テキサス州に拠点を置くグラフィックデザイナーのArmin Vit氏は、何十万もの世界最大規模でかつ素晴らしいブランドのプロジェクトを批評してきました。「素晴らしいブランドを作るために何をすべきか、何をすべきでないか」を彼より詳しく説明できる人はいないでしょう。
そこでこのVit氏に素晴らしいロゴを作るために何が必要かを問うたところ、5つのチェックポイントを教えてくれましたので、本稿ではそのポイントをご紹介します。
素晴らしいロゴをデザインするための5つのチェックポイント
- 直感的反応をテストする
新しいロゴやブランディングプロジェクトを評価する際、最初にすることは「一目見て直感的に美的かどうか」、「自分がそれを好きかどうか」を確認することです。
最初に好きになれないと感じた場合、特にそのロゴやブランドを理解するのに多くの説明が要する場合などはマズい状態です。一方で最初に「いい」「スマートだ」「よく考えられている」と感じた場合、少なくともそのロゴやブランドに興味を持っているということになります。
- 機能するかを確認する
実際にロゴがどのように機能するか、を様々な状況で時間をかけて確認します。以前のロゴやブランドとの比較、また同じ業界の競合他社のロゴやブランドとの比較を行い、新しく作成したロゴやブランドが際立っているか、また調和しているかを確認します。
Airbnbは非常に面白いと思います。彼らはロゴを作成したプロセスおよびデザイナーに自信を持っているはずです。
最近、アップルのリンゴやNikeのスウォッシュマークが注目されていますが、Airbnbと同じくらい何か大きなものを象徴するマークが出てくることが楽しみです。
- いいロゴは筋が通っている
次に、クライアントやデザイナーからの説明をすべて確認します。アイデアがいい場合、その説明を聞くと筋が通っていると思えるでしょう。
ロゴがいい場合、すぐに理解できるので説明は簡潔なものであるはずです。
- 勇気を持つ
ブランドの仕事で最もよくある落とし穴は何でしょうか?時々プロジェクトがありきたりのものになってしまうケース、クライアントやデザイナーが何か違うことをやる勇気を持てないケース、またはこれまでと同じようなものを選択してしまうケースなど非常によくあります。
最近のGoogleのロゴは本当に素晴らしいものです。ただの文字だけのマークではなく、移り変わっていく様子を見ることができます。
巨大企業が跳躍し、全く違う方向に進みながら予測できないDNAをコントロールする様子を表しているように感じます。こういうロゴを嫌う人もいるでしょうが、非常に際立ったものだと思います。
- 一歩離れてみる
ブランド再構築プロジェクトに関わるデザイナーやスタジオにするアドバイスで重要なことは、最初にプレゼンをする際、「外部の視点からそのプレゼンを見るようにしなさい」ということです。
デザイナーやスタジオの人は自分達の仕事に集中しすぎて、一歩離れて他の人がどのように受け取るかを考えることを忘れてしまっていることが多いのです。ですので、一度立ち止まり、本当に正しいのか?、本当に機能するのか?という問いかけを忘れないでください。
(※本稿は「5 expert tips to design the perfect logo」を翻訳・再編集したものです)