KoinStreetのためのアプリデザイン
クライアント
若い人たちはワシントンD.C.エリアに会社を設立します。Koin Streetは、プラットフォーム作成を目的としています。そのプラットフォームは、「コピートレード」を通して、リアルタイムで仮想通貨とブロックチェーンを扱う消費者にエンゲージし、SNSで発信されるリアルタイムな業界のニュースからもたらされる情報を基に、利益ができるようにします。
設計対象
我々がフォーカスしたのは、学習可能性と社会的貢献に基づいて利益を得るためのソーシャルエンゲージメントを中心としたアプリをデザインすることでした。同時に、シンプルで使いやすく、記憶に残る経験を提供することも大切です。簡単に理解でき、株を購入したりどのような会社形態にも適用できることも重要です。
・ユーザーがどのようJに商品を見つけて学習するのか考慮します。サイトに誘導し、ダウンロードまたはサインアップを推奨します。必要な情報を見つけてどんなサービスが提供されているか理解する手助けをします。
・ユーザーのメンタルモデルや動機を評価して、彼らが求めているものと、どのような影響を受けているかリサーチします。
・ビジネスや商品に対する洞察力にフォーカスするために役立つUIやビジュアルブランドを診断、構築します。
・消費者の経験を引き上げるために推奨商品を提供します。
問題点
ユーザーを獲得しトレードを推奨するために、Koin Streetは、平均的なユーザーがわかりやすいプラットフォームを通して、仮想通貨に対する理解を深めることが大事だと考えています。
結果
ソーシャルエンゲージメントを通して、ユーザーが簡単に使えて学べる環境を提供できるモバイルアプリを開発しました。
範囲
4人のチームで3週間
役割
プロジェクトマネージャー、スクラムマスター。ユーザーリサーチとテストの指導
Koin Streetの可能性とゴール
Koin Streetは、仮想通貨トレーダーと受け身の投資家をつなぐソーシャルトレードプラットフォームです。投資家は、コミュニティやニュースを見て動機付けされます。Koin Streetは、仮想通貨で株を始めたい人が、業界のトップトレーダーの戦略を簡単にコピーすることを可能にし、リアルタイムでトレーダーのポートフォリオを真似することができます。トレーダーがトレードを開始すると、それをコピーしているユーザーも自動的に同じ内容でトレードできます。Koin Streetは、コピートレード専門エンジンが提供するEthereumによるスマートな契約を通して、コピートレードの機能性を容易にします。
プロジェクトの短い概要を受け取って3時間足らずで、ワシントンD.C.で行われた仮想通貨とブロックチェーンのミートアップに参加しました。
当面の話題の初心者として、この分野の研修熱心な専門家たちから、深い洞察を得ることができました。我々はすぐにリサーチを始めました。スタートに当たって、プロジェクトを4つのステージに分けました。
ユーザーリサーチ
39人の参加者にインタビューを実施しました。対象としたのは、仮想通貨ビジネスのオーナー、始めて間もない投資家、株のエキスパート、コミュニティのリーダー、そしてより深く学びたいと思っている個人など、多岐にわたりました。電話インタビューと、アンケート調査の2つを実施しました。最初に行ったインタビューでは、現在の競合相手についての理解を得ることができました。仮想通貨に参加する個人の動機についても。同時にリサーチしました。インタビューの第2回目では、ソーシャルエンゲージメントに対する知識が広がりユーザーの行動について学ぶことができました。我々の質問は、具体的な知識について提供されるように意図されていて、それはどんな仮想通貨アプリを使っているか、そしてその理由をリサーチするものでした。さらに、潜在的な競争相手が成功しているかを評価するために、どのようにソーシャルエンゲージメントを活用しているかについても研究しました。
第1回目のインタビュー内容
・どの仮想有価を取引していますか?(もしあるとしたら)
・どの仮想通貨もしくは、交換アプリが一番良いですか?
・どんなふうに簡単に使えますか?または、学べますか?どれがお気に入りですか?理由は?
・どのアプリを普段使っていますか?
・どのくらいの頻度でチェックしていますか?
・新しい仮想通貨アプリを使うとしたら動機は何ですか?
・仮想通貨を続ける資源は何ですか?
・仮想通貨の取引において我々が知っておくべき影響力がある人誰ですか?
・仮想通貨における快適度はどれくらいですか?
