UIは分類できるが、UXはできない
具体的な例として、Icons8というウェブサイトを見ていきます。
以下の画像のように、アイコンのコレクションを作ることができます。
UIとは何でしょう? – UIは、パーツごとに分けることができます。例えば、以下の画像で言うと、アイコンUI、カテゴリーUI、サーチUIなどです。
それではUXとは何でしょう? – ユーザーエクスペリエンスはエンドユーザーの会社やサービス、製品とのかかわりに関するすべての側面を包含するものです。
具体的に見ていきます。
ジョンは上記ウェブサイト(Icons8)のユーザーです。彼は“再カラーリング”という機能をまず使いました。そしてその経験に基づき、同じ使い方を予期しつつ、アイコンを集める“コレクション”という機能を使いました。
このように、UXは異なるパーツに分けることができません。例えば“コレクション”という機能のUXはウェブサイト全体のUXの一部でしかないのです。
次に、UIは全ての人にとって同一ですが、UXはみんな違います。
ここに、新しいUI(Icons8の“コレクション”機能)を見た3人に対してインタビューした記録があります。ジョンは元々同ウェブサイトのユーザーであり、新しい機能も予測した通りだったため、素晴らしいUXを得ました。対してアリシアは期待する“コレクション”機能のタブを見つけることができず、残念なUXとなってしまいました。スティーブは毎日“コレクション”機能を使っていますが、ある日“該当するアイコンはありません”という画面が表示されました。これは残念なUXとなります。
このように、UXは全ての人にとって異なるのです。
同時に、異なる人々のUXを別々に考えることもできません。なぜなら、残念なUXとなってしまった人のためにUIを改造しようとすると、他の人のUXにも影響を与えるためです。他のユーザーのことを考えずに、一人のユーザーのための対策を取ることは絶対に行ってはいけません。
最後に
ネット上にUIとUXの違いに関する記事は溢れています。そのため、実例を挙げてUIとUXいかに近いものであり、同時に異なるものであるかを簡単に説明しました。
※本記事は、Difference Between UI & UXを翻訳・再構成したものです。