SpectralはGoogleのライブラリに追加された新しいフォントです。過去にGemeliやCogitoフォントを制作したProduction Typeによるデザインで、画面で見ることを前提に作られたフォントです。
Production Typeはパリを拠点としたデザイン代理店で、普段はオンラインでのフォント販売を行っていますが、時には工業、メディア、高級品市場向けに独自のタイプフェース制作をすることもあります。今回Googleによる依頼で作られたのが、没入感のある読みやすいフォントSpectralです。
Spectralは書類向け
このフォントは気が散ることなく読み進められることを目標に、できる限りシンプルになるようにデザインされました。その一方で、他のセリフフォントとは異なる特徴を持たせることにも成功しています。機能性重視ながら、優雅さも備えています。文書に個性を与えつつもやりすぎ感を出したくない時には最適なフォントです。
ローマン体とイタリック体で7つのウェイトから選択でき、グリフ情報も持っています。表計算の数式に使うと美しさが際立ちます。
Spectralは印刷用に作られたフォントではありません。そのため、印刷物に使用するのはあまり効率的ではないでしょう。
ニュートラルなフォントであるため、他のフォントと組み合わせやすいのも特徴です。たとえばLatoとSpectralのコンビネーションは非常に美しくなります。既に600以上のウェブサイトで使用されており、120以上の言語をサポートしています。
Spectralを使おう
フォントはSIL Open Font Licenseのもとでリリースされています。次のコードをHTMLの<head>内に挿入するだけで利用できます。
その後、CSSでSpectralを使うよう指定してください。
また、ダウンロードして使うこともできます。Googleのフォントリポジトリからダウンロードが可能です。GSuiteでも既に使えるようになっていますので、探してみてください。
※本記事は、Google Introduces Spectral, a New Web Fontを翻訳・再構成したものです。