第2回目のインタビュー内容
・仮想通貨についてどのように理解していましたか?そしてなぜ始めたのですか?
オンラインでほかの仮想通貨ユーザーと交流するためにどのプラットフォームを使用していますか?
・どんな種類のコンテンツをエンゲージしていますか?(人々とシェアしている内容は?)
オンライン上で個人的に仮想通貨グループに所属したことはありますか?
・あなたが認識していて活用できるソーシャルネットワークの仮想通貨アプリはありますか?
・使用しているソーシャルアプリでお気に入りの特徴は何ですか?(スナップチャット、インスタグラムの24時間ストーリー、ツイッターのリツイート機能など)
・仮想通貨のオーダーが表示されることを好みますか?それとも賛成票によって優先される方が良いですか?
・シェアしたりコメントを投稿する際の、動機づけは何ですか?
インタビューでは様々な洞察が明らかになりました。
アプリの使用
ソーシャルネットワークを活用した仮想通貨アプリを認識しているか
私たちが学んだことは、仮想通貨アプリの活用は、ソーシャルエンゲージメントに倉根て比較的一般的ではないということでした。多くのユーザーは、現実に社会的に確立されているマーケット上の仮想通貨アプリについて、知識がありませんでした。そういったアプリを知っている少数の人でも、明確さやわかりやすさが欠如しているために、それらを使用において興味を表さなかった例もありました。ユーザーは、これらのアプリは多くの開発が必要であると述べています。ツイッターのライブフィードのような社会的な側面を取り入れているユーザーは、いくつかのアプリはコピートレードを活用しておらず、それがKoin Streetとその他のプラットフォームをわけているのだと言っています。
ソーシャルエンゲージメントを活用していない現存する仮想通貨アプリには、ユーザーが必要としている機能を決定しなければなりません。Koin Streetは実行可能でしょうか?インタビューで学んだことをご紹介します。
インタビューで明らかになったのは、私たちが話を聞いたすべての人たちは、仮想通貨やブロックチェーンテクノロジーについてのリアルタイムの最新情報やニュースを知るためにいくつかのソーシャルメディアを使用しているということです。すべてのユーザーは、マーケットトレンド、コツ、トリック、学習ツール、そしてツイッターなどのソーシャルメディアを通した専門家からのおすすめ情報を得るために、アップデートを待っています。
アフィニティマッピング(相性のマッピング)
私たちのインタビューで集められた情報から、明確な分類に仕分けして整理するために、アフィニティマッピングを始めました。4つの明確な分類を作りました。
・どの通貨を保持しているか
・どのアプリまたはプラットフォームを参考にしたか
・なぜそのアプリまたはプラットフォームを使ったのか
・どのくらいの頻度でそれらのアプリまたはプラットフォームを使用しているか
カードソーティング
ユーザーのニーズを深く理解するために、3回に分けてオープンカード選別を行いました。この方法は、アプリのレイアウトをデザインするときに、情報の構成を開発する際に役立ちます。ユーザーが簡単にフォローすることができるメインのナビゲート構成をどのように構築すればよいかより深く理解することができます。また、クリアで分かりやすいメニューを開発でき、ユーザーにとって素早く理解できてなじみやすいアプリの開発を助けることができます。
競争相手の分析
私たちの綿密な競争相手についての分析は、11の業界を先導している仮想通貨アプリを対象にしました。現存のアプリのどれもが強固なソーシャルエンゲージメントの側面を活用していないことがわかりました。さらに、Etoroは機能の面においてKoin Streeetに最も近いこともわかりました。機能のおよそ90%は合致していることが分かったのです。EtoroとKoin Streetで2つの分かれている機会があることがわかりました。「コピートレード」と「ランク付けされたインフルエンサー」です。Koin Streetをデザインする際に、徳hにこの2つ機能については確実に優先させました。加えて、他のアプリのどれもKoin Streetと同じ目的のソーシャルエンゲージメントに合致するものはありませんでした。
従来のKoinStreetアプリのユーザーテスト
全てのリサーチを統合して、ユーザーとテストを開始する準備ができました。従来のアプリで何ができて何ができないかを検証するために、テストを開始しました。この段階では5回に渡るテストを実施しました。
ユーザーにとって不便で使いづらい理由は、3つの主なアイコンを使った機能に対する理解が欠けていることが原因であることがわかりました。さらに、アプリ内でコピートレードを完遂させるのは難しいことも明らかになりました。ナビゲーションが直感的なフローが欠けていることを証明したのです。
いくつかの具体的な質問内容は次の通りです。
・ボタンをクリックしなくても、ナビゲーションアイコンの意味を分かっていますか?
