ネット上には、簡単に2Dの画像を3Dに変換できるツールが数多くあります。3Dに見せるために、多くのツールではデジタル画像に両眼視差の深度キューを加えます。
この記事では、画像をすぐに3Dに変換するのに最適なツールをリスト化しました。ライトなアプリに焦点を当てたので、正確さや細部の表現といった点では完璧ではないかもしれません。
またリストは順不同であり、3dsMaxやPhotoshopなどの高度なソフトウェアは入っていません。
15.ConvertImag:オンラインで画像を3D化
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
ConvertImageを使用することで、オンラインで即座に立体画像をつくることができます。細かい操作や技術的なパラメータの指定は必要なく、画像(一般的な画像形式にはすべて対応)をアップロードするだけです。
画像を3Dアナグリフィック・ステレオグラムへ変換し、奥行き感を感じさせます。これらの立体的な画像を見るために、従来の赤青メガネを使用します。
14.3D Shade:シンプルなインターフェイス
価格:無料
プラットフォーム:Windows
3D Shadeは普通の画像を疑似3Dレンダリングに変換するのに便利です。独自のアルゴリズムを使用して画像の中の色彩強度を算出し、正確なパースペクティブで人工的なレリーフを作成します。
インターフェイスはシンプルですが、3D画像を作成するのに十分な情報を含んでいます。BMPとJPGにのみ対応します。
13.MakeSweet Logo:3Dロゴ作成ツール
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
MakeSweet Logoは、簡単に3Dのロゴを作成したい人におすすめのツールです。
画像の色、シェーディング、そして表示の仕方のカスタマイズができます。
ブラウザベースのライトなツールなので、白黒の画像にしか対応しておらず、対応する画像形式もpngとjpegのみです。画像の大きさは1000×1000未満にするのが良いでしょう。
12.Clip Studio Paint:アニメやマンガ向け
価格:50ドル(通常版)
プラットフォーム:Windows、MacOS、iOS
Clip Studio Paintはカートゥーンやコミックを描くための専門的な機能を備えた、洗練されたグラフィックソフトウェアです。3Dのフルカラーコミックを作成でき、「レイヤーのLT変換」によって、「トーン」や「アウトライン」の別レイヤーへの変換が可能です。
トーンの設定変更、線の訂正、さらにクオリティを上げるためのコンポーネントの修正が簡単に行えます。課金の必要なしにClip Studio Aseetsから多くの素材を入手し、利用することができます。
11. Image to Lithophane:画像をリトファンに変換
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
リトファンとは、薄い半透明の磁器(セラミック素材)に「彫り込まれた」写真で、逆光をあてて絵柄をあらわすものです。1800年代以降に使用されはじめたもので、必ずしも3Dでプリントされるわけではありません。
このツールを使うことで、任意の画像をリトファンに変換できます。 STLファイルとしてダウンロードする前に6つの形態から1つを選択してモデルを表示し、拡大したり回転させたりすることができます。
10. ZW3D:CAD CAM アプリケーション
価格: 1,300ドルから
プラットフォーム:Windows
ZW3Dは 3Dモデリング、機械加工、ないし鋳型設計のためのCAD CAMアプリケーションです。メカニカルエンジニアがMicrosoftのインターフェイスでのデザインのワークフローを最適化し、2Dおよび3Dのモデル作成作業を効率化するために設計されています。
パフォーマンスを落とさずに、大きなモデルをロードできるライトなツールです。デザインのパン、回転、拡大を高速化するアルゴリズムの新しいセットが組み込まれており、他のアプリケーションよりも比較的早く作動します。たとえば98,560面を使用して4,480個の図形をパターニングするのにかかる時間は、わずか1分です。
9.Embossify:画像を3D STL に変換
価格:1つの画像につき5ドル
プラットフォーム:ウェブ
Embossifyは、3DプリントないしCNCルーティングのために画像(jpeg形式)を3D STL(Stereolithography)ファイルへ変換するオンラインのデザインユーティリティーサービスです。画像輝度の完全な地形モデルが生成できるまで、画像をピクセルごとにテッセレートします。
解像度の低いレンダリング(108,000ファセット)は無料であり、また複数の画像を処理する場合には、高解像度のレンダリングにかかる費用を抑えることができるでしょう。
8.Reliefmod:実際に物体化できる3Dモデルが作れる
価格:サイズによる
プラットフォーム:ウェブ
