優れたユーザーエクスペリエンスは質の高いWebサイトの基本です。最終的にはユーザーエクスペリエンスの善し悪しが直帰率の減少やコンバージョン率の増加を決定します。競合企業に勝つためにはユーザーエクスペリエンスに投資する必要があります。
ユーザーエクスペリエンスとは何か?
国際標準化機構はユーザーエクスペリエンスを「製品やシステムまたはサービスなどを利用したときに人が感じることや反応」だと定義しています。
なぜユーザーエクスペリエンスが重要か?
このWebサイトを見れば分かるとおり、UXの質が悪いとコンバージョンに悪影響を与えるからです。
ここから秘訣を紹介していきます。
秘訣1 遠隔ユーザーテスト
遠隔ユーザーテストには以下の利点があります。
・ 低いコストと素早い情報収集
遠隔ユーザーテストを利用すると、なにが効果的でなにが非効果的かがリアルタイムに分かります。また、このテストを利用すれば場所や複雑な機器の準備したり、人を集める必要性がないため、コストが低くて済みます。
・ ラボが必要ない
このテストはテスト対象者の自宅などで行うことができ、ラボを設置する必要がありません。また、ユーザーは慣れた環境でテストを受けるため、心地よく作業でき、フィードバックの質が上がります。
・ 多様な人を対象にテストできる
このテストは遠隔環境で行われるため、世界中の人が参加できます。そのため、様々な人をテスト対象にできます。
遠隔ユーザーテストをすれば、ユーザーがどのように行動し、なぜそのように行動するかが分かります。そして、コンバージョンを改善するためにWebサイトをどのように変更すればいいかが分かります。
秘訣2 電話インタビューをする
電話によるインタビューはユーザーから情報を得て、ユーザーを理解するのに非常に役立つ方法です。最終目標である購買をしてくれたユーザーにインタビューします。
自社サービスに切り替えてくれた人にはそれぞれの考えがあります。これこそ「切り替えの瞬間」の洞察です。自社製品に切り替えたということは以前の製品に不満がある、または自社製品がより良いと判断したということです。
電話インタビューによりユーザーの意図が分かり、これに基づいて案内方法を最適化し、コンバージョンを増やします。
秘訣3 ユーザーに情報を提供する
ユーザーは常に欲しい情報を探しており、適切なタイミングでその情報が欲しいと思っています。情報提供はユーザーの不安を和らげ、信頼性を向上し、製品の真価を証明するプロセスであるとJeremy Smithは言います。
ぜひランディングページ上で製品の情報などを提供してください。
秘訣4
案内を成功させるには、ユーザーを成功に導く必要があります。まず、ユーザーにとっての成功とはなにかを理解します。自社のWebサイトや製品を使ってなにを達成したいと思っているかということです。
案内を成功させるためのベースとなることは以下のようなものです。
1 自社製品が利用されている役割を理解する
プロジェクト管理ツールでもある程度把握できますが、使用事例の全てを理解するようにします。
2 これらの役割の成功とはなにかを理解する
ユーザーは単に本来の役割だけでなく、他の目的でも自社Webサイトやツール、製品などを使っています。ここでは、新しいユーザーに自社製品を使ってなにを達成しようとしているかを尋ねると良いでしょう。
3 成功の手助けをする機能を使って成功に導く
対象ユーザーの目的が分かったら、成功できるフローを構築します。
4 新しいユーザーに早期に警告するシステムを持っておく
失敗しそうなことを事前に把握し、コミュニケーションを取っておきます。
秘訣5 404の正しい扱い方
自社の開発者やエンジニアは自社WebサイトのURLを知っていますが、ユーザーは知りません。ユーザーはWebサイトを閲覧して、もう存在しないWebサイトのURLを見つけます。その場合、そのページを開くと404ページが表示され、次にどこへ進めばいいかは分かりません。最悪の場合、ユーザーはページから去ってしまいます。
次にどこへ行けば良いかを明確にしてユーザーを誘導し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
最後に
ユーザーエクスペリエンスの質が悪いと、コンバージョン率が悪くなります。ユーザーを理解し、情報提供しつつWebサイトのテストのしっかりした基礎を築くとたくさんの問題を解決できます。
ユーザーエクスペリエンスの向上に時間と資金を投資すれば素晴らしい成果が得られるはずです。
※本記事は、5 secrets to improve user experience and increase conversionsを翻訳・再構成したものです。