・ディスカバーページでは、見逃しているオプションはありませんか?適切な場所で、正しい順番で配置されていますか?
・最新のユーザープロフィールからベストなコピートレードを試してみてください。
ユーザーテストのフィードバックを行い、機能性を高めるためのプランを開発しました。そしてソーシャルエンゲージメントを通してユーザー保持を構築する機能を優先させました。さらには、直感的なグローバルナビゲーションを促進するKoinStreetのプラットフォームの開発も同時に実施しました。
KoinStreetアプリの再設計においてユーザーテストで検証した内容
・KoinStreetを際立たせるためにカギとなる要素として、ソーシャルエンゲージメントを優先させます。
・直感的なグローバルナビゲーションの開発をさらに進めます。
・ICOによってKoinStreetに資金が戻されるまでKashを取り除きます。
・ユーザーがわかりやすいようにスポンサーのコンテンツをホームフィードに埋め込むことで、透明性を提供します。それによって信頼性を高めます。
・アプリの社会的側面と金融面の機能を区別します。
・より簡単に使えるようにコンテンツをシンプルにします。ユーザーの疲労を軽減し、コアとなる機能を充実させます。
SWOT分析
インタビュー内容と競争相手の分析データを整理した結果、SWOT分析を進めるためのKoinStreetアプリのユーザーテストと、KoinStreetが直面している脅威を見つける手掛かりが見つかりました。
問題と解決策
最終的に、問題に対する具体的な解決策を展開する用意ができました。
問題:ユーザーを獲得してトレードを促進するため。KoinStretがプラットフォームを通して平均的なユーザーのために仮想通貨を解明することが重要です。
解決策:ユーザーが使いやすいインターフェイスでソーシャルエンゲージメントを通して学習しやすいモバイルアプリが必要です。
ユーザーペルソナとユーザージャーニーマップ
心の中にゴールを設計する準備ができました。KoinStreetの潜在的なユーザーと多くのことを共有するため、2つのユーザーペルソナを想定しました。一人は、経験豊富なトレーダーのフランク、もう一人は投資初心者のパリヤです。彼らの苦手とするもの、成功したこと、仮にKoinStreetアプリを使ったとして全体の流れがどのようなものか、見てみることにします。
サイトマップ、ワイヤーフレーム、スタイルガイド
アプリを立ち上げる準備をして、情報設計を開発するためにサイトマップとワイヤーフレームを作成します。このプロセスはカードソーティングの実施に直接つながっています。それからビジュアルデザインに一貫性を持たせてスタイルガイドを作成します。
再設計KoinStreetアプリのユーザーテスト
全体として、アプリの再設計のユーアーテストを6回実施しました。次のような質問と作業内容をユーザーに提示しました。
・サインインしてみたいと思うマトリクスを見つけたら試してください。
・トップトレーダーを見つけてフォローしてください。
・アプリの中であなたが投稿した内容がどこにあるかわかりますか?
ユーザーテストの結果からわかったこと
・ディスカバーページとマーケットページで人を検索できまsう(「取引」「トレード」を「トレーダー」に変更します)
・それぞれの仮想通貨のページにウォレットセクションが必要です。
・マーケットバリューアイコンを取り外します。(一つの価格のみ表示されることが必要です)
最終見解とKoinStreetへお勧めしたいこと
・ネイティブ通貨に関して、いつリリースするのか決定すること
・リリースに先駆けて、ICOによって回収したKashの獲得を優先すること。これは信用性にかかわってくることです
・ユーザーが好まないようなロゴの変更を適宜検討すること
・サインアップのための動機づけを検討すること
・KoinStreetのサイトとアプリのUIをコンスタントに管理すること
・ゲーミフィケーションと実効性についての研究を重ねること
・ユーザーリサーチ、テスト、設計の開発を続行すること
ここまでケーススタディをお読みいただきありがとうございました。仮想通貨とブロックチェーンの世界に参加したくなりました?私たちの研究が少しでもお役に立てれば幸いです。