Reliefmodを使えば、2D画像から3Dモデルを簡単に作成できます。平らな表面から絵柄の隙間を切り出す古代の彫刻方法である浅浮き彫りによく似ていて、無地の背景に盛り上がって見える図柄を残します。
使い方は、最小限の影のある画像をアップロードし、方向やクオリティ、ノイズの除去や滑らかさの係数などいくつかのパラメータを調節するだけです。見え方が決まったら、製造サービスを使って実際に物体にすることができます。このサービスには、3Dモデルの素材、色、そしてサイズをカスタマイズするために、多数のオプションが用意されています。
7.Smoothie 3D:デジタルモデルを簡単に生成
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
Smoothieは画像の3Dプリントを可能な限り簡易化してくれます。一つの写真からオンラインのデジタルモデルを生成します。これはスキャニングないし写真測量によって得られる結果に似ています。画像の特定の部分を質感のある3Dモデルに変換するために、若干の描画を行う必要があります。
ただし、細部が込み入った非対称的な画像の変換にはおすすめできません。プラグインは必要ありませんが、旧式のコンピュータを使用する場合には動作が遅くなることがあります。
6.SculptGL:3D彫刻のスキルアップに最適
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
3D彫刻のワークフロー向上とレベルアップを望むなら、SculptGLを試してみてください。ブラウザベースのアプリケーションであるにも関わらず、多数のオプションが用意されています。
初めから高解像度のメッシュを制作するのではなく、段階的に詳細をつくり込んでいくことをおすすめします。幅の広いブラシでシルエット(頭、腕)を決めることから始めて、次に小さなブラシを使って大きなディテール(指)に切り替えていきます。やり方がわかってきたら、細かいブラシで傷やしわといった細部の複雑な情報を加えていきましょう。
5. 3D Face Reconstruction:イギリスの研究者が作ったAIツール
価格:無料
プラットフォーム:ウェブ
2017年に、イギリスの研究者たちは、顔を3Dモデルに変換できる興味深いAIツールを発表しました。このAIツールは複数の画像と一致する3Dモデルをフィードすることによって、一つの画像から顔を推測します。
研究者たちはこのツールを開発するために、単一の2D画像から3Dの立体表現の直接的な回帰を行う単純なコンボリューション神経ネットワークを利用しています。
4. Insight3d:一連の画像から3Dモデルを生成
価格:無料
プラットフォーム:Windows ないし Linux
Insight3dでは、実際の景色を映した一連の画像から3Dモデルを作成できます。このツールは空間内の位置と、カメラの光学パラメータ、および景色の3Dポイントクラウドを測定し、質感のある多角形のモデルを生成します。
旧バージョンなので、多数の高解像度の画像の処理には適していません。
3.3D-Tool:CAD の知識がなくても使える
価格: 170ドル(通常版)
プラットフォーム:Windows ないし Linux
3D-Toolを使用すれば、CADの知識がなくても複雑な3Dモデルを分析できます。工具製作のための分析と広範囲の測定機能といった、複数のデザイン評価ツールが用意されています。
ボタンを押して、モデルの個々の部品のサイズ、表面積、そして体積を表示します。さらに3次元空間での角度、半径、距離、壁圧、間隔の算出も可能です。ただし、サイズが大きいファイルや複雑なファイルの読み込みには時間がかかります。
2.Selva 3D:画像から直接3Dファイルを生成
価格: 高品質STLファイル1つにつき2.5ドル
プラットフォーム:ウェブ
Selva 3Dは画像から直接3Dファイルを作成できるオンラインツールです。任意のイメージやロゴ(gif形式を含む)をアップロードして、フラットな3Dファイルへ変換できます。
複雑なデザインを処理する場合には、高解像度の画像の使用をおすすめします。暗い色は黒へ、明るい色は白へ関連付けられます。「閾値」コントローラーで設定を変更しながら、細部の調整ができます。
1. Vectary:革新的なユーザーインターフェイス
価格: 無料/プレミアム版は月19ドルから
プラットフォーム:ウェブ
VectaryはウェブベースのCADソフトウェアで、一考に値します。革新的なユーザーインターフェイスとコラボレーションツールとして知られています。ライブラリには、目を引くヴィジュアルを制作するために必要ものがすべてそろっています。
デザインは3D ビューポートで作成されており、あらかじめデザインされているモックアップを用いてデザインすることも、あるいはすべてを一から組み立てることもできます。また影をつくるのに十分な光が提供され、各オブジェクトに十分な奥行き表現ができます。もちろんSketchfabやThingiverse、Google Polyなどの一般的なサービスからのインポートないしエクスポートが可能です。