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洗練された美しさ!幾何学模様が織りなす名刺デザインの魅力に迫る!

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本記事は、Exploring the Simple Beauty of Business Cards with Geometric Designs
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約3分18秒

幾何学模様といえば、まず初めに思いつくのはシンプルなイメージでしょう。デザインの基礎となる一番初歩的な部分です。線や図形の組み合わせだけで作ることが出来るので非常に簡単ですが、ただ組み合わせているだけではありません。その先駆けとも言えるのが、 Kazimir Malevichという抽象画家によるアート作品です。

 

幾何学模様は目立つので、本物に見えなかったり感覚やテーマがいまいち分からなかったりしても、線と線の間にある微妙なニュアンスや雰囲気でイメージを掴むことは出来ます。

 

また幾何学模様はサイズやウェイト、色などの集合体です。繊細で凝った作りのものが多く、中にはシンプルなデザインもありますが大半は複雑です。私たちの行動は、その模様によって左右されています。

 

そこで今回は、幾何学模様をメインにデザインされた美しい名刺の例を、いくつかご紹介したいと思います。

 

 

Granatalm — Heart on the mountain

これはホテル用に制作された名刺で、オーストリアのデザインチームによって作られたものです。素敵ですね。エッジの効いたデザインがベースになっています。正方形、菱形、ジグザグの線をうまく組み合わせて格子模様が作られています。ブランドイメージに基づいて、おもてなしや暖かく迎え入れるモダンな心が名刺でも表現されています。

 

Shine Bright!

Virgillo Silviaという方が個人で制作したこちらも名刺も素敵です。円とまだら模様の、二種類のパターンで出来ています。独特な模様が特徴的で、輪がたくさん描いてある方は、音が振動しているように見えます。右上の小さな白い丸も、思わず目を引くデザインです。

 

Reality Lab London

Ramin Nasibovによる幾何学模様は、細かく密になっているデザインが特徴です。一つのアイデアで、線や六角形などあらゆる図形のデザインが作れます。

 

Cultural Centre in Lublin Branding

コンセプトはシンプルに、デザインは複雑にした方が目立ちます。奇抜でなくとも、上品なデザインであれば十分目立つでしょう。

 

Taiheiyo Kensha Branding Project

大勢に好まれるブランドというのは、モダンであると同時に親しみやすいものだと言われています。と言っても、これは少しモダン過ぎるかもしれません。色の組み合わせがアナグリフ風で、面白いビジュアル効果を生み出しています。背景の三角形や多角形のデザイン性も高く、とても魅力的な名刺です。

 

Second Choice

これは、ポーランドのデザインチームであるNoeeko Studioが手がけたデザインです。基本的な図形と何か一つ色があれば面白いものが作れる、というメッセージ性が感じられます。ファッションに関連しているということが、なんとなく分かるデザインですね。きれいなピンク色が基調となっているので、高級品を扱うお店の名刺でしょうか?洗練された見事なアイデアだと思いませんか?

 

dots&dash

パステルカラーや単色使いが自分のテイストではないと感じたら、このように明るいトーンの配色をしてみてはいかがでしょうか。まさにトーンが主張し合っています。色自体はどれも明るいですが、全体の秩序は保たれています。構図のバランスが非常によく、太めの図形と明るい色合いがユニークな雰囲気を醸し出しています。

 

Konsou

モノクロ調の定番スタイルがお好みであれば、こちらのデザインはいかがでしょうか。Kostas Lagosによって制作されたこの名刺のコンセプトは音楽がテーマです。白黒でも、力強い図形からエネルギッシュで大胆なデザイン性を感じます。

 

Unconventional Business Cards

Huan Nguyeによって作られた、これまでの伝統を破るようなデザインの名刺です。幾何学模様の魅力をさらに高いステージへと引き上げたのも彼です。優れたデザインというのは必要な時のみ視覚化されるべきだ、というルールを心がけつつ彼が手掛けるデザインは、Behanceからチェック出来ます。

 

A+PRACOWNIA | Architect

ミニマリズム的なアプローチが効いているこのデザインからは、素直で整った印象が感じられます。斬新さとくすんだ色合いが特徴的で、基本的な図形の形が使われています。ブランドのテーマと調和している、面白い名刺の一つです。

 

Costa-Perini Letterpress

幾何学模様を見ていると、なんの変哲もない基本図形の集合体に慣れてしまいがちですが、時々本当に美しいものに出会うことがあります。例えばこの名刺では、図形の要素が最小限に絞られていて、シンプルな直線と曲線の囲み線が非常に美しいです。エンボス加工も施されており、アール・デコのような美しいデザインの極みとも言えるでしょう。

 

予想に反して

幾何学模様で出来たデザインは一見単調でつまらないように思われがちですが、それぞれの特徴によって次のように使い分けることが出来ます。

・上品さならShine Bright!
・明るく力強い表現ならdots&dash
・信頼感をアピールするならGranatalm
・モダンを目指すならTaiheiyo Kensha Branding
・定番スタイルならA+PRACOWNIA | Architect
・型破りなデザインならUnconventional Business Card
・洗練された表現であればCosta-Perini Letterpress

様々なデザイン表現を使いこなせば、クリエイティブの世界がますます広がるでしょう。

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