Peristyle(peristylylum)とは、ギリシア建築やローマ建築における、柱のあるポーチ、または中庭を取り囲むコロネードで中央に庭園などがあるもののことです。時代の重要な要素であるPeristyleは、古代ローマ社会を特徴付けていました。
フォントPeristyleは、印象的ではありますが、奇抜すぎず、控えめすぎず、堂々とした書体となっています。プリント用に設計された凝縮された高コントラストのサンセリフは、スクリーン上でもすばらしく見えます。
Peristyleはヘッダー用のフォントです。 LightからBlack、Peristyle Stencil、クロマチックタイポグラフィ用の2つのレイヤースタイルの6つのウェイトがあります。
エキセントリックではなくエレガント
Peristyleは、レトロまたはsci-fiフォントとは別個のフォントになります。建築のようにドラマ、エレガンス、スタイルを作り出しますが、派手になりすぎることはありません。
さらに、Peristyleは、読者を惹きつけるためにいくつかの機能を追加することで、ほとんどのコンデンス体にありがちな繰り返しのジェスチャーパターンを回避することができます。
Stylistic Sets
PeristyleはOpenTypeのStylistic Sets機能も活かしています。Glyph alternatesを検索して手動でOpenTypeフォントのテキストに挿入する代わりに、関連するアルファベットをグループ化して、選択したテキストを一度に挿入することができます。現代のほとんどのアプリはこの機能をサポートしていますので、本文の中でPeristyleを使用することを望む人にとっては時間を節約できます。
Peristyleには「商用」のアンパサンドが含まれており、デザイナーはテキスト内のシンボルをより適切に表示することができます。
コロンの代替デザインも高い評価を得ています。コロンがベースラインに配置され、小文字の位置とスケールに位置合わせされた標準オプションとは対照的に、代替バージョンでは、コロンを大文字の中央に配置します。タイムテーブルやその他の数字を設定するときなどに使うと良いでしょう。
カラーバランス
カラーバランスは、コントラストや個性、独自性などを加えるための最も効率的なタイポグラフィ技術の1つです。交互の色調の二次的なリズムを作成したり、要素を強調したり、デザイナーのメッセージに読者の関心を引きつけたりするのに使用できます。ワードマークや見出しをデザインする際のテクニックですが、経験豊富なデザイナーでもエラー起こしやすくなります。
よくあるエラーの一つに、ひとつの文字に色が集中してしまうというものがあります。通常、文字は左右に分割されています。例えば、文字に2つの色を使用する際、その文字が2つに等分できるような場合は問題ありません。しかし、画数の少ない文字(i、l、tなど)や複雑な文字(m、wなど)の場合はコツがいります。
Peristyleの書体には、この問題を解決するステンシルデザインが付属しています。スタンドアローンのPeristyle Stencilフォントに加えて、2色のレイヤードスタイルも用意されています。レイヤーされたスタイルは、異なるトーンで色付けされ、ライン全体の色のリズムやバランスを保つために積み重ねられます。 Peristyle Stencilは色のタイプを自動的に逆にするように設計されています。
言語サポート
PeristyleのクリエイターであるHoefler&Co.は、ライブラリをOpenTypeに移行しています。また、OpenTypeフォントは文字数が事実上無制限であるため、Hoefler&Co.は2005年にLanguage Research Programを作成して言語カバー範囲を拡大しました。この研究の初期製品はLatin-X™文字セットです。タイプファウンドリーの領域を、世界中の2億人の読者にまで拡大するセットは、今日の社会における言語と文化を反映しています。
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※本記事はPeristyle, a New Typeface from Hoefler & Coを翻訳・再構成したものです。