自由な写真表現に面倒なルールは必要ありません。何かをユニークに表現するために想像を膨らませ、今までに見たことのない新しい作品が生まれます。今では写真撮影の初心者に向けた沢山のガイドラインがあり、イメージ構成をより高めることが出来ます。
この構成というのは、フレーム内で効果的に被写体をアレンジしていくことを指します。構図作成が優れていると写真レベルが段違いに高くなり、見ている人に効果的にメッセージを伝えることが出来ます。
より優れた構成を作るには時間と経験が必要ですが、オンラインで使用可能な便利なツールやテクニックが沢山あります。ここではあなたの技術を高めるテクニックと構成ガイドラインを詳しく説明していきたいと思います。
9. 三分の一の法則
この三分の一の法則は、写真は均等に分かれた9つのパーツと、それぞれ2本の等間隔の垂直線と水平線が確認出来る状態を意味しています。この3×3のグリッドは、中心から外れた構成を見やすくする効果があります。この法則は被写体が中央にあるよりも自然に見える効果があり、ネガティブスペース(焦点の周囲の空スペース)を効果的に使用出来ます。
8. シンメトリー
シンメトリーを用いたミラーリング構成は、バランス良く見せるために非常に最適な方法です。一般的にシンメトリーとは中央線や水平線、垂直線、斜め線を引いた場合を指します。建築物や写真は構成にシンメトリーを取り入れることが重要で、正方形のフレームでもそれは同じです。
7. フレーム内に更にフレームを配置する
フレーム内にまた小さなフレームを置くことで、イメージに奥行きを入れることが出来ます。アーチ、窓や戸口といった人工物や自然の木の枝などでもフレームとして活用出来ます。全体のイメージを囲むようにフレームを設置する必要はなく、一部分を枠組みするだけでも十分に視覚効果があります。しかし見た人が奥行きを感じらるようにしなくはいけません。
6. 三角形と対角線
一般的に水平線と垂直線は絵の安定性を保ちますが、一方対角線と三角形は安定性が劣り動的引張の感覚を与えることが出来ます。この場合は被写体自体が三角形に近いものを指しており、対角線が異なる方向を向いていると動的引張の効果が加わってシーンがより独特になります。構成テクニックの主観性は沢山あり習得するのは難しいので、写真構成の際は注意が必要です。
参考: 18 Best Photoshop Alternatives
5. フレームを埋める
この方法は被写体で全体のフレームを埋めることを意味し、多数の被写体に焦点を当てるよりも一つに限定します。このテクニックは見る人に特定の被写体へ注目させるときに使います。もちろんフレームを埋めるために接近する必要があるので、被写体の追加要素を切り取らなくてはいけません。このテクニックは決まった状況でしか使えませんが、他にはないオリジナルの構成を作ることが出来ます。
4. 像と背景
写真で最も重要なのは、その状況を読み取れるかどうかです。見る人がそのシーンで何が起こっているのか認識することが出来ますか?この「像と背景」は、被写体と背景間の強いコントラクトを意味しています。これは視覚を通して被写体を認識するために必要な知覚的グループを形にしたものです。例えば、明るい背景に対して暗い被写体、またはその逆です。
上のイメージ写真でもそうですが、黒いシルエットと先のとがった耳が、明るい背景に小さな三角形で犬が映っています。仮に白い犬だったら、同じように魅力的ではなかったでしょう。
3. パターンと繰り返し
私達はパターン化されたものを強く好みます。このパターンは花びらや、連なった人工アーチのようなものがあります。もしパターンを組み込む場合は、2つの点に注意してください。この2点とは、パターンを削るか強調するかです。
パターンを強調する際は、連続してフレーム内を埋めるようにすると、そのパターンの数や大きさによって印象を与えることが出来ます。フレーム内いっぱいにパターンを組み込むことによって、実際のイメージ画像からパターンが広がっているように見えます。
参考: 60 Beautiful Typography Examples For Your Inspiration
時に絵の印象をわずかに変えるために、パターンを切る場合もあります。色やテクスチャ付きのオブジェクトを加えたり、パターンを途中から削る方法などが挙げられます。
2. 肖像画の目線位置
ほとんどの作家は目線を水平線中心部に配置しているという面白い事実があります。この傾向は以後5世紀以上に渡って見られましたが、その理由までは誰も知りません。この構成によって、顔がフレーム内でシンメトリーに配置されている印象を与えます。このイメージに水平線を引いたときに、片目がその中心線に位置しているのが分かります。
1. 最小限化
最小限化と簡素化の表現方法は構成にとって非常に大切な要素です。このルールは簡素さが必須ですが、決して面白味がなく退屈である必要はないのです。人を惹きつけて印象を与えるような被写体を選んでいきましょう。
「控えめに」という言葉を沢山聞いたことがあると思います。写真撮影では可能な限り複雑でなく、最小限の形・色・線・テクスチャーを用いることを意味しています。通常では特定の部分を拡大した時に、その箇所の詳細に焦点を合わせる時に行なわれます。
参考: AI Can Generate Millions of Artistic Combinations For Photorealistic Results
もう1点付け加えるとすれば、あなたの写真を通して物語が伝わるようにするという点です。少ない構成で出来事や様子を伝えるのは難しいことですが、実際に人や光、動きを取り入れるとその効果に驚くかもしれません。
まとめ
これらの構成テクニックをそれぞれ組み合わせて、それがどのように作用するかぜひあなたの目で確かめて下さい。より有意義にするために写真編集を使うのも一つの方法です。そして更に練習を重ねていくと、良い作品を生み出せるでしょう。