは強力な画像ないし動画編集、そしてアニメーションツールで、2000年代初頭に記憶に残る多くのハリウッド映画に使用されたことで人気を博しました。16-bit浮動小数点ハイダイナミックレンジイメージないしHDRで機能することで知られており、PEG、PNG、BMPなどその他一般的なファイル形式に対応しています。
16. Seashore
価格：無料
プラットフォーム：macOS
Macユーザで、無料の画像編集ツールをお探しでしたら、このソフトがおすすめです。Seashoreはオープンソースの効果的なmacOS専用の画像編集ソフトで、cocoaフレームワークがベースになっています。
GIMP（GNU Image Manipulation Program）の中心的な機能を利用しており、その中にはGIMP内部のファイル形式であるXCFへの対応、透明やグラデーション効果、プラグインフィルタとアルファチャンネルへの対応などが含まれます。
その他PNG、TIFF、JPEGなどの形式に対応していますが、GIF、PDF、BMPについては部分的な対応（読み取り専用）となっています。GIMPやPhotoshopほど強力ではありませんが、Macユーザーにとっては使いやすく実質的な選択肢の一つといえるでしょう。
15. Polarr
価格：無料、Proバージョン：2.49ドル/月
プラットフォーム：マルチプラットフォーム
Polarrは色調整、グラデーションマスク、稲妻効果などの機能に焦点を当てたポピュラーなクロスプラットフォームの画像編集ツールです。ただし、画像整理とエクスポート機能はありません。有料版ではバッチ処理ツール、100以上のプレミアムフィルター、そしてテキストツールなど無料版にない機能を利用できます。
14. Fotor
価格：無料
プラットフォーム：ブラウザベース
Fotorはオンラインの無料画像編集ソフトです。画像を見栄えをよくするためのスマートフィルターや画像を強調するツールを満載しており、一般的なファイル形式に加えてRAWファイルへも対応しています。
GIMPのような強力なオープンソース編集ソフトには及びませんが、すっきりしたインターフェイスと使いやすい機能によって、世界中の人々から愛されています。
13. Apple Photos
価格：無料
プラットフォーム：macOS、iOS
Apple PhotosはMacおよびiOSユーザーのための、画像を整理、共有、そして編集するための無料で使いやすいアプリです。このアプリはシンプルできれいなインターフェイスを持っており、注意が分散しないようショートカットで複雑さを緩和してくれます。画像編集機能の使用に際しては専門家である必要はなく、高度な技術も要求しません。
他の動画編集ソフトに比べてそれほど強力ではありませんが、シンプルさと基本的で総合的な使いやすさによって、Appleユーザーの間で人気の選択肢となっています。
12. Acorn
価格：29.99ドル
プラットフォーム：macOS
有料ではありますが、MacユーザーでしたらMacOS専用に開発されたraster画像編集ソフト、Acornも試してみてください。2017年に発売されたばかりですが、愛好家や専門家の間では手頃な価格の画像編集ツールとしてすでに有名です。主な機能にはカスタマイズされたカラーピッカー、画像フィルターが含まれます。最新バージョンの6.0にはあらゆる新しいウェブインポート機能、カラープロファイル、クローニングツールが含まれています。
11. Paintshop Pro X9
価格：45ドル
プラットフォーム：Microsoft Windows
Paintshop ProX9は強力で費用対効果の高い画像操作ツールで、Photoshopに代わる実用的なツールとして登場しました。なめらかなインターフェイスとテキストの折り返し、レンズ補正、インスタントエフェクトパレット、クローニングなど多すぎるほどの画像編集ツールが用意されています。
独自のレトロラボ機能があり、画像にレトロな効果を加えることができます。バッチ処理機能を提供しており、RAW画像の調整も可能です。
10. PicMonkey
価格：7.99〜9.99ドル/月
プラットフォーム：ブラウザベース
PicMonkeyはよく知られたブラウザベースの画像編集サービスで、「日々の創造性が視覚的に話しはじめること」を使命とし、画像編集のためのニーズを満たすためのすべてのあらゆるグラフィカルツールを備えています。膨大なデザインテンプレートのコレクション、優れた画像編集フィルター、傷やしわの除去機能などが極めて便利な画像編集ソフトです。
有料ではありますが、１週間の試用期間の間にほとんどの機能を試すことが可能です。2013年にはPCマガジンによって100のウェブサイトのトップに位置付けられました。
9. Krita
価格：無料、オープンソース
プラットフォーム：Linux、macOS、Windows
オープンソースソフトウェアであるKritaは、高度なカラーマネジメントのサポートやブラシエンジンなどの高級志向な画像編集機能、すっきりとしたユーザーインターフェイス、高性能なキャンバス、優れたマスクとレイヤーなどによって広く賞賛されています。主には専門家のためのツールとして認識されており、VFX業界における使用で知られています。
8. Adobe Photoshop Elements
価格：99.99ドル
プラットフォーム：Windows、macOS
Adobe Photoshop Elementsは、様々な編集方法や技術を学んでいる初心者のための基本的な画像編集ソフトです。プロフェッショナル版にあるほとんどの機能を備えていますが、オプションはシンプルで少なくなっており、Photoshopのプラグインの数も限られています。
