・Face shop は写真や画像に少し筆を加えるだけで編集することができる新たな画像編集ソフトウェアです。
・FaceShopを使えば、初心者の方でも複雑な編集や、まさに本物のような写真の作成をすることができます。
ソーシャルネットワークサイトでは日々、何百万もの写真や動画が人々の間で共有されています。Facebookではおよそ日々3億、一分で136万もの画像が投稿され、さらに、インスタグラムでは9500万もの画像と動画が毎日シェアされています。
このような統計は、ユーザーが簡単に、かつ高度な画像編集ができるソフトウェアの必要性を色濃く示しているように見えます。現在は残念ながら、人の表情の編集といった複雑な作業を、初心者の方ができるソフトウェアは多くは開発されていません。
こうしたニーズに答えるため、いくつかの線を画像に描き入れるだけで編集することができる”FaceShop”という編集ソフトウェアを各国の研究者が開発しました。
これはコピーと貼り付けの機能とともに成るもので、この機能を通しユーザーは画像の特定した箇所を編集することができます。この機能は全てを手動で描くという手間を省き、作業の効率を上げることができます。
“FaceShop” より高性能な機能へ
ほとんどのアプリは伝統的な、“画像を手動で描く”という方法を使いますが、これには多くの限界が付随しています。例えば、そういったアプリではユーザーは事前に決められた機能の中から編集を行うため、その人独自のユニークな編集ができないという点に限界があります。いくつかのアプリは柔軟性のある編集機能を備えているものもありますが、そのプロセスを学ぶのに時間と労力を要するという懸念があります。
一方でFaceTimeは操作しやすいプログラムが取り入れられているため、初心者の方でも複雑な編集を数分で行うことができます。このシステムは機械学習のメソッドに基づいたもので、この機能がまさに本物のような画を創り出し、独自の編集を可能にするのです。
特に、この機能は拮抗し合う二つの人工知能を含むもので、敵対性ニューラル生成モデルというシステムに基づいています。これら二つの人工知能がトレーニングの段階において互いに学び合うプロセスを通し、最終的に人の介入なしに自動的に写実的な絵を創り出すことを可能にさせています。
ソフトウェアの開発者はこのシステムが、操作の実行段階で高度で最善の操作を提供しているとの見解を示しています。
総合的に見て、研究者たちによる主な貢献は以下の四点です。
1.FaceShopは初の、画像処理と高度な画像編集機能を持ち合わせている点。
2.コピーと貼り付け、スケッチを基にした色付きの編集ができる効率的なソフトウェアである点。
3.編集後の処理が無く、全世界に通用する編集ソフトウェアである点。
4.相互作用と反復作用のあるスケッチを基にしたシステムを備えている点。
ソフトウェアの開発者たちは、眼球に色を加えることがどのように女性の目の化粧における印象を変えるか上記画像の例を基に示しています。また女性の鼻と髪の流れも若干修正し、顔の横の影が取り除かれています。このように、どのような場合でもこのソフトウェアを使えば質の高い写実的な画像を創り出すことができるのです。
今後の展望は?
研究者たちは、より多様で質の高い画像編集ができるようシステムをトレーニングし、更なる機能の開発を試みています。同時に彼らはこの神経ネットワークがスケッチを基にした動画編集にも活かせるよう挑戦を続けています。