オンラインマガジンが増加したことでデザイン界は盛り上がっていますが、その多くは既存のブログプラットフォームであるWordPressで動作し、運営も同じように行われています。
既存のブログとオンラインマガジンは一体何が違うのでしょうか?新しいブログやオンラインマガジンを立ち上げる際には、どう差別化すればいいのでしょうか?今回はデザイナーの観点から、この2つの違いを見ていきたいと思います。
モダンな出版
デジタル出版は広く読者を獲得し、今では印刷物よりもデジタルを選ぶ明確な理由が存在します。しかし従来の雑誌のような信頼と権威を得るのは大変です。この信頼と権威が、ブログとオンラインマガジンを分ける大きな要因となっています。
たとえばTechCrunchは、Wikipediaにおける解説でブログだとは見なされていません。しかし履歴をさかのぼれば、はじめはブログとして扱われていたことがわかります。これはMashableも同様です。ここからオンライン出版とブログを比較してみると、ブログには次の特徴があるようです。
・1人のライターによる個人的なもの
・読者とトラフィックは少なめ
・必ずしも利益のために作られているわけではない
例外もありますが、多くのブログでこうした特徴が見られます。
雑誌スタイルのテーマ
オンラインマガジンを作る場合には、雑誌スタイルのテーマを検討することになるでしょう。ユーザーは一瞬でサイトの評価を下すため、どのようなジャンルを扱っていようとも、デザインで権威を示す必要が出てきます。特にオンラインはライバルが多く、デザインで一歩抜きん出なければ読者の印象には残りません。
ビジネスとして運営
数多くの人々が、趣味や副業としてブログを開設しています。しかしオンラインマガジンを趣味で運営している人はいません。出版はビジネスであり、オンラインマガジンもビジネスとして運営することになります。
オンラインマガジンはKPIと明確な目標を持ち、利益のために運営されるものなのです。
レッテルを取り除こう
ブログもオンラインマガジンも、優れたコンテンツを世界に発信し共有するという目標は一緒です。どちらもウェブでは新しいものであり、10年前には存在しませんでした。2つの線引きはまだはっきりしませんが、歴史を重ねるにつれて明確になっていくでしょう。ブログをオンラインマガジンに変えたいと願う人々に、この記事が役立つことを祈ります。
※本記事は、Blogs vs. Online Magazines: Differences in Design and User Experienceを翻訳・再構成したものです。