全体的に使いやすく、汎用性があって強力で確かな選択肢です。
7. Serif Photoplus X7
価格：79.99ドル
プラットフォーム：Microsoft Windows
Serif Photoplus X7は費用対効果が高く、多くのアーティスティックな効果を備えた使いやすいアプリケーションです。レンズ補正、総合的なラップスタジオ、そしてソーシャルメディアへの簡単な共有機能などが便利です。このツールは学習難度が高く、初心者にはお勧めできません。
6. SumoPaint
価格：無料、4ドル/月
プラットフォーム：ブラウザベース
SumoPaintはブラウザベースの画像編集ツールで、無料版と有料版があります。ツールないし機能の面ではPhotoshopや一般的な画像編集ツールPixlrと顕著な類似点があり、重要な機能としてはレイヤー機能、カラーバランス、影のオプションが挙げられます。
ペンシル、ブラシ、シェイプ、テキスト、グラデーションなど標準的な画像編集ツールはすべてそろっており、サイドツールバーから簡単にアクセスできます。しかしながら互換性の問題とその他の制限により、上級ユーザーや専門家の間ではあまり一般的ではありません。
5. Pixelmator Pro
価格：無料、39.99ドル
プラットフォーム：macOSとiOS
Pixelmator ProはMac専用のPhotoshopの優れた代替ソフトで、高度な画像編集環境を提供するためにAutomatorやCore ImageといったMacの高度な技術を利用します。切り抜き、レタッチ、ものさし、ナビゲーション、そしてタイピングのための40以上のツール、加えて16の色補正と様々なフィルターを備えており、あなたが投げかけた仕事をほとんどすべて実行することができるでしょう。
4. Pixlr Editor
価格：無料
プラットフォーム：ブラウザベース、スマートフォン
Pixlrは画像編集の世界で非常に尊敬されている名前です。今のところ、最高のブラウザベースの画像編集ツールといってもいいでしょう。無料で使用でき、切り抜き、サイズ変更、オーバーレイ、赤目補正など、優れた写真編集ツールに期待される重要な機能はすべてそろっています。
当初は専門家ではない人々の使用を意図していましたが、長年を経ていくつかの高度な写真編集機能が加えられてきました。インターフェイスがPhotoshopとよく似ていて使用が容易であり、ノイズ調整、アンシャープマスク、ぼかしのような類似のツールもたくさんあります。複数のデバイスで簡単に使用することができ、アプリを利用してスマートフォンで起動することも可能です。
3. Paint.Net
価格：無料
プラットフォーム：Microsoft Windows 7
WindowsベースのPaint.Net抜きにしては、このリストを終わらせることはできません。Microsoftの基本的なペイントに代わるものとして2004年の春にコンピュータサイエンスプロジェクトとして始まり、長年にわたって多くの高度な機能が追加され、プラグインのサポートによって徐々に本格的な画像編集ソフトとなりました。
他の一般的な画像編集ソフトと同じように、最高の調整を実行するための高度な自動フィルタを備えた広範囲の手動編集ツールを提供し、またフリーウェアプログラムの重要なパートであるプラグインで、マスク、効果、他のファイル形式への対応といった機能を追加します。なお、バッチ処理の機能はデフォルトで追加されています。
全体として信頼性が高く高速で、古いPCでも非常によく動作します。Photoshopの最近のエディションを持っていないのなら、現実的なオプションです。
2. Affinity Photo
価格：49.99ドル（1回限りの料金）
プラットフォーム：iOS、macOS、Windows
Affinity Photoは2015年に発売されてまもなく、プロの写真家の間でまたたくまにヒットしました。フォトショップに適した代替として高く評価されており、画像スティッチ、収差補正、黒点補正のような広範囲の画像操作機能を提供します。
一度の料金で利用できるAffinity Photoは、Photoshopに比べてはるかに安い代替ソフトと言え、PSD（Photoshop）を含む一般的なファイル形式と完全に互換性があります。画像編集について詳しくないけれどもまず試してみたいということなら、ウェブサイトで無料の試用版を入手可能です。
1. GIMP
価格：無料
プラットフォーム：Windows、Linux、macOS、BSD
The GNU Image Manipulation Program、あるいは単にGIMPは、無料のオープンソースで20年以上前から提供されており、現在手に入れられるPhotoshop代替ソフトの中でおそらく最高のものです。GIMPはとりわけ色補正やピクセルクローニングなどのための、広範囲の画像編集ツールを提供してくれます。
この編集ソフトは広範囲の拡張子に対応していて、JPEG、PNG、TIFFといった一般的な画像形式で簡単に作業でき、プラグインを用いることでインポート/エクスポートの機能をさらに向上させることができます。また、GIMP Animation Package、Resynthesizer、そしてGIMP Paint studioのような便利な拡張機能を用いて機能性を高めることができます。GIMPは、インターフェイスを除いてPhotoshopといくつか著しい類似性を共有しているので、PhotoshopからGIMPへの移行を検討しているのであれば、比較的簡単でしょう。
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