モバイル端末が手軽な価格で手に入るようになり、アプリの利用も増え続けています。2016年のアプリ使用時間は2015年と比較して25%増加したというデータも出ています。それに伴い競争も激しくなっており、差をつけるにはUXの最適化が欠かせません。
チャットボットは個人化されたおすすめを提供することで、モバイルアプリのUXを向上させてくれます。しかしただチャットボットをアプリに放り込むだけでは意味がなく、しっかりとした目的のもとで使わなければなりません。
今回はチャットボットが解決してくれるモバイルUXの問題を5つ紹介します。
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1.プロフィールの追加と更新
ユーザー登録プロセスの冗長化を避けるため、あまり多くの質問はできないのが普通です。しかしアプリ開発者にとってはユーザー層が把握できる貴重な機会を逃してしまうことにもなります。そんな時にはチャットボットを使ってプロフィールに情報を追加するよう案内するのがいいでしょう。
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2.価格や割引情報の更新
ユーザーが商品のリサーチや購入をオンラインで行うことが増えていますが、大抵は手動で商品情報を追跡し、検討を重ねています。この場合にはボットが手動の作業を代わりに行い、割引情報や価格情報の更新があった時に通知することができます。
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3.新機能の案内
アプリにはしばしば新機能が追加されます。たとえばSnapchatは全く告知をすることなく機能を追加しており、ユーザーがそれを知るためには自分で設定ページを開いて探すしかありません。ここでボットを活用すれば、新機能や新しい設定を自動的にユーザーに知らせることができます。
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4.わかりにくい紹介プログラム
紹介プログラムは、その内容を知っていれば便利です。アプリを友達や家族に紹介することで特典を受け取れるプログラムですが、多くのユーザーはその存在に気付きません。チャットボットで紹介プログラムについて知らせ、ユーザーが特典を受け取れるチャンスを増加させることができます。
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5.プッシュ通知のパーソナライズ
現代のプッシュ通知はできる限り個人化されるべきです。プッシュ通知にもチャットボットを導入し、個人化を進めやすくすることができます。たとえばニューヨークタイムズは毎日優れた記事を発信し、チャットボットがユーザーのお気に入り情報を集めてくれます。
このように、チャットボットはUXにおける多くの問題を解決してくれます。より優れた体験を提供できるよう、上手に活用してください。
※本記事は、8 Mobile UX Problems That a Chatbot Can Fixを翻訳・再構成したものです。