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UXデザインにおいては「目に見えない」要素こそが重要!インビジブル・デザインの考え方

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デザインは、常に「どうだ!」と見せつけるような、芸術的なものとは限りません。時に控えめで主張せず、デザインと呼んでいいのかわからないようなものもあります。ひとことで言えば、よいデザインはインビジブル(目に見えない存在)であることも多いのです。

 

もちろん、「目に見えない」というのは、レイヤーを重ねたり透過させたり、隠れた意図をもたせるといったこととは違います。機能的かつ視覚性に優れた、ユーザー指向のものを創るという意味において「不可視のもの」だということです。

 

このことは、デザイナーとしてのキャリアの初期から、繰り返し学ばれるべきことです。もしキャンバスを飾り立てるようにデザインというものを考えているとしたら、そのデザインは過剰なものになっていると言えるでしょう。最高のデザインというのは、製品を完璧に機能させるように導くものであって、デザイン自体が前に出過ぎてしまってはいけないのです。

 

本記事では、そのような「目に見えない」デザインがどうしたら実現できるのかを考えます。

 

 

1.デザインにおいて「目に見えない」とは?

 

立ち返ってみると、デザインというのは目に見えるものです。そこにはまったく議論の余地がありません。ただ、それをつくるために使用するテクニックやツールは、一般ユーザーにとって目に見えて明らかなものではないほうがよいのです。

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大事なのは、「しっくりくる」ということ。ユーザーは、使いたいとか、やりたいと感じるだけで、なぜそう感じるのかは分からない。それがインビジブル・デザインです。

 

 

2.「目に見えない」コミュニケーションを作る

 

Webページやモバイル・アプリを制作するときには、ユーザと製品との間に起こるべきある種の「コミュニケーション」を制作しているのだということを忘れないようにしましょう。そうなると、デザインはメッセージをサポートすべきものでありこそすれ、邪魔なことがあってはなりません。

デザイナーはあらゆるデザインツールを使って作品を仕上げますが、受け手側は専門的なことなど知らず、使いやすいかどうか、興味をひくかどうかで判断します。ですから、見えないツールとしてデザインを考えることが大切なのです。

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3.テクニック

 

インビジブルなデザインのポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。

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・テキストと言葉

使用するテキストには、ユーザとコミュニケーションを含むようなトーンと語彙を選択しましょう。

・色

どの色やどの色の組み合わせも、特定の「感じ」を持っています。ユーザにしかるべき「感じ」やバランスを感じさせ、彼らを特定のアクションに導きやすいような色遣いを工夫しましょう。

・タイポグラフィ

タイポグラフィも特定の「感じ」を持つことに注意しましょう。

・イメージ

イメージには、フォトもアニメーションもヴィデオを含まれます。楽しく愉快であることがそれらの使用の大前提です。ペースや流れにも気を配り、イメージそのものにユーザにとっての自然さを持たせましょう。

・アイコンとUI

ある一連のアイコン・セットやUIエレメントはインビジブル・デザインにとって重要です。それらは暗にユーザに、サイトの基本的な方向や働き方について知らせます。インビジビリティにとって大切なのは、サイトがどのように働いているかを明確に意識させることなくユーザがそれを把握できることです。たとえばショッピングカートのアイコンは、どのようにして購入手続きを行えばいいかが知られていなくても、ユーザを購入の最終ステップまで導いていきます。

 

 

まとめ

 

Information Architectsの創設者でありディレクターでもあるOliver Reichensteinは、このインビジブル・デザインのコンセプトを強調するデザイナーとしてよく知られています。彼は「ミクロ」と「マクロ」の両方の要素を強調しました。これが鍵です。デザインは細部の1つひとつに落とし込まれる必要があります。

 

「見えない美学」は、デザイン理論の基礎に根ざしています。デザインは、テキスト、色、タイポグラフィ、画像、ビデオ、アイコン、ユーザー・インターフェース要素といったものによって成り立っており、あるメッセージを共有するためには、これらのデザインテクニックが適切に用いられなければなりません。

 

目指すものは何かを考え、簡潔なデザインをしてください。考えすぎないで。時には、単純すぎると思える方法が正しい解決策ということもあるのです。

 

 

※本記事は、What is Invisible Design?を翻訳・再構成したものです。

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