アイコンはWebサイトやWebアプリケーションデザインで最もよく使われるグラフィックであり、デザイナーでない人達はそれがあって当然だとさえ思っています。
一方デザイナーはアイコンがWebサイトの訪問者やアプリのユーザーを上手く導いてくれる道標であると考えています。アイコンはユーザー体験にとって重要な要素であるので、デザイナーは慎重に選ぶ必要があります。
アイコンライブラリを覗けば、様々なサイトで見慣れている基本的なアイコンから、特定の人向けのアイコンまで見つけることができるでしょう。ここでは、多様性、有用性、そして価値の観点からトップ10のライブラリをご紹介します。
アイコン素材サイト10選
- The Noun Project
最大のアイコンライブラリの一つであるThe Noun Projectにはどんなアイコンもそろっています。様々なデザイナーから提供された、WebサイトおよびWebアプリケーションのデザイナーがそんなに見たことのない多様なアイコンを見つけることができ、検索も容易です。
■主な特徴
・無料と有料のオプション
・アイコンセット
・Mac用のアプリケーション
・ほぼ毎日アップロードされる新しいアイコン
- IconMonstr
このライブラリには約250のコレクションに分類された約3,500のアイコンがそろっています。強力な検索機能があり、ユーザーはアイコンをお気に入りに登録することができます。すべてのアイコンは24ピクセルグリッドでデザインされています。
■主な特徴
・無料
・便利なアイコンセット
・4つのダウンロードオプション
・Webサイト利用に最適化されたダウンサイズされたアイコン
- Good Stuff No Nonsense
型にはまらない手描きの20以上のカテゴリーに分けられた使いやすいアイコンがそろっています。手描き風が好みで、時間がない人におすすめ。このサイトのすべてのアイコンは1人のアーティストが作っているので一貫性があります。
主な特徴は
・無料もしくは低価格
・カスタム製作サービスが可能
・単品またはセット購入が可能
・様々なフォーマット
- IcoMoon
IcoMoonは小企業から大企業にまで利用されていて、絵文字の編集をサポートするアイコンフォントとアイコンパックを提供します。またWebサイトおよびアプリケーションの4000以上の無料アイコンとアイコンのオフラインストレージも利用可能です。ユーザーはカスタムのアイコンフォントを作成することが可能です。
■主な特徴
・無料および有料のダウンロードオプション
・様々なダウンロードフォーマット
・統合的なアイコンマネジメントツール
・無料で簡単なクラウドでの更新
- Pictonic
このサイトはテーマ別のアイコンフォントを提供します。このコレクションのアイコンはフォントのセットとして提供されるので、外部のイメージエディターではなくCSS要素を使ってスタイル化されます。このPictonicサイトは、新しいアイコンのリリースに関する強力なブログとしても機能しるので、新人だけではなく経験を積んだデザイナーにとっても有用な情報を得ることのできるサイトになっています。
■主な特徴
・単体もしくはセットでアイコンを購入できる
・アイコンは拡張性がある
・すべてのアイコンはCSSでスタイル化されている
・アイコンが様々なフォーマットで利用可能
- Icons8
登録済みアイコンが34,900個に加えて、日々アップデートが入るこのサイトは品揃えと多様性の観点で優れています。ユーザーはタグを使った検索や、50以上のテーマカテゴリーから必要なものを探すことができます。Icons8は、様々なプラットフォームやOSで使えるフラットアイコンに注力しています。ユーザーは目当てのアイコンがなかった場合、提案することもできます。
■主な特徴
・無料および有料のサブスクリプションオプション
・修正可能なベクターアイコンへのアクセス
・アイコンの色を簡単に編集可能
・Photoshop、Xcode、Sketch、その他アプリへの簡単なドラッグアンドドロップ操作
- Freepik
http://www.freepik.com/free-icons
FreepikはWebおよびアプリケーションデザイナーにとって無料のグラフィック、ベクター、アイコンの巨大データベースを提供します。このサイトのアイコンライブラリセクションは、ユーザーが検索もしくはテーマ毎に閲覧できる10万以上のグラフィックを提供します。アイコンはシンプルなものから複雑なものまであり、それぞれのアイコンには独自のライセンス規約があります。
■主な特徴
・個人および商用利用は無料
・アイコンはPNG、EPSおよびSVGフォーマットでダウンロード可能
・サイト上のベクターおよびイメージはアイコンとしての利用するための編集可能
・定期的な新しいアイコンの登録
- Pictos
Pictosは、フォントアイコンセットと、サイトの人気のあるアイコンのサイズ変更や編集が必要なデザイナー向けのPictos Reduxセットを提供します。また、ライン、ソリッドそしてカラーオプションが有効な流線型で洗練されたアイコンも提供します。オリジナルのベクターパスはReduxセットに含まれ、Illustratorによる無制限の編集が可能です。クラシックなPictosアイコンにはデザイン用の800以上ものシンプルなラインアイコンがあります。
■主な特徴
・無料および有料のダウンロードオプション
・アイコンは様々なファイルフォーマットで利用可能
・アイコンオプションはライン、カラー、ソリッドが利用可能
・すべてのReduxアイコンは24*24ピクセルグリッドのデザイン
- Glyphish
Glyphishは、1600以上のラインおよびフィルドインスタイルのアイコンを扱うサイトです。アイコンは単体もしくはセットでも入手可能で、iOS、AndroidおよびApple Watch用のアイコンがそろっています。Glyphishに興味のあるデザイナーや開発者はサイトから50個の無料アイコンをダウンロードし、試すことが可能です。すべてのアイコンはAppleの仕様に沿った大きさになっていますが、デザイナーは編集可能です。
主な特徴は
・iOSおよびAndroidプラットフォーム向けアイコン
・50個の無料アイコン
・Xcodeへの簡単なドラッグアンドドロップ操作
・Appleのレティーナディスプレイ用サイズのアイコン
- Iconfinder
Iconfinderは、現在115万以上の無料およびプレミアムのアイコンを保有する最も大きなアイコンライブラリの一つで、25,000以上のアイコンセットも提供しています。ユーザーはアイコンのフォーマット、価格、サイズ、背景などの様々な条件を設定して検索を行うことができます。多くの無料アイコンが利用可能ですが、その中にいいものを見つけられない場合は、プレミアムへアップグレードすることで、月額9ドルで25個のダウンロードもしくは月額29ドルで無制限のダウンロードが可能になります。
■主な特徴
・無料および有料のオプション
・柔軟な検索機能
・様々なフォーマットのアイコンが利用可能
まとめ
ここで人気のある10のアイコンライブラリを紹介しましたが、人気ではなく自身のプロジェクトにとって何が必要なのかを見極めてライブラリを選択してください。デザイナーのみなさんはスタイルの一貫性が重要だと理解しておくべきですが、プロジェクト毎に様々なアイコンライブラリを利用することも重要です。そうすることで、それぞれのWebサイトやアプリケーションを差別化することに繋がりますし、多くのアイコンライブラリが利用可能な時代に新しいものにチャレンジしないのはただの怠慢ですよね。
(※本稿は「Icon Library Resources – Top 16 Most Popular」を翻訳・再編集したものです)