世の中にはこんな人もいるのか!と思わせて、相手に自然と好奇心を抱かせるような個性やストーリーをデザインに織り込むことができると、Webサイトを見た人だけでなくクライアントをも魅了できます。
本記事では、デザインにそんな「神話性」を持たせるためのヒントを集めました。
1.自分の個性をデザインする
作品と同じくらい自分の個性や人となりを印象付けると、あなたの名前を聞いただけであなたがどんな人で、どんな姿勢で仕事をしているか、相手に即座に思い出してもらうことができます。
あなたのパーソナリティやコミュニケーションスタイルがどんなものであれ、うまく利用する手があるはずです。
特徴的な部分を強調して主張すれば、あなたの人となりを生き生きしたものとして提示することができます。
自分には主張できるような個性がない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、「つまらない」というのも一つの個性です。
アメリカの伝説的コメディアンのJerry Seinfeld氏はその凡庸さで全米の心をつかみ、テレビ界の歴史に名を残したことで有名です。あなたがどんな個性でも、歓迎してくれるマーケットがあるはずです。それを見逃さないようにしましょう。
2.パフォーマンスアートとしてのデザイン
自分の個性をデザインするのと同じ要領で、デザインプロセスをある種のエクスペリエンスとして提供するのも一つの手です。
アーテイストやデザイナーが動画を活用して、自分たちが作品を作り出す過程をファンに見てもらうのをインターネットでよく見かけますね。世間の人の多くが創作活動のプロセスというものに興味を持ってくれています。それはあなたのクライアントやユーザも同じです。自分のデザインプロセスを人に見せることで、あなただけの個性やストーリーを世の中に発信し、作品やマーケティングに反映させてみてはどうでしょうか。あなたのデザイナーとしての評判づくりの第一歩になるはずです。
3.ストーリーを提供する
自分のストーリーを発信するのは大切ですが、これはときに諸刃の剣になります。
自分の話から自分のことを知ってもらうだけでなく、他人の話から自分のことを知ってもらうことも意識しましょう。
周りがあなたのデザインについてどう感じているのか、その発信の仕方がクライアントとの関係に直結します。
4.インスピレーションの源に気を遣う
業界の中で頭一つ抜きん出た存在になりたければ、他の人と同じものからインスピレーションを得ていても始まりません。
必ずしもひとつのトレンドやスタイルにこだわる必要はないので、他の業界や分野の本を読んだり、新しいデザインに触れたりして、斬新なものにチャレンジしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
デザインの仕事に神話性をもたせるには時間がかかります。
そのことを頭に入れて、地道に少しずつ続けていくことが肝心です。
※本記事は、Developing a Sense of Mythology Around Your Designsを翻訳・再構成したものです。